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清涼感

私「っ!!」


目が覚める


私 (久々に悪夢見たな)


体が汗で濡れていた


ジメジメとした感覚がする


私 (頭痛い)


ズキズキとなる


脱水になったからだろうか


窓を見る


日は沈み切って夜になっていた


私 (昼くらいに寝たから割とガッツリ寝たのか)


体を起こす


コハク 「おはよぉ」


隣から声がする


コハクがこちらを見ていた


私 「おはよう」


コハク 「よく眠れた?」


私 「んーって感じ」


コハク 「そかそか」


私 (寝たのに眠いな)


ウトウトとする


コハク 「また寝る?」


私 「悩むね」


意識が少しふわふわとする


コハク 「とりあえずお兄さん水飲む?」


私 「飲むわ」


布団から出てベットに腰掛ける


私 「ん?」


部屋が広くなっていた


私 (ここまで広かったっけ?)


アンナ 「あ、おはようございます」


アンナがゴミ袋をしっぽで持ってこちらに来る


私 「おはよ」


アンナ 「よく眠れました?」


私 「んー」


コハク 「あんまりだって」


アンナ 「そうですか」


アンナは少し落ち込んだ声になる


コハク 「お水とってくるね」


コハクはキッチンに向かう


私 (やばいなまだボーってする)


アンナ 「ご主人まだ眠たいですか?」


私 「いや、眠いというかなんというか」


私 (寝起きで頭がはっきりしない)


目を閉じる


寝たはずなのに体が疲れてる


横に倒れて


そのまま再び眠る


いつもならば


コハク 「お兄さん起きて?」


頬にむにむにとした何かが当たる


私 (やわらか)


ぼーっと何かに顔をちかづける


コハク 「お兄さん?」


今度は軽く叩かれる


私 「んぐ」


目を開ける


コハクが私の頬に前足を当てていた


私 (むにむにしていたのは肉球か)


コハク 「水持ってきたよ?」


私 「ありらとう」


舌ベラが回らない


体を起こす


コハク 「はい」


コハクはしっぽを使って今日にコップを持ってきた


私 (2匹とも器用だな)


水を飲む


汗をかいていたからか喉はかなり乾いていた


私 (このあとシャワー浴びなきゃ)


服は汗を吸って濡れていた


アンナ 「起きました?」


私 「まぁ一応?」


伸びをする


そして感じていた違和感の正体を探る


私 (部屋広くなったように一瞬感じたけどなるほど)


ゴミが無くなっていた


ものが軽く散乱している


しかし家具とか小物集めていなかったため散らかっている箇所は少ない


部屋にあったものを大半をゴミが占めていた


しかしそれは今はなくなっていた


アンナ 「ゴミの日と重なって良かったですよ」


私 「ゴミ出してくれたの?」


アンナ 「えぇ コハクと一緒に行きましたよ」


私 「そかそか」


コハクとアンナの頭を撫でる


アンナ 「あんまり無言でやったらダメですよ?」


私 「ダメなの?」


アンナ 「びっくりするので」


コハク 「あ、ぶっちゃけいいよ?嫌がってないし」


アンナ 「コハク」


コハク 「アンナさっきお兄さんに撫で」


アンナ 「コハク待ってください」


コハク 「んー?」


アンナ 「分かりました認めますから」


コハク 「んふふふ」


私 (割と力関係はコハクが上っぽいな)


ついつい微笑ましく感じてしまう


アンナ 「何笑ってるんですか?」


アンナはこちらを見て不機嫌そうに問いかける


私 「ごめんごめん」


私 (顔に出てたか)


二匹を撫でる


アンナは不機嫌そうにしっぽを揺らすが決して撫でる手を止めず


コハクは気持ちよさそうに伸びをして撫でられる


私 (にしても久々に嫌な夢を見たな)


思い出す


さっき見た過去の夢を


私 (あんまり見たくなかったけど)


ついつい考えて吐き出したからだろうか


自責の念に駆られたからだろうか


私 (思い出したくないな)


私 「はぁ」


撫でる手を止める


アンナ 「おしまいですか?」


私 「シャワー浴びたいなって」


アンナ 「なら一緒しますよ」


私 「え?」


アンナ 「え?」


私 (いや、一緒って)


アンナは猫又だ


しかし猫の姿の時の性別


そして声で明らかにメスであることが分かる


コハク 「アンナ、私たち今猫又」


アンナ 「あ」


アンナは豆鉄砲を食らったような声を出す


私 「1人で入ってきていい?」


アンナ 「はい 一人で行って来てください」


コハク 「アンナってたまに抜けてるから気にしないでね?」


立ち上がる


コハク 「あ、洗濯機も回してるからカゴにちゃんと入れてね?」


私 「あーりょうかい」


私 (何から何まですぎる)


風呂場に向かう


確かに洗濯機は回っていた


私 「すご」


風呂場に入る


脱ぎ捨てていた服はカゴに入っていて


タオルなども洗ったら別のカゴに入れっぱなしにしていた


しかし今はきちんと畳まれていて置かれていた


私 (久々に床見たな)


服を脱いでカゴに入れる


私 (家政婦みたいな感じだ)


浴室に入る


私 (やば)


浴室はたまにしか入らなかったし面倒だから汚れきっていた


しかし今は洗剤のヌメり、水あかなどはなくピカピカになっていた


私 (どうやってこの短時間でやったんだ)


普通に掃除しても数日かかるのは間違いない


ましてや水あかなど細かいところを掃除するとなると1ヶ月はかかるかもしれない


それを2匹は私が寝てる間に終わらせていた


シャンプーボトルを手に取って底面を触る


ヌメリはなかった


私 (隙がないな)


シャンプーを出して髪を洗う


私 (浴槽もこんだけ綺麗なら今度お湯入れて浸かろうかな)


元々シャワーで済ませる性格だった


洗ってお湯を入れるのが面倒臭かったから


それに水あかやヌメりもあった


やらなきゃなと思いつつ面倒くさくてやめていた


私 (なんかやれることが増えるとやりたくなるな)


シャンプーを流す


私 「ん?」


シャワーの勢いが強い


いつもよりもめちゃくちゃ出る勢いが良かった


私 (気持ちいい)


ボディーソープを使って体を洗う


私 (まじで快適だな)


しばらく体を洗う


私 (まさかここまで生活が良くなるとは思わなかった)


これまでは面倒だった


片付けるのも体を洗うのも


なにもかも面倒だった


しかし今は


私 (またお風呂入りたいな)


やりたいと感じた


いつもとは逆で


自分からしたいと望んだ


私の中で何かが変わっていた


体に付いているボディーソープを流す


私 (マジでさっぱりした)


前は体を洗ってもそこまでさっぱりした感覚はなかった


しかし風呂場が清潔になったからか


今はどこか清涼感があった


体を拭いて服を着る


私 (これを維持するのが大変なんよな)


ため息をつく


けど今は


私 (気持ちよかったな)


この感覚にしばらく浸っていたかった


ふろ場を出る



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