落剥のフィオナ -落ち剥げた機械乙女の純情-
人工知能の発達とともに普及した人型携帯端末、通称極大端末を用いて行う極末戦が国中で流行している中、主人公はその主流に乗ることが出来ていなかった。
所持する極大端末は高祖母が所持していたもので、遺産として残っていたものを幼少時に主人公が蔵から見つけ出したものであり、それを原因とした家族の崩壊及び端末の機能障害が一種のトラウマとなっていたからである。
トラウマを抱えながらもその端末に感じた淡い思いだけは忘れず、所有者としての責任だけを追及する日々が続いたある日、留学生が主人公の学校に編入されることとなる。
留学生の圧倒的な極末戦の技術は主人公の元にも届く程であり、極末戦を一度ですらしたことのない自身にとって関わり合いを持つ筈のない人物だと結論付けていた。
しかし、互いを尊重する程度には関係を構築してしまう。それでも、事あるごとに主人公に付き纏う留学生に嫌悪は感じずとも、自身の必要性に疑問を感じてしまう。
そんな時、留学生の極末戦を観戦する中で不用意に発した一言が、対戦相手の逆鱗に触れてしまう。主人公が所持する端末は捕らえられ、不当な責め苦を許容した時、捕らえられていた端末が主人を擁護する発声を行う。機能障害と診断されていたその声を聞いた主人公は立ち上がり、端末の心を知る。
助力に駆け付けた留学生によりその場は収まったが、心の奥底で燻っていた極末戦への憧れは既に抑えられるものでなく、留学生との極末戦が開始される。
出会いから十一年越しの会話に淀みなく、戦場においても留学生と同等に戦えていたのだが、留学生の実力はその僅か上をいく。主人公と端末、二人が共にその信頼に答えたいと勝ちたいと願った時、端末の演算が慮外の結果を弾き出す。
それこそが、ここから始まる極大端末大戦における人工知能と人との絆の物語であった。
所持する極大端末は高祖母が所持していたもので、遺産として残っていたものを幼少時に主人公が蔵から見つけ出したものであり、それを原因とした家族の崩壊及び端末の機能障害が一種のトラウマとなっていたからである。
トラウマを抱えながらもその端末に感じた淡い思いだけは忘れず、所有者としての責任だけを追及する日々が続いたある日、留学生が主人公の学校に編入されることとなる。
留学生の圧倒的な極末戦の技術は主人公の元にも届く程であり、極末戦を一度ですらしたことのない自身にとって関わり合いを持つ筈のない人物だと結論付けていた。
しかし、互いを尊重する程度には関係を構築してしまう。それでも、事あるごとに主人公に付き纏う留学生に嫌悪は感じずとも、自身の必要性に疑問を感じてしまう。
そんな時、留学生の極末戦を観戦する中で不用意に発した一言が、対戦相手の逆鱗に触れてしまう。主人公が所持する端末は捕らえられ、不当な責め苦を許容した時、捕らえられていた端末が主人を擁護する発声を行う。機能障害と診断されていたその声を聞いた主人公は立ち上がり、端末の心を知る。
助力に駆け付けた留学生によりその場は収まったが、心の奥底で燻っていた極末戦への憧れは既に抑えられるものでなく、留学生との極末戦が開始される。
出会いから十一年越しの会話に淀みなく、戦場においても留学生と同等に戦えていたのだが、留学生の実力はその僅か上をいく。主人公と端末、二人が共にその信頼に答えたいと勝ちたいと願った時、端末の演算が慮外の結果を弾き出す。
それこそが、ここから始まる極大端末大戦における人工知能と人との絆の物語であった。