覚悟を決める
アンナ 「やっぱあからさま過ぎましたか」
コハク 「まあしょうがないよね」
私 (え?は?ん?)
撫でる手を完全に止めて2匹をじっと見るしか出来なかった
アンナ 「なんで手を止めてるんですか?撫でてください」
アンナが再び私の手をしっぽで巻き付ける
私「え?うん」
再びアンナの体を撫でる
コハク 「私も撫でてよー」
コハクも私の手をしっぽで巻き付ける
私 「分かった」
何も考えれない
動揺をしている
今は言われるままに2匹を撫でる
コハクは気持ちよさそうに目を細める
そして私の手を掴んでいるしっぽを揺らす
私 「え?なんでしゃべ、ん?」
動揺が収まらない
当然だ
猫は喋るはずがない
言語を理解している
それはまだ腑に落とせる
しかし喋るというのは想定外だった
コハク 「んー?だってお兄さん言ってることわかるよね?って」
私 「いや、でも喋れるなんて」
コハク 「あー確かに」
アンナ 「喋れるよねとは言われませんでしたね」
コハク 「まぁ、遅かれ早かれだよね」
私 「ちょっと待ってね」
手を止める
1回起きた出来事をまとめる
アンナ 「撫でてください」
私 「ごめん、ちょっと待って」
私 (色々追いつかない)
コハク 「少しだけだよ?」
手を巻きついていたしっぽが離れる
私 (1回整理するか)
起きたことをまとめる
昨日弱っていた猫に餌をあげる
そして着いてきたから飼うと決断する
そして猫用品を買ったりする
今日朝起きて名前をつける
昨日から感じていた言語を理解しているという違和感を直接聞く
2匹の猫が喋る
私 (んー?)
話が飛びすぎてて理解が追いつかない
頭をポリポリとかく
私 (というかこの二匹は猫なのか?)
2匹を見る
こちらをじっと見続けている
コハク 「んー?」
アンナ 「なんか付いていますか?」
私 (めっちゃ喋ってるよな)
2匹を再び撫でる
アンナ 「っ 急に撫でないでください」
そう言いながらアンナは手にしっぽを巻き付ける
私 「ごめんね」
コハク 「大丈夫だよお兄さんアンナ嫌がってないから」
アンナ 「あんまそういうの言わないでください」
アンナはコハクの方をむく
コハク 「なら撫でられるのやめちゃう?」
アンナ 「いや、ご主人に撫でられないのは困りますよ」
私 (ご主人?私?)
コハク 「ふふ ご主人ねぇ」
私 (というかこの子達は関係性が割といいんだな)
私 「えっと 2匹は猫なの?」
コハク 「んー どうだと思う?」
コハクはこちらを見る
私 「え?どうって」
私 (見た目は猫だけどしっぽといい喋ることと言い猫ではないよな)
私 「え、わかんない」
アンナ 「まあそうですよね」
私 「少なくともただの猫ではないけど空想の世界の物とかしかないと思う」
アンナ 「空想の世界のもの?」
私 「妖怪とか神話とかそういった」
コハク 「あー いいねいいね」
私 (いいね? やっぱそういうのかな)
コハク 「まあほぼ正解だね」
アンナ 「ですね 」
私 「正解なんだ」
鼓動が激しくなる
当たり前のように自分が妖怪や神話だと言い張る
普通ならありえないと一蹴するが
目の前で確かに喋ったり普通の猫ではなかった
冷や汗が出る
アンナ 「ご主人は私達の正体を知りたいですか?」
手が止まる
アンナに見つめられるがどこか恐怖を覚えてしまう
これまで目が合うのとは違う
何故かわかんないが怖かった
コハク 「アンナ お兄さん怖がってるよ?」
アンナ 「あ、ごめんなさい」
アンナから恐怖感が消える
コハク 「お兄さん」
コハクもこちらを見る
コハク 「お兄さんはどうしたい?知りたいですか?」
コハクは優しい目で私を見る
しかしただ優しいだけでなくてその目からアンナと同じく正体不明の恐怖感を感じる
私 (ここで止まることも出来るのか)
冷や汗が止まらない
背中がジメジメする
時間がゆっくり進む感覚
時計の音がやけに大きく感じる
私 「2匹はここに居たい?」
何回聞いたか分からない
それでも2匹に問いかける
アンナ 「んー、少しそれだと違いますね」
コハク 「だねー」
2匹が不機嫌そうな声になる
私 (やばいか)
心臓の音が大きくなる
気に食わない質問をしてしまった
後悔しても遅い
二匹の言葉のまでに色々考えるがまとまらない
しばらく2匹は黙った後に言葉を紡ぐ
アンナ 「場所なんかじゃなくてご主人と一緒にいたいんですよ」
コハク 「うん お兄さんと居たいからそこ勘違いしたら怒るよー?」
アンナとコハクは少し怒った声で
私を見つめてはっきりと言った
私 「私と?」
アンナ 「はい」
コハク 「うん」
即答をする
私 (なんで)
分からなかった
その言葉が嬉しいと思うが
理由がわからなかった
私 (でも)
その言葉に嘘がないように感じた
直観的だが
私 「そっか」
私 (まぁ、覚悟は決めてたか)
2匹がなにであれ
多分変わらないだろう
私 「二匹の事を知りたいかな」
アンナ 「なるほど」
コハク 「良かったー」
二匹の返事の声は優しく
そして安堵したようだった
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