第五十一話 落ち着かない散策でした
結局の所盗賊の残党にデュラハンの身体だけ攫ってこい、などという奇天烈な性癖の依頼をした者は誰だからわからなかったのだが⋯まあ、人攫いに道理などは無く適当な女の子を誘拐して金に変えようとしただけなのだろう。
⋯俺が犯人なら首も一緒にお持ち帰りするが。
ところで当の被害者のシバはさっきから何故か俺の腕にしがみ付いてるわけですが⋯なんでだ?
「し、仕方ないだろう!あんな風に否応無く攫われるなんて初めてでその!⋯えーとなんだ⋯怖くて仕方なかったんだからよ⋯。」
「あらあら、シバったら一人前に女の子みたいなこと言っちゃって。」
「ベルチェえ⋯後で覚えてろよ⋯?」
だが煽られてもその腕を離すことはない。
本当に怖かったみたいだな⋯。普段は女騎士(露出過多)のように振舞っていてもああいう不測の事態にはさすがに応えるらしい。
「あとその格好・・・目の毒だよ。」
「毒だってぇ!?おいベルチェ!そんな効果まであるのかこの鎧!?今すぐ元の鎧をよこせ!!」
「ありませんわよそんな効果!大体わたくしがそんなバッドステータス付けるわけないでしょう!?」
「あー済まない、ものの例えだよ。」
目の毒とはそのまま見せてはならないという意味の他に・・・。
「見ると欲しくなるって意味もあるんだ、あーもう俺から言わせるな!」
「・・・ダイモン、この装備男用じゃないぞ?」
「貴女にはあとからゆっくり説明いたしますわ・・・。」
そうして2人と別れた俺はようやく一人になれたので今度こそゆっくりと買い物をしつつ街の散策が出来たのだった。
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「ただいま!」
放置が過ぎたこの作品ですが一応今話にて一部の完結とさせていただきます。拙作でしたが今後の土台となってくれたことに感謝しつつ幕引きと致します。
ご覧になってくれた皆様に感謝しかありません、誠にありがとうございました!
今後、というか現在進行形で「異世界の【魔術】は【魔法】に叶いませんでした。」という作品を連載中ですので宜しければ一度ご覧になってみてくださいませ。
JING




