短編:これが夏の物語
幼稚園の頃からのいじめっこの恋物語。いじめられっこの視点で書いてみました。一部他人視点あり。
とある夏の物語。眩しい陽射しのなかで私は――。
◇◇◇◇◇◇
「瑠瑠」
廊下を歩いていたら名前を呼ばれた。いや名前って言っていいのか? とにかくそうやって私を呼ぶ人は一人しかいない。逃げても追いかけてきて捕まったら余計酷いことになるので逃げることは諦めている。わざとゆっくり後ろを振り返るとほら予想通り。一つ年上の渡瀬巧がいる。
「いつも言いますけど私の名前は瑠璃菜です」
わざわざ変に省略しないで欲しいといつも言っているのに全く聞き入れやしないんだこの人は。幼馴染みだからといってこの距離感はどうなのだ。妬まれ、嫉妬の目線を向けられるのは私なんだぞ。
「うん、知ってる」
そう言いながらゆっくりとした足取りで私に近付いてくる。やけに輝かしい笑顔を見て私は嫌な予感がした。一歩ずつ詰められるのに対して一歩ずつ下がっていくととうとう壁にぶつかった。
まずい、これは……逃げれない。そのまま顔の横に手をつかれて逃げ道を塞がれる。
「ね、瑠瑠。今日の放課後屋上に来て。拒否権はないから」
「「「キャーーーーー!!!」」」
そして低い声で囁いてくる。耳に温かい風が当たってこそばゆい。その余韻に浸る暇もなく女子の悲鳴が廊下に響く。まあ余韻に浸りたくなんてないが。こんな男のどこがいいんだか。確かに顔は良いよ。認めようじゃないか、なんか悔しいけど。でも性格がねぇ。
「忘れないでね」
そう言って去っていく男の背中を見ながら私は悪態を着く。心のなかで。何が忘れないでねだ! この腹黒男が! あんたの性で悪女とか呼ばれるようになったんだからね!
「あ、茅野さん。大丈夫?」
声をかけてくれたのは私の癒しである田代侑哉くん。童顔で優しくって甘いものが大好きっていう正に癒し系、天使。正統派イケメンと言っても良いだろう。というかそうに違いない。なんといっても笑顔が可愛いのさ。男の子だけど女の子みたいで気をつけないと演劇部に捕まるはずだと思う。過去にそんな事件が起こったそうな。
「うん、大丈夫だよー。それよりもこれからの周りの視線が怖い。私、いじめられたりとかされないよね?」
「そ、そこまで悲観的にならなくても……。それにいざとなったら渡瀬先輩がなんとかしてくれるよ」
「あはは、あの人に頼りたくないけどその面では期待しておこうかな。元はといえばあの人が悪いし」
そうそう、あの人が悪いんだからあの人に全部押し付けちゃえ! 巻き込まれたのは私の方なんだから。でも本当に周りの視線が痛い。
「勿論俺だって助けるから!!」
「ありがとー」
面と向かって助けるなんて言ってくれてるのは田代くんしかいないんだよね。本当に優しい。癒しだわー、大好き。
「俺だって助けるぞ」
「おー、王子様ポジション」
お、また聞いたことのある声が。何でこんな時間にここにいるんだろうか。
「あ、空人と櫂人」
「おう」
「やっほー、瑠璃ちゃん」
会話に参加してきたのは同じクラスの渡瀬空人と皆川櫂人の二人。あれ、でも遅弁してるのではなかったか?
「飯食べ終わっちゃってさ」
「買いに行くのに連れ回されてまーす」
成る程そういう。そうそう空人と言えばあの男、渡瀬巧の弟で私の幼馴染みなんだよ。顔面偏差値は兄と同じで高いと思う。身内ではないけど長年そばで見てきた私が贔屓目から見ても、格好いいかなって思う。私? どうせ私は地味ですよ! あ、涙出てきちゃった。因みに私と同い年。だから弟なんだ。言わずもがなじゃなかったね。これでも結構仲良しなんだよ。ご近所さんだし圧政を受けてた民なので。誰にとかは聞かないでくださいな? 察して欲しいな?
皆川櫂人は幼稚園から同じクラスの腐れ縁ってやつですな。全体的にぽわーってしていて、得たいが知れないと言いますか底が知れないと言いますか。ともかく怒らせると怖いやつです。あ、私に対して怒ったんじゃないよ? 私のために怒ってくれたんだよ? そこは間違えないようにっ! て、誰に言ってんだろこれ。なんか悲しくなってきた。
「よっす。なに、助けてくれるの? なら私と一緒にあの人の「「無理」」所へ行きません? 無理言うの速いよこんちきしょー」
無理だって分かってたけどね、分かってたんだけどねっ! だって嫌なんだもん行きたくないんだもんっ!
「そんな殺生な! 少しぐらいええやんか!」
「嫌だよ。つか、キャラ崩れてんぞ」
「っ!! ……あら、そんなことありませんわよ?」
「お、瑠璃ちゃんがさらに変になったー」
「うん、なんか更に崩れてる気がする」
みんな辛辣! 天使な田代くんまでっ!
「逃げても無駄だと思うぞ? 兄貴お前んとこ特攻するだろ」
「あ、なんか分かる気が。あの人なんか凄いよね」
「あの執着心ちょっと怖い」
何で盛り上がってんだああああ!!! 嫌だって言ってるやんか! 助けてよ! ねぇ助けて!? お願い!! 泣くよ!? ねえ!?
「ま、逃げることになら手を貸しても良いけど?」
「ふぇ?」
え、なに? 今なんて? 一瞬だけこちらに視線を向けてすぐにそらした空人の顔は少し赤い。風邪か? まあ、それはいい。そんなことよりも何て言った!?
もはや聞き間違えかと思って空人を問いただす瑠璃菜。いや、問いただすという表現は正しくないかも知れない。襟首を掴んで顔を近づけているので恐喝しているようにも見える。
空人も巧程ではないが人気があるのでこんな場面を見た生徒たちから噂が流れて瑠璃菜が悪女なんて呼ばれるようになるのだ。そして今回も恐喝しているという噂が流れて悪女という二つ名は悪い噂とともに更に広まるのだ。責任の一端は巧にもあるかもしれないがある意味自業自得である。
「いや、だから逃げることになら手を貸しても良いって……」
「やたっ!」
なにやら後半がもごもごしてうまく聞こえなかったけどそんなの関係なしっ! 助けてくれるって! あの魔の手から逃げることが出来るなんて!
幸せオーラを駄々漏れにしている瑠璃菜がはしゃいでいると六時間目の開始のチャイムが鳴った。
「やばっ!」
「次なんだっけ?」
「あっと、科学じゃ……って何やってんだ瑠璃菜! いつまでも踊ってんな!」
「はーいっ!」
「茅野さんテンション高すぎない?」
それほどでも!
「言っとくけど誉めて無いからね?」
がーん。なんか最近田代くんの私の扱いが雑になってきた気がするっ! さすがの私もショックだよ!?
◇◇◇◇◇◇
「……………………へぇ、面白いことするじゃねぇか。覚悟しとけよ瑠瑠」
廊下の角の階段の裏で四人の話を聞いていた巧は言葉とは裏腹にちっとも面白いとは思っていないようだった。怒りを顔に出している訳でもなくいつものような笑顔でもない。感情が全て凍ったかのような無表情。しかし実際にはあるひとつの感情が心の奥底で激しく燃え上がり、留まることを知らない。周りの生徒が知らない渡瀬巧の姿がそこにはあった。
「お、渡瀬か? 何してるんだ? もう授業が始まるぞ」
「あ、はい。なかなか振り向いてくれない可愛い彼女について考えていて。まだ片思いなんですけどね」
「ああ、茅野のことか。お前も大変だな、応援してるから頑張れよ?」
近づいてきた先生に振り向いた時にはもういつもの顔に戻っていた。
「ええ、勿論です。絶対に俺のものにします」
その言葉を口にしたとき、いつもの巧と少し様子が違うことに気づいた先生は恋愛中の人間にはよくあることだと触れなかった。
巧からすれば突っ込まれなくて良かったというものである。
◇◇◇◇◇◇
授業が終わった。後は帰りのホームルームをして帰るだけだ。
「本当に手伝ってくれるんだよね?」
「あとは帰るだけだ。男に二言はねえよ」
「大船に乗った気で任せて」
「実際どんな人か分からないけど大丈夫だよ」
それぞれに確認すると三者三様の答えを返してくれた。きっと希望的観測も含まれていると思うけど今はその行為が嬉しい。
「じゃあ帰りのホームルームを始めるぞ」
担任教師が入ってきてホームルームが始まる。一刻一刻とその時間は近づいてきて、やがてその時がくる。
「起立、礼」
「「「さようなら」」」
よし、ダッシュで逃げよう! そう思って教室の後ろのドアを目掛けて走る。先生が走るなって言った声が聞こえたけど無視。私の前には空人がいる。左右に櫂人と田代くんがいる。この陣形なら逃げ切れる!
空人が教室のドアを開けた。
目の前に渡瀬巧がいた。
思わず私も周りにいる三人も目が点になる。何でここにいるんだろうか。今、本当に今ホームルームが終わったばかりなのに。そんな疑問が頭を占めるなか、廊下の壁に寄りかかっていた渡瀬巧はゆっくりと起き上がるとこちらに向かってきた。
「な、何でここに……?」
「ああ、瑠瑠を迎えに来たんだ。なるべく一緒に居たいからね」
櫂人が私たちの気持ちを代弁してくれたがその答えは求めていない。どうしてこんなに速くここにいるのかということを聞きたいのだ。とにかく私たちにとっての暴君がここにいることは間違いない。保身のために逃げなければ。
「瑠瑠。約束したよね? 放課後に屋上へ来てって。迎えに来ちゃったけど別に良いよね?」
ダイモンダイデス。
「それに、言ったよね俺。拒否権は無いよって」
ハイ、イイマシタ。
「じゃ、行こっか」
「……」
「あれ? 瑠瑠、返事は?」
はっ! 感覚が麻痺していたっ。てか近いっ! 声が耳にダイレクトに届くんだがっ!
「ね、瑠瑠。返事」
「……っ! は、い」
屈辱だと思いながら返事をする。ここでついていかねばどんなことが起こるか分からないし。
いい子だね、なんて笑って私の手を取ろうとする暴君に立ち向かった者がいる。それは……三人ともだ。
「茅野さんは先に俺たちと約束していたんですけど」
「さすがの兄貴といえど横暴だぞ」
「なので退いて貰えませんかー?」
ただ一人、櫂人だけは丁寧な口調だが不機嫌さがいつもよりも倍増だ。どうやらまた私のために怒ってくれているらしい。前に怒ってくれた時も相手はこの暴君だったはずだ。結果として負けてしまったけどそれでも立ち向かってくれたのが凄く嬉しかった。
田代くんも話したことのない上級生とここまで対立するなんていつもの年上を尊敬する態度からは考えられない。その怒りが心に優しくて暖かいものだって私は知ってる。怒っているけど優しいっていう根本は変わらない。
そして空人。私と同じで今まで暴君にいいように使われてきていた私の幼馴染み。実の兄に一度も勝てず常に比べられていることをコンプレックスにしている。そして今、私のために始めて真っ向から暴君と対峙している。
それぞれが私のために立ち向かってくれていて。これは私もそろそろ決着を着けないといけない。弱い自分とお別れしてこの暴君を打ち倒す! 農民の一揆思い知れ!
「瑠瑠がはいって言ったし、こっちを優先するってことじゃないのかな?」
「それは兄貴が無理矢理っ」
「空人」
私はなおも言い募ろうとした空人を言葉で制し、目線で訴えかける。その目は疑問が詰まったような目から応援するような目へと変わった。
行ってこいと言っているような気がした。
「じゃ、行こっか」
◇◇◇◇◇◇
そして、屋上につく。はっきり言って逃げたい。今すぐに逃げたい。でもここで逃げたらずっと捕まったままだから。
「ほんとにさ、手こずらせないでくれる?」
「……」
ああ、始まった。この暴君の、渡瀬巧の本当の姿が。私の大嫌いな幼馴染みが化けの皮を剥がした。
「つーかなに? 俺から逃げようとしてた?」
能ある鷹は爪を隠すというがこの男は違う。この男を言い表すなら能ある鷹は姿を隠す。本当の姿なんて誰にも見せない。
私に向かって歩いてくる暴君は獰猛な笑みを浮かべていた。獲物を狙う目、積極的に奪いにいく行動力。どれもが他の生徒たちからしたらあり得ないだろう。でも、これが本当の渡瀬巧。私と空人だけが知っている素の顔だ。
「そんなこと、させるわけねーだろうが」
またそうやって近づいてきて怒鳴られるの、か…………?
顔が近づいてきて瑠璃菜の口に暖かくて柔らかいものがあたる。
え、は? なに? 口に柔らかいものが、あたっ、て?
「んっ、ふ、ぁう、ん……っ」
思考が麻痺した瑠璃菜の意思とは裏腹に声が口の隙間から漏れる。それすらも呑み込もうとする巧は貪るように瑠璃菜を壁に押し付けて、瑠璃菜が耐えられるギリギリまでキスをしたあとゆっくりと口を離した。口と口の間に銀色の糸が伸びる。壁に押し付けられていた瑠璃菜は巧が離れて支えが無くなると腰を抜かして地面へとずり落ちた。
「な、ふぇ? な、んできすなんて……?」
未だに混乱したままの瑠璃菜は水気を多分に含んだ瞳で巧を見上げる。その手は口許に添えられて今起こったことを認めたく無いようだ。その前に巧が座り込む。
「瑠瑠さ。幼稚園の頃、公園で遊んだこと覚えてる?」
「公園で……?」
公園で遊んだことなど何回もある。いったいそのどれだろうか? というかいきなりなんだこの空気は?
「最初の頃。俺がまだ瑠瑠を虐めてたときのこと」
「いや、今も虐めてる」
それだけは確信もって言える。何でキョトンとした顔してるしてるんだこの人? あれ、まさか……?
「…………虐めてるつもりとか、無かったりします?」
「…………おう」
顔が真っ赤って言うか真っ青っていうか。赤くなったり青くなったりしてるんだけど、凄く怖いよこれ。
それより、虐めてるつもりとかは無い? 無いってことは、あれ、色々と誤解してないか?
……しばらく私たちの間に沈黙が訪れた。茶色い葉っぱがカサカサと風に吹かれている。
「「…………」」
捻り出された一言がこれだった。
「……虐めてたか? 俺」
「……そう思ってました」
「「…………」」
再びの沈黙。なんだろうこれ。
「うわああああああああ!!!!」
「な、なななななななんですかっ!!」
急に大声を上げたかと思うと頭を抱えて踞っている。おとなしくなった。
「隣行ってもいいか?」
「どうぞ」
私の右隣に座って絶対にこっちに目線を向けない幼馴染みをちらりと盗み見る。結局、何がしたいんだろうかこの人。
「あー、もう隠しても色々と無駄だから全部言うな?」
「はあ、どうぞ」
「俺、瑠瑠のことが好きだ。勿論幼馴染みとしてとか友人としてとかじゃなくて異性として好きだ」
「は?」
何を言ってるんだこの人?
「幼稚園の頃にガキ大将やってた俺にお前だけがいつまでも歯向かってきてさ。気がついたら好きになってた」
それってなに? 要するに片思いってやつ? あ、成る程それなら納得。誰かのことが好きなんだなうん。語ってるときの顔は凄く楽しそう。こんな表情見たらきっとファンの子達は発狂するだろうな。
「言っとくがお前のことだからな? 他のやつのことだとか考えんなよ」
巧が私を見る。どうしてこんな綺麗な目をするんだろう。私はこの男に昔から迷惑をかけられてきて、嫌いなんて言葉では言い表せないほどに大嫌いで。なのに、どうしてこんなに嬉しいって思うんだろう。どうして、涙が出てくるんだろう。
「瑠瑠」
私を呼ぶ声はどこまでも暖かくて優しくて甘えたくなる。いつのまにか抱き締められていてでも嫌だとは思わなくて、心の中がぐちゃぐちゃだ。涙が止まらない。
「なぁ、瑠瑠。俺はお前が好きだよ。瑠瑠は俺のことどう思う? 少しでも可能性があるなら俺のことを選んでくれないか?」
私、嬉しいのかな。選んでもらえて嬉しいのかな。選ぶわけないって言えない。この気持ちを否定できない。
「わ、たしは」
「うん」
「たくみのことなんて、大嫌い」
「……うん」
傷ついたかな、でも顔は見えないや。私を抱き締めてるその腕が全部言えって言ってるみたいで全部全部溢れてく。なのに涙も私の気持ちも枯れることがない。
「でも、いま、いなくなられちゃうのはやだ。大嫌いだけど一緒に、いてほしいって思う。だから、私のそばにいて……! どこかに行っちゃわないで……!」
「約束する。必ず一緒にいてやる。だから思う存分に泣いていい」
涙が止まらない。いつまでもいつまでも流れてきて、やがて巧の温もりを感じながら静かな眠りへと落ちた。
◇◇◇◇◇◇
「ん、あれ? ここ……」
目を開けたら真っ白な天井が見えた。ちょっとまだ現状を把握できてないけども今があの台詞を言うチャンスだっていうのは分かる!
「ここはどこ? 私は誰?」
……なにやってんだろ私。でもなんか楽しかった。誰かに見られたら切腹もんだなこれ。
「なにやってんだ瑠瑠」
「へっ? なんでここにっ!?」
白いカーテンを開けて現れたのはいまいましき幼馴染み。私はこいつに連れ込まれたのかっ! 何かされてないよね!? てか、聞かれてたっ!? うわーん切腹ぅ!
「お前を殺して私も死ぬ!!」
「いきなりなんだどうした!」
力と力の押し合いになる。勝敗なんてとっくに決まってるけどそれでも殺らずにはいられない。間違えたやらずにはだ。
「お前な! 仮にも彼氏にたいしてその対応はどうなんだよ!?」
「彼氏?」
固まった。そして我に返った。そうだ、泣きながらあんな子供みたいにそばにいてとねだったんだった。
「あ、れはその」
顔が真っ赤になってる気がする。どうしよ。え、だってあんなこと言って。恥ずかしすぎる。
体を反転させて顔を見せないようにする。そうでもしなきゃ耐えられない。
「瑠瑠。結局俺は彼氏として認められた?」
「認めてなんてないもん!」
「それは残念。でもまあ、もう逃がさないし?」
「ううー」
後ろから抱き締めてくる腕が熱い。耳に囁かれる声が熱い。自分の体と心が熱い。でも、だからこそ凄く安心する。
◇◇◇◇◇◇
それは恋の物語。熱い心が熱を生む。大嫌いだけど大好きな不器用な私たちの物語。
一応あの三人は主人公のことが好きという設定ですが予想以上にごちゃごちゃになりそうだったのでなるべく薄く設定しました。