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東方密着文  作者: 澪
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『完全で瀟洒な従者』前編

前回の前書きをみてください。

こんにちは!〈文々。新聞〉の射命丸文です!

さあさあやって来ました、密着取材第二回!

今回密着する人物は、紅魔館のメイド、人呼んで『完全で瀟洒な従者』十六夜咲夜さんです!

という訳で、今私は紅魔館にいます。

いやー、でも私咲夜さんのことあんまり知らないんですよねー。

噂ぐらいしか聞いたことありませんし。

まあ、密着してれば分かりますか。

「突っ立ってるだけだったら、私の仕事を手伝ってもらうわよ」

なんでそうなるんですか⁉︎

「あなたがメイド妖精よりは使えそうだからよ」

それは勘弁してください!

…………というか、咲夜さんっていつも館の家事をしてるんですか?

「ええ、そうよ。洗濯から掃除まで、館の家事は全て私がやっているわ」

それは大変ですね。こんな大きな館の家事をするなんて。

この館の掃除を一人でするなんて………一日で終わるんですか?

「時を止めたら、一日で終わるわよ」

そういえば、時を止められたんでしたね。

さて、それじゃあ咲夜さん。これから1週間よろしくお願いします。

「良い記事を期待してるわよ」

ハードルを上げないでください!

それじゃあ密着、1日目を始めましょう。


《1日目の朝》

それでは1日目を始めさせていただきます。

ところで、朝から館の家事をするんですか?

「ええ、そうね。朝起きたら身支度をしてからは朝食の仕込みをしているわ」

そうなんですか。朝から大変ですね。

「まあ、慣れているから大変ではないわね」

霊夢さんとは大違いですね。

密着しましたけど、異変とかがない時は大抵ゆっくりしていますし。

というか、結構だらけてます。

「あらあら、それはいけないわね。そんなことしてるくらいなら、私の手伝いをして欲しいわね」

ハハハ、まあ、そうですね。

「さてと、さっさと掃除を終わらせましょうか」

今からですか?

「ええ、そうよ。でも、貴方からしたら一瞬でしょうけどね」

………時間止めてやるんですね。

「ええ、そうよ。今回は特別にあなたを私の世界で動けるようにしてあげるわ」

本当ですか!

「何よ。取材で来たんでしょう。これくらい見せるのが当然でしょ」

いやぁ、まさかそんな所まで見せてくれるとは思いませんでしたから………。

「あら、そういう事ね。それじゃあ、時間を止めるわよ。私に捕まっていなさい」

あやや⁉︎ちょっと待ってください!

そして、私がとっさに掴んだ場所は、なんだか少し硬かった。

「時を止めたのはいいけど、あなた一体何処を掴んでいるのかしら?」

はい?何処をって………そのまな板ですけど………。

「誰がまな板ですって?」

ひっ、すっすいませんでした!

「結局私の胸は小さいのよ。私知ってるもの。メイド妖精からパッド長だなんて言われている事。役にも立っていない精霊どもに、そんな呼ばれ方をされるなんて。あんまりだわ」

咲夜さん、本当にすいませんでした!謝りますからナイフを出すのをやめてください!あと、掃除しなくていいんですか⁉︎

「ハッ、ごめんなさい。取り乱してしまったわね」

いっ、いえ。こちらこそすいません。

「まあいいわ。それじゃあ、掃除を始めますか」


咲夜さんが掃除を始めて、大体2時間ほどのことです。

2時間とは言っても、時間が止まっているので、実際はそんなに経過していません。

ただ、思いもよらないことが起こりました。

それはレミリアさんの部屋を掃除している時でした。

………………………………

しかし、やっぱり紅魔館って広いですね。

「そうね。時間が進んでいる状態なら、大体3時間ぐらいかしら」

そうなんですか。

………ところでなんですが、今咲夜さんは一体何をしているんですか?

「何言ってるの?お嬢様の匂いを堪能しているだけよ」

あのー咲夜さん?それは明らかにアウトですよね。

「何を言っているの?バレなければなんでもセーフよ」

何言ってるんですか咲夜さん!充分アウトですよ!

「時間を止めて掃除する理由の一つがこれよ」

サラッととんでもないことを言わないでください!それじゃあただの変態ですよ!

「それが私よ」

何立ち直っているんですか!

「しょうがないじゃない。私はそれだけお嬢様を好きだということよ」

……………もういいです。

ちなみに、私の心が折れてから立ち直るまで、咲夜さんはずっとレミリアさんの匂いを堪能していました。


そんなこんなで掃除は終わったんですけど………咲夜さんって掃除のとき、いつもあんな感じなんですか?

「ええそうよ。そして他のところでもあんなことしているわ」

それはダメじゃないですか!レミリアさんに言いますよ!

「お嬢様に言うのだけは勘弁して欲しいわね。それでも、お嬢様が怒った時のお顔は可愛らしいし……」

……………咲夜さんが筋金入りの変態だって言うのは充分分かりましたから、もう次に行きましょう。

「そういえば朝はまだなの?口止めとして振る舞うけれど………」

口止めというところに口出ししたいですけど、実は朝食べてないんです。

咲夜さんの料理も食べたかったですし、しょうが無いから条件を呑みます。

ところで、時間を進ませなくてもいいんですか?

「いいえ、このまま仕込みも終わらせているの。そうでもしないとお嬢様や妹様を起こす時間に間に合わないのよ」

なるほど…………それは良いんですけどね、まさかとは思いませんけど、レミリアさんを起こしに行ったときに欲情してたりとかしてませんよね。

「しているに決まっているじゃない。ああ、おぜう様の寝起きの顔を思い出したら鼻血が…………」

…………もういいです。とりあえず鼻血を拭いてください。

「あら、気が効くわね。メイド妖精たちとは大違いだわ」

ハハハ、それはどうも。

そういえば、時間ってどれくらい止められるんですか?

「それは分からないわ。だって、本気で時間を止めて試した事なんてないから。それでも、大体4時間くらいは止められるとは思いますわ」

それは凄いですね。

でも、変なことには使わないでくださいよ。

「安心しなさい。もう使ってるから」

ダメじゃないですか!

もういいですから、次にはやくいってください!

「あら、ごめんなさい。じゃあ次へ行きましょう」


後編に続く


こんにちは、澪です。

個人的に咲夜さんが東方キャラの中で一番好きなので、この話が一番長くなる気がします。

ちなみに、いろんな咲夜さんが混じっているのでご了承ください。

あと、次の投稿が3月になりそうです。

それでは、次回をお楽しみに!

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