与える男
再び路地裏に猫2匹と来る
黒猫「ニャー」
私 「待ってね」
買ってきた猫用ミルクと餌を再び皿に入れる
2匹の猫は入れ終わると同時にさらに口をつけミルクを飲み始める
私 (めちゃくちゃ食い意地張ってるな)
袋から梅おにぎりを取りだして食べる
私 (おにぎりうま)
路地裏ということもあり衛生的では無い
しかし朝から何も食べてなく、2匹から目を離せないためやむを得なかった
私 (食欲に勝てないし仕方ないな)
しばらく1人と2匹での食事をする
私 (家族ともあんま飯食ってないから誰かと一緒に食べるのは久々という感じがするな)
一心不乱に餌を食べてミルクを飲む2匹を見る
私 (まあ人と食べるってよりは猫と食べてるけど)
スマホに目線を移して猫について調べる
私 (捨て猫なら餌付けしたのはまずいか?)
うめおにぎりを食べ終わって袋から鮭おにぎりを取り出して食べる
私 (いや、放置してたら死んでたかもだし後味悪いよりかはまだましか)
黒猫 「ニャー」
黒猫が鳴く
私 (まじか)
何回まじかと思っただろうか
皿の中のミルクと餌は空っぽになっていた
黒猫はさっきみたいに皿を叩いてはいないから催促はないのだろう
私 (食べすぎだろ)
コンビニで買った餌は2匹分をに回に分けて渡した
黒猫と白猫それぞれ2食分のミルクと餌を食べきったのだ
私 (見た目に変化はないのによく食べきったな)
2匹の猫を見ると先程の痩せ細った姿のままだった
しかし様子や黒猫の鳴き声はさっきよりかはかすかに生気を取り戻しているかのように感じた
私 (まあひとまずはいいか)
黒猫 「ニャー」
黒猫が足に頬ずりをする
私 「お礼かい?」
私 (可愛いな)
頭を撫でようとするが手を止める
私 (あんまり野良猫とかにいる子は触っちゃいけないんだった)
私 「また明日来るから」
袋を持って路地裏を出ようと歩く
私 (まあ1日1回くらいの餌やりなら平気かな)
黒猫、白猫「ニャー」
私 (やっぱりか)
歩くと2匹は後ろを着いてきていた
歩くのを止めて2匹の方を向いてしゃがむ
私 「ごめんだけど来ちゃダメだよ」
私 (さすがにまだ買える環境じゃないし…)
黒猫、白猫「ニャ」
私 (返事はいいんだけどな)
立ち上がって路地裏を出る
私 (あっつ)
日光が当たる
かなり暑かった
家に向かって歩く
私 (帰ったら掃除しないとな)
後ろをむく
2匹の猫は着いてきていた
私 (これからどうしようか)
頭を抱える状況だ
しかし頭を抱えたくても両手の袋で抱えれなかった