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そしてまた

瞳子は、朝からソワソワしている。


「やっぱり、やめようかな?」


なんだか、悪いことをしているような気持ちになった。


そう、

今日は、拓海と初めての食事の日である。


「おはよう」


瞳子の夫、正が起きてきた。


「お、お、おはよう。」


瞳子は、慌てて挨拶をした。


そんな、瞳子の姿にも気づかず、正は大きなあくびをした。


「今日は、遅いから......」


ぶっきらぼうに言った。


「はい、」取りあえず答えた。




今日は、瞳子の母、おばあちゃんが来る日だ。

おばあちゃんは、

共働きの山本家に週3日間泊まりで、お手伝いに来てくれる。


有り難い事である。


子供たちはおばあちゃんの手料理が、


何よりも好きだ。


母親はお腹を痛めて産んだというのに、

子供達は、そんなことなど、すっかり忘れたように、


あっという間に、おばあちゃんの手料理中毒になってしまう。


もはや、母親の手料理は出来損ないのコピーだ。


最近は、正もおばあちゃんの手料理につばを飲んでいる。


しかし、

瞳子はそれが嬉しかった。


おばあちゃんには、苦労をかけてしまっていて、申し訳ないと思っているが、

孫達とたわむれている姿は、昔、夢見た家族像だからだ。


ふと、思う事がある。


夢って、叶うんだなと......



リーン、リーン、リーン

携帯音が、鳴り響く。













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