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1話 追放

みなさんに楽しんでいただける作品にできればいいなと思います。


「レイくん。もう用無しだからクビだ」


 いきなりギルドマスターからクビ宣告された。


「え? なんでですか! このギルドに貢献してきたではないですか!」


 そう。今でこそ国随一のギルドになっているが、まだギルドとして小さかった時からここで働いていた。そして国随一になったのはSランク冒険者が複数人あるからだ。でもそのSランク冒険者を複数人排出してきたのは紛れもなく俺だ。


(それなのになんでいきなり追放なんてされるんだ......)


「まずレイくんに払っているお金がもったいないんだよ。このギルドで一番高い給料を払っているんだよ?」


「では下げてもらってもいいので!」


 別に給料なんていらない。それぐらいこのギルドでのやりがいを感じていた。


「それはできないよ。もう決定事項だからね。それにSランク冒険者たちとは専属契約したから、用済みなんだよね」


 Sランク冒険者と契約したら俺は用済みなのかよ! だったら俺がここまでやってきた努力は何だったんだよ。


「......」


「早く出て行ってくれないか? このギルドにキミの居場所はないんだよ」


(なんで、なんでだよ!)


 ギルドマスターが嘲笑っているのをわかっているが、何も言えずこのギルドを後にした。


(クソ 絶対に見返してやるからな)



 途方に暮れている時、一つのチラシを目にした。


【自分で新たな道を作ってみませんか? それ以外にも困っていることがあればご相談に乗ります】


(自分で新しく作る道か......)


 考えたことがなかった。なんせギルドに雇われているのが当たり前だと思っていたから。でもこの世にギルドがある以上、作るって考えもあるのか......。


 一旦、相談にでも行ってみるか......。俺はそう思い、チラシに記されている場所に向かう。大通りとは真反対な道に小さな小屋があった。


「ここか......」


 小屋に入る前、一旦深呼吸をしてノックする。


「チラシを見てやって来たものですが、今お時間はよろしいでしょうか?」


するとすぐ小屋の中から一人の女性が出てきた。


(きれいだ)


 中から出てきたのは、目を見張るほど美人なエルフだった。


「相談だよね?」


「はい」


「じゃあ中に入って」


 女性に言われるがまま、中に入る。中には読めない文字がたくさん書かれていた。


「それでどんな相談?」


「それは......。新しくギルドを作りたいと思いまして」


「冒険者ギルド? 商人ギルド? 鍛冶ギルド? どれ?」


「冒険者ギルドです」


「そう......。お金とかはある? それか伝手とか?」


「一応はあります」


 元ギルド職員として働いていたので、伝手はある。


「じゃあ働いてくれる人は?」


「それは......」


 そこに関しては頼める伝手などなかった。おおよそ、ギルドを作る人はそれなりに働いてくれる人が居るはずだ。でも俺は追放された身であり、働いてくれる人を連れてくることができなかった。それに担当していた冒険者はことごとく専属契約をしたとギルドマスターが言っていたし。


「じゃあそこは後で考えましょう。でも伝手があるなら作りましょう。私もあなたが作るギルドに入りますので」


「え? いいのですか?」


「はい。もともと最初に来た人の願いをかなえるのが私の役目でしたので」


 役目って......。なんの役目なんだろう。でもそれを聞いたらギルドに入ってくれないとか言われそうで聞くことができなかった。


「ありがとうございます」


「では今からギルド設立の申請に行きましょう」


「はい」


 そう言って小屋から出ようとした時、突然扉があいた。


「あの! 探してほしい人が居るのですが!」


「え? ルミナ?」


 部屋に入ってきたのが、元担当していたSランクパーティ---リーダーのルミナだったため、つい話しかけてしまった。


「あ、レイさん!」


 すると泣きながら抱き着かれた。


「レイさん! なんでギルドを抜けてしまったのですか!」

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▼煙雨の新作です!!!▼

Sランクパーティに外れスキル魔法無効化【キャンセリング】はいらないと追放されたので、幼馴染パーティで世界最強を目指す。今更戻って来いと言われてももう遅い

― 新着の感想 ―
[気になる点] 一人称なのに、なんで心の声を()で書くのかわからない
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