第四十六話 運命の再会でした。
新キャラが出てきてもクラちゃんの絶対王位は揺るがず!
揺れますけど。
「え、その人が女神なの?」
「はい~お久しぶりの女神ヨグソトースですよ~(パリポリ)」
「人と話す時は煎餅やめましょうよ女神⋯。」
試合中にしれっと来てその時から食ってたからな⋯相当気に入ったのだろう。
試合が終わったあと家に戻る時に何気なく女神も入ってきてお茶の間でくつろいでいたのだ。そこへお風呂で凍える体を暖めたツバサもやってくる。
『お久しぶりです女神・ヨグソトース。流石にご存命でしたか。』
「あら~テンペストウォーカーさんも仲間になったんですね~。こんな小さかったでしたっけ?」
ほうじ茶を持ってくるロンスカメイド姿のテンペスト。⋯良く似合うな⋯。
「知り合い?」
『はいマスター、一度すべての魔力回路をフル活動させて戦わせていただきました。わたくしの最終動作テストと仰っていましたね。』
「女神戦えるんだ⋯。」
「お恥ずかしい限りですわ~。(ズズズ)」
「そうだ、女神様!オレはツバサ・セーデン、アニキと同じ世界から転生してきたんだけどオレ向こうに帰れませんか???」
今回のツッコミ役かと思ったツバサが切り込んでくる。
「え~、確か男性から転生したツバサ・セーデンさんですね~。基本的に転生した者は元の世界には戻るのは⋯不可能とお考えください~。なにかどうしても戻りたい理由がおありですか~?」
「えっと⋯どうしても気がかりな子がいて⋯その子は倉嶋しろのって子なんだけどイジメからやっと救えたんだけどオレが死んだのがその直後だったからまた酷い目にあってないかとか今どうしてるかとか心配で⋯。せめてメッセージだけでも伝えられませんか?!」
そうですね~と俺をチラッと見る女神。ん?なに?
「彼女でしたら今⋯お風呂に入ってますね。」
「スゲーな女神様の千里眼、プライバシー無しかよ。」
「そろそろ上がって来ると思いますよ?」
「は?」
「お風呂いただきましたーダーリン♪お次の方どうぞ?」
「わらわも洗ってもらったのじゃー。」
その場にいた全員が今風呂から出てきたバスタオル一枚のサーモとクラーシタちゃんの方を向く。え、まさかね⋯。
「え?え?みなさんどうかしましたか?」
「えーっとクラちゃん、突拍子もない事聞くけど⋯もしかして転生者?」
「そうですよ?特に誰にも聞かれなかったので言ってませんでしたけど。日本にいた時の名前は倉嶋しろのっていいました♪」
「は!?お前しろのなのか!????」
ツバサが立ち上がりクラちゃんの両肩に手を乗せ揺さぶる。たゆんたゆん。
「え、えっとどうしたんですかツバサさん??」
「オレだよ翼だよ!お前をリカとかのいじめグループから助けた翼なんだ。」
「イジメから⋯?ふぇ!?つ、翼ちゃん???成田翼ちゃんなの?女の子みたいな顔してたけどホントに女の子になってるじゃんよぉ!」
「うっさいな!」
自然と抱き合って泣く二人⋯まさか転生してこっちの世界で出会うとは⋯あ、モスタハンカチ貸して。
「なんでしろのまで転生したんだ?まさか自殺!?」
「ううん、私はちゃんと天寿を全うしたよ?ただ、ずっと気がかりだったのは行方不明になっちゃった翼ちゃんでね。家族に幸せに送り出されたけどそれだけを最後に考えてたんだよ?」
☆☆☆☆☆
「なあ、ヨグソトース。死んだ時期と転生してきた時期ってあまり関係ないのか?」
「そうですね~、あんまり関係ないです~。でも⋯お二人が同じ世界からこのアザトースにいらしたので少~し生まれる日をいじって同い年に生まれるようにしてみただけですよ~。こうして会えたのだけは偶然ですけどね~?」
「いいとこあんじゃん。」
「ふふふ、魔力を頂けるので感謝の気持ちをお返ししただけです~。二人ともダイモンさんよりは劣りますが貴重すぎる莫大な魔力持ちの転生魔族ですからね~。」
その日、彼女らは一緒に寝ると聞かず。遅くまで同じベッドの中で語り明かしたそうな。
初めて女神らしいことしたな⋯。




