4話 魔法とスキルの使い方
「それでは実際に魔法やスキルを使ってみましょうか。魔法は簡単なものから光の魔法ですかね! ほら。学校にはボタン1つですぐ明かりが付くでしょ? それをイメージしてみてください』
イメージ‥‥‥。あっ何か使えそうなのが感覚でわかる!うーん。この場合って魔法名とか口に出す必要‥‥‥なかったわ。
イメージした光がいつの間にか目の前に浮かんで光ってる。色は学校で使われてる普通の蛍光色だな。
『そーです。その様に他の魔法もイメージしたら発動しますから、これから練習をいっぱいして発動タイミングをご自分の意思で出来るようになってくださいね。でないとイメージした瞬間に魔法が出ちゃいます。魔法によっては危険な場合もありますから気をつけて下さいね』
確かに。今は光をイメージしたから良かった。けどこれが他の魔法とかだと危なすぎるもんな。
おっ。楓も普通に使えてるな。でも何か俺のより光が強いな?
「なんか楓の光は俺のより強いつーかかなり眩しくね?」
「えっ? あぁーそーかもしれないわね。私がとっさにイメージしちゃったのはトコトコでみたことある海外の滅茶苦茶眩しい懐中電灯だったから。多分それが原因かな?」
トコトコってあれか。若者に人気の配信サービスだっけな。
俺は普通に学校の明かりをイメージした。ならイメージした光の強弱があるってことか。異世界物定番のイメージの強さで魔法の破壊力が変わるヤツだ!確かに練習しなきゃ危なすぎるな。
仮に火とかだったら普通の火でも火傷の危険性がある。でもマグマとかイメージしたら火傷どころの話じゃない。普通に死ねる。怖っ!
『そーですね。イメージの強さは魔法の強さ。それを覚えておいてください。では次はスキルを使ってみましょうか! テイムは近くに魔物がいないので無理ですね。自宅召喚か勤め先召喚のどちらかですね。うーん、勤め先召喚は場所をとるので今は自宅召喚を使ってみましょうか』
「了解です。自宅召喚!」
おぉ何だ? ドア? 何でドア? 自宅はどこいった?
『あっ無事に使えてますね。ではそのドアを開けてみてください!』
「えっ? あっはい‥‥‥って、えぇぇー!? 開けたら家が普通にある!何で?」
猫型ロボットが出すドアみたいな見た目なのに開けたら家がある? 何々。うん。うんうん。ふぅーん!なるほど。
普通に自宅が出てきたら旅とかで設置場所に困るからドアだけ出てくる仕様にしたと。確かにそれなら設置場所に困ることは少なそうだ。
ドアだけだ。旅の途中に休む必要があったら壁でも草原でも荒地だろうとドアくらいの設置場所のスペースがあれば普通に使えるらしい。これは便利だな。
因みにドアの大きさも自由に変更出来て防犯機能付きらしい。例えば車や馬車で移動したとしよう。
ドアが小さいから車や馬車は置きっぱなしみたいなことにならなくて安全に出入り出来るようにドアの大きさは自由自在。
ドアに登録してない人は触ることすら出来ないし3メートル範囲内は結界が発動するので安心安全と‥‥‥。いやっ便利すぎだろ!
電気も水道もガスも普通に使えるし‥‥‥この水や電気はどこからきてるんだ? あっ、仕様ですか。なるほど。理解不能だが便利なんだから不満は一切ありません。
逆に勤め先召喚の方は場所をとる。つまりドアだけとかではなく普通に店舗がドンッと出てくるらしい。
俺の場合。勤め先召喚に造船所もあるしドアだけって想像出来ないもんな。
他の魔法も試してみた。
ショッピングの方は学校さんの説明通り。学校へ通ったことがある人物が関わった物なら何でも買えちゃうってやつだ。
これがまたスゴかった。勿論地球の物を買えるのも嬉しいけど地球以外の惑星の物が魅力的すぎる。地球だと未確認飛行物体として有名なヤツも売ってるし変形魔物型ロボットなんてのも売ってる。誰が作ったんだろうか?
他にもスキルの実とかアクセサリー系の自身強化系も沢山売ってるし強そうな武器や防具も売ってる。魔物の卵(中身?)とかガチャ要素のある物まで売ってるし見てるだけでワクワクする!
買わなくても販売ページだけで1日中見てられそうだ。
学校召喚はどうやら学校さんの本体?本校?へと繋がるドアも召喚出来るそうだ。まぁ現段階で使わなさそうだけど、多分そのうち使いどころがあるんだろうな。
旅の途中でもいつでも帰ってこられるのは心強いし。
他にも何処かの国の街の孤児院がボロボロで新しい宿舎建てたりだとか稼ぎ口のために養鶏場とか乳牛場召喚したり?
まぁ異世界で孤児院はテンプレだよね。
ん? 乳牛の場合は召喚出来るのか?‥‥‥あっ出来るんだ。まぁその辺は必要な時がきたらだな。