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最終話 ギルドの行く末




 俺はすぐさまクリットのもとに向かい、言う。


「おい! 俺のギルドにちょっかい出すなよ」


「あぁ? 証拠はあるのか? 言いがかりは辞めてもらいたい。何だったら裁判してもいいんだぞ?」


 クリットは嘲笑うような表情をして言ってきた。


「わかった」


 クリットは案の定焦っている顔をしていたが、そんなこと知ったことない。お前はやってはいけないことをしたんだから。


 俺はそう思いながらこの場を後にした。本当は明日も新人冒険者たちの育成をする予定だったが、それを辞めて裁判に備えることにした。


 それから調教師を雇い、魔法陣と一緒に証言してもらうことにした。それ以外にも、クリットが調教師を雇う際に使った冒険者なども洗いざらいにして裁判当日になった。


 裁判所に入るとクリットは焦りが出ていた。


(当然だろ)


 あんなことがまかり通るわけがない。そして裁判が始まった。


 まずお互い今回の件について主張する。クリットが言ってきたのはでたらめばかりだった。ゴブリンキングが出てきたのは偶然だ。俺がやったわけじゃない。証拠はあるのか? などだ。


 だから俺は一つずつ言う。まずゴブリンキングを調教するために、灰色の翼の冒険者が下見に行ったこと。そして調教師を雇ってゴブリンキングを調教して俺たちを襲わせたこと。


 どれもクリットとは違い、証言があることをいって、調教済みなことは魔法陣を裁判官に見せる。するとここにいる全員が驚いた顔をしていた。それと同時に、大手ギルドがあんなことをするなんて。クリットは人殺しをしようとした。など様々な声が聞こえた。


 クリットが弁明をしているが、すでに全員信用はしていなかった。


 そして裁判長から判決が言われる。


「今回、死人が出ていないことから、灰色の翼ギルドマスターはギルドから追放。そして金輪際ギルドにかかわることをしてはいけない」


 クリットは絶望の表情をした。すると騒ぎ出した。


「なんで! なんで俺なんだよ。あいつが俺のギルドから引き抜きをしたから」


 それに関しても、俺のギルドに移動したみんなの証言をもらい信用してもらった。こうしてクリットはギルドから追放されてしまった。


 ☆


 裁判が終わってから数日でいろいろなことが決まった。トップ・ワールドと灰色の翼が合併すること。そうすることによって冒険者及び受付人の職を失わないようにした。でも俺のギルドに入りたくないという人もいた。だけど、元教え子---Sランク冒険者やその他の人たち全員はトップ・ワールドに加入してくれた。


 そして俺は、約束通りルミナと出かけることをきっかけに付き合い始めることになった。最初はアメリアさんのことが気になっていた。でもアメリアさんはなぜか俺の気持ちをわかっていたのか言ってきた。


「生きる年月が違うから付き合うことができない」


 そう言われてショックを受けたが、それ以上に納得してしまった。最初はルミナに申し訳ない気持ちがあったので断っていたが、今回のことをきっかけにルミナが猛烈にアタックしてきた。そこに惚れてしまった。

 

 ギルドが合併してから数ヶ月でトップ・ワールドは国一になり、2年後には世界一のギルドになった。


 まず、アメリアさんはエルフの中でも地位が高い人物であったため、エルフなど他種族でも入りやすくしてくれた。そして世界一になるきっかけになったのは、スタンピードを攻略したことだった。それに一番貢献してくれたのはイルトくんだった。


 1年も経った頃には指揮官適性がSになっていたので、スタンピードの時も、ものすごく活躍してくれた。この結果から世界一と呼び声が高いギルドになることができた。


 こうしてギルド名としても恥じぬギルドにすることができた。


「よし。これからも頑張るか」


 これからは魔族とも戦争を起こさないような世界を作っていきたいと考え始めていた。それに誰一人嫌な顔せず


「「俺たち、私たちはレイさんについて行きますよ」」


 こうしてまた新たなるトップ・ワールドの一歩が始まっていくのであった。

今作の応援ありがとうございました!

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またこちらの作品もよろしくおねがいいたします


Sランクパーティに外れスキル魔法無効化【キャンセリング】はいらないと追放されたので、幼馴染パーティで世界最強を目指す。今更戻って来いと言われてももう遅い

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― 新着の感想 ―
[良い点] 短編なのでダラダラつまらない日常部分を読まされることなく、 毎回色々起こって盛り上がってすぐ解決。時間がない人にはいい しかし当たり前だけど短いから内容は薄い [気になる点] 犯罪起こして…
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