第二十二話 それは素晴らしい乳でした
ホルスタウロス。
大門はガチで知らなかったが怪物として名高いミノタウロスから名付けられた雄牛の亜人種⋯の雌牛バージョンが彼女たちだ。
他の種族とは違い、男性と女性で呼び方が変わるのは外見が大きく異なるからである。ミノタウロスは頭部が完全に牛で筋骨隆々、蹄と尾っぽを持つがホルスタウロスには角も蹄もなく牛の耳こそあれヒューマンとほぼ変わらない。
そして特筆すべきは慈愛たっぷりの性格と豊満な乳房だろう。魔力を生乳に変えて体外に出す彼女達の乳はホルス乳と呼ばれ牧畜の発達したこの世界でも他の牛乳に比べて人気が高くブランド製品として確立していた。
え、亜人なんだよね?家畜扱いなの?まあ⋯みんな明るく楽しそうなのでそんな雰囲気はないけども⋯。
おっぱい星人の俺への試練なのだろうかコレは⋯他にもお客はいるが家族連れだったりカップルもいるのでやらしい目で見ている人はあまりいないように見える。
⋯そりゃいるよ?彼女たちみんな思い思いのセクシーなのから可愛い系まで色んな水着やマイクロビキニみたいなの着てる子もいるし、若いミノタウロスが数人で一人の子に群がって一生懸命ナンパしては撃沈してたりするし。
「こんにちわー冒険者さん♪ようこそホルス舎へー!私がここの牧場長兼オーナーのハラミですよ♪乳絞り体験以外は飛び入り参加OKだよ!」
と面食らっていた俺に話し掛けてくる一人のホルスタウロス。
他の子に比べてより際立った双峰をピッチリしたマスコット系Tシャツに包み⋯きれてない、先端がギリ隠れているが南半球がしっかりこんにちわしている⋯ちょっとジャンプしてほしい。
「予約必須!?」
「お客さんは初めて来たのかな?ここでは乳製品を始めとしたいろんな食べ物や卵料理とかがウリでやってるよ!」
「ウリやってんの!?」
「?、まあいいか⋯それと若い男のお客さんにはみんな言ってるけど⋯みんなへのお触りは禁止でーす♪どうしてもって時は私に言ってね、昇天させちゃいますから♡」と言ってホルス乳がなみなみと入ったガロン缶を片手で担いでみせる。
どんな細くても牛の獣人、男女ともに腕っ節はハンパないようだ⋯。
「⋯だんな様、これ以上お持ち帰りとかはいけませんよ?」ギュッ。
「乳牛オークより私の方がいいわよね?」キュッ。
「あらら、その調子じゃうちの子達に色目使う暇もないみたいだね~両手に花なんて羨ましいもんね⋯ん?」
不意にハラミさんが振り向くとその先にいた別のホルスタウロスの子がサッと物陰に隠れてしまった。どうやらずっとこちらの様子を見ていたようだ。
「彼女どうかしたんです?」
「ああ、うちの子たちは全員パートで来てるんだけどね。未婚でも乳の出る私らホルスタウロスにとっては胸の魔力しこりの解消にもなるこの牧場はいい所なんだけど⋯あの子は来て早々無理やりナンパされかけてね。そのせいでミノタウロスの連中が怖いとか言ってて人見知りになっちゃった⋯はずなんだけど。」
間違いなく俺をチラチラ見てる⋯なぁ?
「⋯ナンパはダメなんですよね?」
「うん。」
「じゃあ案内してもらうのは?」
「⋯ああ、大丈夫さ♪」
俺とハラミさんが頷き合いお互い二マリとし。
「クラーシタちゃーん、ちょっとおいで♪」
「へっ!?ぼ、ボクです??」
おずおずと物陰から出てきたのは青いロングへアが美しいホルスタウロスだった。
種族特有の大きいのに形が美しい爆乳をサラシのようなもので包んで隠しているようだがそれが逆に強調してしまっている。
毛並みも美しく、ホットパンツから伸びた適度なムチムチ感の太ももから下にしか生えていないがダルメシアンのような白と黒のぶち模様が愛らしい。
「彼らを案内してあげてよ。」
「えっでも、ボクじゃなくても⋯。」
「最近元気ないしお乳の出もイマイチなんでしょ?色々と普段と違った刺激って大事だと思うんだよね。」
「で、でもぉ⋯。」
「(なんなら彼だけとのデートでもいいわよ?)」
「そ、それこそ無理ですぅ!!わかりました、案内だけですよ?」
「というわけで宜しくね彼氏さん♪決して悪い子じゃないから良くしてあげてね?」
「は、はぁ。」
こうしてお昼がてらクラーシタちゃんが牧場を案内してくれることになった。
⋯なんかお偉いさんから女の子の案内つけてくれることが多い気がする⋯。
ヒロイン増やしすぎ?まあまあ、魔物娘ハーレムって言えばこれくらいいるでしょう。




