第四十一話 大陸から来た男?でした
唐突にライバルキャラを出してみるテスト。
転移者ではなく転生者です。
ー???サイドー
「よォっし!ようやくたどり着いたぜ、ここが魔族の巣食うイタクァ大陸だなっ!」
「はぁ⋯せっかく憂鬱な船旅が終わったのに耳元で大声出さないでくださいまし!」
「悪かったよ⋯、あ、ほら着いたぜイタクァ大陸。オラ起きろ。」
「ううーもう食べれないよう⋯あれー、僕の肉はー?」
「寝ぼけてないで起きてくださいな。置いていかれますわよ?」
イタクァ大陸までハスター大陸から随分かかったけどその苦労もようやく報われるってもんだぜ。苦節十六年、やっと日本に帰れるんだ!
「絶対倒してやるぜ!【魔王】!!!」
「うるさいってのが聞こえませんのこのお転婆勇者!!嫁の貰い手がありませんわよ!」
「オレは男だ!」
「私より巨乳の男がいてたまりますか!!」
「揉むなぁ!!///」
「貴女に出会ってはや十年、確かに男勝りかも知れませんがこの胸!くびれ!お尻に太もも!」
「はぅん///」
「ついでに男のシンボルもない!そんな男いてたまりますか!」
「うっさいなーもー、何度目なのそのやり取り⋯ほら、早くこの街のホテルチェックインしないとまた野宿だよー?」
「やれやれ⋯、」
オレの名はツバサ・セーデン。小さい頃からハスター大陸のパトスの町で勇者として育てられた。
身体は女だが⋯魂はれっきとした男だ、お湯や水をかぶっても男に戻れない時はがっくり来たもんだけど⋯。
さっきのは仲間で幼馴染で魔法使いのハルとその妹ナツだ。やたら日本風の名前だけど俺と同じ転生者って訳じゃないらしい。
そう、何を隠そうオレは日本の横浜生まれの転生者だ。死ぬ前の名前は成田翼、よく似た名前に生まれたのも運命なんだろうぜ。⋯高校から帰る途中で増水した川でダンボール箱で流される変なトカゲを犬と勘違いして飛び込んだが運の尽き、沈む直前にトカゲと分かってドン引きした後は増水した川に飲み込まれたのが最後の記憶だ⋯。
そして気づいた時には⋯小さな女の子数人に囲まれておままごとの真っ最中、誰だって混乱するだろ?
そこで溺れただのトカゲだのここはどこだだの喚き散らしたら女の子は泣き始めるしオレはオレで混乱して泣いちまうし⋯。
「モノローグ長いですわよツバサ。若干独り言になってますし。」
「あ、悪ぃ。じゃあギルド向かうか。」
「さんせーい、ここのギルドはご飯も食べられるらしいから早くいこー!」
「よォし、いくぜー!」
ーダイモンサイドー
その日俺はギルドのミランダさんの指名クエストに出てた。なんでもクエストしなすぎてそろそろ失効するからこの魔物倒してきてくれとのこと。
なのでアクセとテンペスト(人間サイズ)を連れてほぼ二人任せのジャイアントトード狩りをサクッと終わらせてギルドに向かっていた。
「ダイモーン、弱すぎてつまんなかったぞ⋯。それにてんぺがほぼ倒してたし。」
『高い評価ありがとうございます、アクセ。良いデータが取れました。』
「今回はボスモンスターとか出てこなかったからよかったろーが。」
「早くミランダさんのご飯買って帰ろーダイモン。」
「さっき食べたばかりですよおばあちゃん。」
「誰がババアだ!」
『年上には見えませんね⋯。』
そうしてギルドのドアを開けると⋯見覚えのない三人組がミランダさんと話していた。
「ですから、魔族はおろか魔王なんて数百年前にいなくなったのご存知ありませんか?」
「それが復活してこの世界を支配しようとしてるって聞いたから遠路はるばるイタクァ大陸まで来たんだよオレは!」
「そんなものいたらイヤでも目立つでしょうよ⋯あ、ダイモンさんおかえりなさーい。」
「話はまだ終わってないぞ!」
また変なのに絡まれてんなぁ⋯ふーん、まっ黒なロングヘアになんか見覚えのある丸い玉のはめ込まれた額当て、露出度高めの鎧はナイスバディを隠せずむしろ強調してる⋯これはいい女勇者っぽい子だな。年は俺とあまり変わらないように見えるけど⋯ここじゃあんま見かけないヒューマンかな?。
「ダイモンさーん、助けてくださいよぅ。このハスター大陸から来たって自称勇者の女の子が離してくれなくって。」
「オレは男だ!間違うなよ!」
「男ォ?嘘だろ。」
すると装備の割に素早い突進で勇者の子が突っ込んでくる。
「オレにケンカ売ったな唐変木!いいぜ、買ってや」「《梱包》!!」
と、猪突猛進で駆け出した少女は咄嗟に俺の出したバブルラップに突っ込み⋯風船にされるのであった。
「駄目ですよー相手の力量も見ないでケンカしたら。お姉さん怒っちゃいますよ???」
「「ヒッ!」」
ミランダさんのドス黒いオーラ!俺と勇者っ子は震え上がった!
「それにしてもダイモンさんはさらに出来るようになりましたねー、一瞬で捕まえちゃうしクエスト何分掛かりました?」
「んーと、三十分もかからなかったと思う。」
「じゃあアクセたちなら次はもっと短縮できるな!」
「⋯ギルドのねーちゃん、そいつなに倒しに行ったんだ?」
風船の中でふよふよ浮きながら勇者っ子が聞いてくる。
「ジャンボトード百匹ほどですよー?素材集めの方が時間かかったみたいですが。」
「なんだ、オレたちパーティなら倍いても三十分でいけるぜ!」
やたら喰いかかってくるなこの子⋯、こういう手合いは関わらないに限る⋯。
「すごいなそれ!アクセたち二人じゃそんなに倒せないかもしれないぞ!」
『問題ありません、私さえ全出力ならば。』
関わるなってのに⋯。
「ん?この世界にはメカ娘までいるのか!?」
俺はその一言に反応し、関わることに決めたのだった。




