気まぐれな出会い
ここから猫と出会います
数日後の朝
私 (首痛い)
首を回す
ポキポキといい音が鳴った
昨日の夜は相変わらず暴飲暴食をしてパソコンの前で眠っていた
リクライニングを倒していなかったので首を回すとポキポキといい音が鳴る
私 (今日は大学ないしどうしようかな)
スマホを見て時間を確認する
午前11:00と表示されていた
私 (寝すぎたな)
椅子から立ち上がって朝ごはんを取りにキッチンに向かう
私 (今日は買い物にしようかな)
掃除もろくにできていないからがさごそと床から音が鳴る
私 (掃除しないとな)
適当に紙やペッドボトルを蹴り、道を作りながら歩く
私 (面倒くさいな)
キッチンについて冷蔵庫を開ける
中にはほぼほぼ何も無かった
私 (パンは 腐ってるか?)
パンの袋を開けて匂いを嗅ぐ
袋の中から変な匂いがする
私 「っ!!」
思わず顔をしかめる
私 (無理だなこれは)
ため息をついてパンをゴミ箱に入れる
しかしゴミ箱にはゴミが溜まっていて入らなかった
私 (さすがに掃除するか)
ため息をまたつく
私 (めんどうくさいな)
キッチンを出てジーパンを着て財布を持つ
私 (あ、何あるか把握しないと)
再びキッチンに行って冷蔵庫の中身を確認する
私 (あーんと ミートボールとジュースと…)
冷蔵庫の中身を確認してスマホにメモをしてからからキッチンを出る
私 (帰ったら掃除するか)
玄関からゴミ部屋を改めて見る
ものは散乱して書類やゴミが地面を埋めつくしていた
私 (めんど)
半ば逃げるように目を背けてから靴を履いて玄関から出る
私 (あっつ)
外は蒸し暑かった
私 (昨日雨降ったしな)
マンションから出てコンビニに向かう
私 (今日は掃除の日かな 大学ないし)
暑い日差しにやられながらも何とかコンビニに向かう
「ャ-」
私 (にしても改めてあの部屋はやばかったな)
「ャー」
私 (ん?)
なにかの声がする
私 (鳴き声?)
音がした方を見る
路地裏から声がしていた
私 (なんだ?)
足を止める
「ニャー」
私 (猫か)
私は猫から意識を離そうとする
私 (ん?)
猫 「ニャー」
猫が路地裏の間から出てくる
2匹の猫だった
普通の猫だったらすぐに意識を離していただろう
しかし私は意識を離せ無かった
私 (まじか)
猫は病的に痩せこけて明らかに普通ではなかった
私 (これ完全に死に際じゃん)
目を話せなかった
見てしまった
死ぬ間際の生物を
2匹の猫はこちらを見ていた
私 (これはどうしようか)
2匹の猫はこちらを見てじっと佇んでいた
私 (とりあえず牛乳か?)
コンビニまではここから1分のところだ
私 (見ちゃったしな)
私 「待ってな」
伝わるかは分からないが言葉に出してコンビニに走って向かう
私 (とりあえず牛乳と栄養か?)
見てしまった猫の顔がこびりつく
死ぬ間際の痩せこけて震える姿
それを見て何もしないことは出来なかった
私 (猫って牛乳いけるのか?)
スマホで調べる
指先が震えて上手く文字が入力できない
私 (見ちゃったもんな)
嫌なことも面倒事も関わりたくなかった
しかし猫たちの顔や姿を思うとどうにも救いたいという感情が湧いてしまった
私 (これでいいか)
一旦猫用ミルク、猫の餌、皿を買って再び路地裏に向かって走り出した