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第九話 語彙力低下の原因でした

⋯なんとか依頼の達成報告を終えた俺たちはパーティのそれぞれの問題点を洗うことにしたのだった。


アクセの場合

いい武器は持っているのに技術が追いついていないのでカラドボルグに任せて剣術をトレーニングすることに。

魔法は⋯魔族を名乗るくらいなんだからなにか使えるのか?


モスタの場合

スキル云々の前にこのビビり症は何とかならないんだろうか⋯パニクると暴走トラックと化すヒロインって新しすぎやしませんかみなさん。

そういやこの人教会に帰らなくていいんだろうか。


俺の場合

手加減を覚えようと思う。

森を破壊したことは報告しなかったが後日行ってみたところ魔力を与えたせいか新しい木々が猛スピード成長して元に⋯いや、元よりも活き活きとしているくらいだった。

魔法の並列起動は危険だな⋯。

というか俺は剣使えるのか?


うーん⋯チートは無尽蔵の魔力だけってのがネックなのかねぇ⋯いやいや、かわいい女の子が二人も仲間にいるんだから文句は付けられないよな。ポンコツだけど。


俺は気になっていたカラドボルグとの対話を試みてみることにした。


「貴方がカラドボルグなんですね、俺は大門京介と言います。」

『おお、お嬢様からお噂は予々聞いております。』

「インテリジェンスソードと聞いて驚いてます、実は俺は異世界から来た人間なんですがカラドボルグという名前は俺の世界の伝説にも出てくるんですよ。話には虹を巻き起こし三つの丘を平野に変えるほどの力を放ったとされてます。」

『それはそれは⋯私はそこまでの力は持たないが並の剣には負けぬ自信がありまする。かつて私の持ち主だった男が魔族たちと共に悪しき敵と戦った際には一騎当千の活躍を主に約束したものです。』


⋯主が違うだけでああもダメになるのか⋯。


「しかし貴方はこの世界の方々と違って語彙力が高い、どうしてなんです?」

『それも魔族たちと関係があるのです。かつてこの世界から姿を消した彼らは知識の塊、まさに賢者という言葉がぴったりでしたが⋯悲しいかな、それを学ぶ機会を後世には残さなかったのです。それだけが彼らの失態というべきでしょう。』

「学校という概念そのものがないんですか⋯ほかのものは多々あるのに。」

「ダイモーン、そろそろバーベキューするぞー!」

「旦那さまーお腹すきましたー!」


そうしていると庭から俺を呼ぶ二人の声が聞こえてくる。


「いつか俺にも剣術の手ほどきをお願いしたいです。」

『ええ、お嬢様の許しさえあらば。』


久々に有意義な時間を過ごした気がする。

明日はギルドに正式な報告をしに行かないと⋯ボスモンスターの件とかいろいろと。

大陸を破壊するほどの魔力を帯びた剣ではないようです。

それにしてもパニック障害持ちの子を上手く構成させる手段ってなんなんですかね

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