第二十五話 死屍累々とはこのことでした
エレンはもうちょっと石化したままでも良かったかもしれない。
よくよく考えれば混浴なのになんでクラーシタ以外のメンツが来なかったんだ?
賢者になって一番の疑問に気づいた。
いつものうちの風呂でさえ誰かしら入ってこようとするのにあんなに広い風呂に一人として邪魔が入らないのはおかしい話だ。
答えは簡単、温泉より魅力的なモノでみんな部屋に縫い止められていたからだ。
有り体にいうと俺の部屋へ昼間のホルスタウロスさんたち数人でお酒持参でやって来ていたのだ。
「にゃははははーエレン様復活にゃー!!」
「美味しいお酒ですねぇ⋯♪」
「このベーコン美味しいぞ!さすが牧場だね!」
「うふふふふふふー♪」
「Zzzzz。」
順にエレン、モスタ、アクセ、ベルチェ、シバが気持ちよく酔っていた。
なるほど、これもハラミさんの差し金だな。
「あらぁーだんな様おかえりなさーい、いいお風呂でしたァ?」
モスタは酔ったせいか人化スキルも消えて八本の足を投げ出してしまっており、一緒に呑んでいたホルスタウロスさんを抱き抱えていた。
「え、その人どうしたの。」
「なんか気持ちよくなってしまったとかで私が介抱していたのですわ~ほーら、ヒーリングー。」
指先と女の子が光り⋯かけられた子はなんかビクンビクンしてるし⋯エロいけど大丈夫なんだろうかこれ。
「んん?帰ってきたのか新参冒険者ァ、そんな女と乳繰りあってないで私とと勝負しろぉ⋯。」
浴衣に着替えていたシバはのっそり起き上がると横にいたクラちゃんから俺を引っペがすようにして⋯今の一瞬で俺は彼女の膝枕に頭を預けていた。動きが全然見えなかったぞ⋯!
と思ってたら今度は太い尻尾に巻き取られ⋯ベルチェの顔が目の前にあった。
「だいもぉん、わたしのめをみてちゃんとおはなししてくれなきゃいやですよぉ、、、」
「いや、お前の目を見ちゃったら今度は俺が石像になるだろ!」
ベルチェのスキルは魔法耐性さえあれば防げるとシバに聞いておいてよかった⋯危ない危ない。
「ダイモンはアタシのだぁ!」
ここで意外なことにアクセが俺に抱きついてベルチェから解放してくれた⋯が今度は前身でくっついてきて離れようとしない。
「ダイモンはアタシが一番大好きなんだー!!まあでもみんなと一緒ならいいけどな!アタシたちを置いてどっか行っちゃったら怒るからな!!」
と、頬ずりをしながら叫ぶので耳が痛い⋯。
「ダーリンはボク達みんなと結婚しちゃえばいいじゃない。問題ないよね♪」
「なるほど、アタシも結婚するぞ!」
「なるほど、じゃねぇ!てゆーか明日はダンジョンに挑むんだから寝ろお前ら!」
「のみたりないにゃーーー!!」




