ボサボサとした男 夕
私は大学から足早に離れ帰路に着く
私 (やっと終わった 明日もあるのか)
とぼとぼと歩いて帰る
大学とマンションは近く、徒歩20分くらいで家に帰る
私 (今日はこの後はなんか適当に食べてくか)
途中にある定食屋に向かうが仲睦まじそうに入っていくカップルを見かける
私 (やっぱコンビニで買ってくか)
定食屋に向かう足を止めてコンビニへと向かう
また起きた
妬ましくは無い
ただ、憧れているものを手に入れている人が苦手なのだ
私 (自分で努力しなかったから当然なのに)
前から起きている
リア充爆発しろという言葉がよくあるが爆発しろとは思わない
ただ足が遠のくのだ
私 (さっさと帰ろ)
この感情が分からない
別に幸せな人を憎んでもない
ただ、何となく嫌なのだ
それが積み重なって人と話さなくなったのかもしれない
外にも出れなくなったのかもしれない
いじめで心が壊れたからかもしれない
なんであれ嫌なのだ
そう考えているとコンビニに着いた
私 (ついでに買い出ししておくか)
カゴを持って商品を物色する
私 (あ、冷蔵庫の中身なんだっけ)
朝パンを食べている時に見ておけば良かったと後悔をする
私 (まあいいか 適当に買っておこ)
牛乳、ジュース、パン、惣菜、カップ麺などを適当に入れる
私 (あ、このパン半額か)
ぽんぽんとカゴに入れていく
私 (あー アメリカンドッグ食べたい)
レジ横の揚げ物コーナーに移動する
私 「すいませーん」
「はーい」
私 「アメリカンドッグとハッシュドポテトと…」
次々と揚げ物を頼んでいく
「袋どうしますか?」
私「あ、結構です」
思わず声が低くなる
私 (あ、やば)
「お会計は…」
ここ最近人と話し慣れないからかつい声が低くなる
「ありゃしたー」
コンビニから出る
私 (買いすぎたな)
両手に袋を抱えて家に向かう
私 (帰りながら揚げ物とか食べようかと思ったけど 失敗したな)
私 「はぁ」
思わずため息が出る
私 (帰ったら何しようかな 映画の続き見ようかな)
ぼーっと考えながら家に向かう
何も考えず休むために