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第三十四話 二人目の魔王でした

エレンから見れば化け物じみた魔法を使うヤベー奴=魔王という浅い認識だったりします。※この物語に魔王という概念は今のところいません

⋯女の子とはいえ異世界の子の胃袋を侮っていた⋯まさかあんな大きなオードブルを三回もお代わりするハメになるとは思わなかった。

この世界の料理は基本的に大盛りだ。しかしその割には健啖家でもない俺でもすんなり食べられるのだが元の世界で同じ量はキツい。現に日本に注文したものは並の量しか食えないんだけど。


「はぁ、馳走になった⋯わらわ肉はどうかなーと思ったがクセなく美味しく頂けたわ⋯やはり魔族の食べ物は魔力に満ち満ちておるのぅ♪」

「え?そうなんですの??」

「なんじゃお主ら知らずに喰ろうておったのか?」

「食ってたな、特に一番食ってるのはそこのアクセだぞ。」

「ん?モッキュモッキュ。」


ちょうど最後のフライドチキンを食べ終えたダークエルフに振り返るサーモ。

なんせモスタとエレンがうちに来るまでろくに料理も作れなかった俺たちは毎食店屋物かお取り寄せのコンビニ飯を食ってたのだ。そればっかり食べては体に悪いとモスタがやたら張り切って作ってたな。


「なるほど、合点がいったぞ。アクセは並の黒き森の民(ダークエルフ)とは比肩出来ぬほどの魔力を身に秘めておる。⋯だからと言ってすぐ強くなる訳では無いがの。」


「じゃあマルチタスク!疾風の矢(ソニックアロー)たくさんだ!!」

「全く、それは魔族の魔法の奥義じゃぞ、我々にはどだい⋯えっ!?」


アクセが手をかざした居間の先、ガラスを隔てた海の方へ俺の多重魔法起動(マルチタスク)と同じように魔法陣が複数展開しそこから十何本かの風の矢が出現するとそのまま海へ水しぶきを上げながら吸い込まれていった。


「「「出来たーーーーっ!?」」」

「できたー♪」


たしか相当魔力を消費するから俺なら問題なく使えるけど⋯あれ、アクセも何食わぬ顔してるな?


「アクセ、魔力切れ起こしてないにゃ?」

「んー?全然。むしろ調子いいよ!」

「あんたまで魔王にでもなる気かにゃ⋯。」

「誰が魔王だそこ!」

「⋯わらわにも出来ないのにずっるいぞダークエルフ!アタシだってやってみたいのに!」

「サーモ、地が出てるぞー。」


結局「ダークエルフに出来てわらわに出来ぬはずがない!」とトライしたサーモは発動出来たが見事欠乏症でダウン。ベルチェやクラちゃんもダメでそうとう魔力消費したものの気を失わずに使えたのはトライしたメンバーではモスタだけだったのだ。


「並列起動を使うだけでダメっぽいなぁ⋯そんなに魔力使うのかコレ?」

「主様は無限大じゃからな、ホント規格外とは恐ろしい⋯わらわとて自信あったんじゃがのう。」

「人のステータスは見れないの?」

「アクセのステータスか?見せてやるぞー。」


と、アクセがステータスを出してみせた。


アクセ・エッセンス

クラス マジックウォリアー

Lv58

スキル・称号

多重魔法起動

カラドボルグの担い手

風魔法コンプリート

インフィニットマナ・ニア

ダイモンの嫁


「⋯どうやら主様と似たようなスキルが発現しておるようじゃな、にしてもいつの間に嫁に⋯。」

「結婚とかしてないぞ!?じゃあ俺は⋯?」


ダイモン・ケースケ

クラス 亜人ハーレムの長

Lv35

スキル・称号

アイテムストレージ

初級魔法コンプリート

中級魔法コンプリート

生活魔法コンプリート

独自魔法の創作者

インフィニットマナ

多重魔法起動

エクスチェンジ

亜人への愛

不滅の身体


「⋯あんま変わってないけど俺のクラスおかしくない?」

「⋯ユニーククラスというやつではないか?しかしなんというか⋯主様も好きよのう。」


もう否定はしない⋯。

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