第十一話 三人目はキャットでした
ところでボスと盗賊を倒したからって金貨40枚は多すぎですかね?
「エーレーンー!?アンタなんかこそこそやってるから怪しいと思ってたけど、目の前にエサぶら下げたら見事に連れたわねェ!?」
「ギーニャー!!許してミランダ姉ーー!!」
開口一番ギルド長のミランダさんはまだ凍ったままのエレンにグリグリをお見舞いしたのだった⋯俺〇んちゃん以外で実際にやられてる人初めて見たよ⋯。
そして放心したエレンをほっといてこちらに向き直るミランダさん。
「ダイモンさん、大変失礼いたしました。」と90°のお辞儀。
おお、胸元が開いてるから立派な渓谷が丸見えだ。
「あの子は孤児上がりでして、ギルドで拾って働き始めてからも素行不良が目立ちまして⋯普段は文字通り猫を被って大人しいんですが時折ああして悪い連中を焚き付けていたようなんです。」
「それで近々大金を受け取る、ボスモンスターを狩るくらいの力はある俺なら撃退できると踏んで餌にしたと?」
「いやだ、聞こえてしまいましたね。あの子は普段飄々とはしてるんですが盗賊スキル持ちで大抵の者は返り討ちにしてしまっていたようなんです。」
「では改めましてダイモンさん、Bランク指定ボスモンスターオーガホーンとホーンラビットの群れ凡そ百匹以上の討伐。そしてギルドの3Kを再び晒してしまった強盗団討伐のお礼です。」
その内容は
・金貨40枚
・隷属の首輪 一つ
⋯首輪??
「お金⋯よりもなんですこの首輪。」
「ええ、なんでも冒険者なのにすでに家持ちだそうじゃないですかー。なので今回のお礼に家政婦さんをプレゼントしようかと思いまして♡」
「いりません♡」
「⋯幸いダイモンさんがおそわれるところや返り討ちにするところは誰も見てないんですよー、ギルドから犯罪奴隷なんて出したくないんです!もちろん貢献度も欲しいがままです!」
「⋯それってクラスを変えられるっていうあの。」
「それです。ヒモなんて不名誉なクラスじゃなくなりますよ。」
「ステータス俺しか見れないんじゃなかったのかよバカー!!」
「ところでそんな小狡い人に首輪なんて効くんです?」
「あれは一種の魔道具だから貴重なのよ、だから多く用意出来ないんだけど効果は折り紙付きよん♪」
「たまに変な単語は知ってますよね⋯。」
こうして我が家に奴隷のメイドさんが来ることになった⋯。
その後
「おかえりにゃさいませーご主人さま♡お食事にしますか?お風呂になさいますか?それとも~あ・ち・し・♡?」
「チェンジで。」
押し切られる形でエレンを連れ帰ったが⋯この人もどっから変な知識を仕入れてるんだか⋯。
「ダイモン、そいつさっきお皿一枚割ったの隠して捨ててたぞ。」
「エレン!!!」
「ぎにゃーーーー!!!」
・隷属の首輪
奴隷の首に装備することで付けた主人及び仲間からの命令などに逆らったとき、または主人かその邸宅から十mも離れると強い催淫作用を神経に与える。通常の人種ならば気絶する寸前の衝撃を受けるので逃げたりできなくなるらしい。
「⋯ご主人は亜人愛好家の変わったヒューマンじゃなかったのかにゃ?」
「え、なにそれ。」
「ご主人がギルドに来る前からウワサになってたにゃ、亜人の中でもとりわけアクの強いダークエルフと魔物種をはべらしてる好きモノがいるって。」
「主なネタの発信源は」
「ミランダ姉。」
「とんだタヌキだなあのひと。」
ギルド長にも首輪をつけてやりたいと思った⋯
「タヌキの亜人だよあの人。普段はスキルで耳とか隠してるけど。」
「んなネタはいらんかった。」
その後ステータスをチェックした俺のクラス名は⋯
クラス 亜人ハーレムLv1
余計人に見せられなくなってんじゃんかーヤダー!!




