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サメVSヘビ


 できればシーサーペントと海を舞台に戦いたかったけど、現実いやVRではビヨンビヨンバネみたいな身体を持つジャバスクリュースネークさん。

 敵前逃亡は重罪だけど、わたし、倒せそうにないです。

「サメ、美味しくないよ」胸ビレを噛むのは求愛行動です。だから噛み付かないで。


 陸の大蛇は、小さなサメに向かって、大きな口を開いて、突進してきました。冷静に、わたしは、ボールが止まって見えた的な達観で、ヘビの口腔の奥をのぞいていた。

 そして、ジャリジャリジャリッッッ。

 サメハダとかちあって、火花が飛び散りました。

 

「およよ」


 どうも、サメハダの防御が牙にまさっているようですね。

 服を溶かす液?

 アーマーには通用しないようです。サメの着ぐるみはわたしの皮膚です。


「どうやら、引き分けみたいですね。今回は見逃してやります。また、今度、戦いましょう」


 チロチロと細く赤い舌を出して、ギョロギョロと爬虫類独特の黄色い捕食者の目が見つめてくる。

 いや、やめませんか。戦いは不毛です。

 戦いよりもスローライフが大事。そう思いませんか。

 わたしたちが戦う理由なんてどこにもないじゃないですか。

 命がもったいない。


「ジャアァッ!!」


 あ、諦めてくれない。

 まさか、最強の矛と盾を、ぶつけ合うつもりだな。

 ゴリゴリーー。

 ほら、無駄だって。わたしは完全にお腹まで守るヒレで丸まってるし。サメ鉄壁の構え。本当はタートルメイデンが一番いいけど。


「バクンッ」


 あれ、閉じられた。

 真っ暗だけど、【夜目】で真っ赤な口の内臓が見える。

 これは、アレだ。

 丸呑みというやつ。

 マニアックすぎるよ。普通、触手とか植物じゃないの。

 ヘビって、砂肝とかあったりする。すり潰されて死ぬとかホラーだよ。


 ボシャンっ。広い胃の中かな。胃液がいっぱいだ。

 よかった。ここでゆっくり消化されるのかな。

 でも、ヘビだけど絞められてはいないし。生きたまま。

 うーん、溶かされてきているのか、少ししんどいようなー。


 まぁ、うん、これはよくある展開かな。

 悪食の時間だね。

 痛いのは嫌なので、死亡ログアウトはごめんです。


 ガリガリ、バキバキ、バクンッ。

 うわー、食べれ……。





 気づいたら、全て終わっていた。

 【血の忘我】発動しちゃったみたいだ。

 うん、聖母を食べなくてよかった。残っていたのは噛みきれなかったのか、尻尾と顔の一部と牙。

 胃液の中で【メガロドン】というマンガ的巨大化による討伐もありだったかな。でも【メガロドン】状態で意識を飛ばす方がヤバいよなぁ。


 というか、猛毒は大丈夫だったのかな。

 ステータス見ておこうかな。



装備【メガロドン】 レベル41

 オリジナル装備。サメの形をかたどった着ぐるみの一式装備。可愛い、凶悪に可愛い。つぶらな瞳がチャームポイント。


 スキル

 【サメハダ】【破砕の牙】【威圧】【スイマー】【飢え】【嗅覚鋭敏】【血の忘我】【鈍足】【加速(水中)】【ブレーキ不可(水中)】【夜目】【電流感知】【快眠】【ハンドパペット・シャーク君(両手)】【サメさんポーチ】【メガロドン(水中)】【潜水】【空中水泳】【砂水泳】【砂呼吸】【加速(砂中)】【嗅覚遮断(砂中)】【耐寒】【吸収】【年齢停止】

 【毒耐性】【猛毒耐性】【サメハンマー】【サメ擬態】


 アクセサリー スロット 1


 称号 《サメを愛する者》《少女の味方》《狼を従えし者》《巨亀を倒した者》《アーマーの捕食者》《合法ロリにストーカーされし者》《ヘビを食べ切った者》


 

 うん、うーん、《合法ロリにストーカーされし者》ってなにっ。

 ひどいひどいよ、これ追いかけてくるやつじゃない。やっぱり、幼女であっても、容赦しない方がよかった。殺されそうになったのに生かすとか、不殺の誓いの主人公じゃないんだから。

 えーと、それから、【年齢停止】って、これ、きっと合法ロリババァのアーマーのスキルだよね。食べちゃって、獲得しちゃったってこと。もっといいスキルあったでしょ。まぁ、わたしは、サメでいる時間より人間でいる時間を大切にして不老の人生はしないからね。

 アーマー食べて【吸収】を得て、【毒耐性】を取れたのかな。思ったけど、辛かったのは胃液じゃなくて毒だったりして。


 それからそれからーー。

【サメハンマー】かー。できれば遠距離攻撃が欲しいのですか。

発動させてみると、尾ビレがハンマー化しました。なるほど後ろの敵に一撃をいれれると。サメハダがあるから、後ろからの攻撃は基本、大丈夫なんだけど。

 ハンマーヘッドでも、特に利点はないけど。両腕ハンマーも微妙そう。挟んで荷物を持てるようになるかな。

 

【サメ擬態】は、なんか風景と擬態して、敵をやり過ごすかと思ったら、ただただ完全なるサメになっただけでした。サメに擬態するみたいです。え、なんのために……。

 サメマンは手持ちに戻って、サメに戻った。逆だよね、普通。

 

 さて、サメの牙でも食い切れなかった部分を、討伐の証拠として持って帰りますかね。シェーラちゃんを討伐した後に呼ぼうかと思っていたけど。パペットで咥えていく。

 というか、ワッフルさん、泥を嫌がってついてこなかった。いや分かるよ、この沼地の悪臭が嫌なのはね。


 サメがヘビに負けるなんて、ありえないんですよねぇ。

 【空中水泳】で帰りまーす。

 絶対に【砂水泳】はしない。ゆっくりでもサメとしての尊厳を守ります。


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