醜い芋虫の子?
久しぶりに、書いたので読みにくいかも知れませんが生温かい目で見て下さい。
僕はこの世界に、つぶらな瞳とツルツルの肌。そしてプリチーな足を神に与えられて舞い降りた
「ーー多分僕は凄く美しい! 」
モチョモチョ、僕が母なる大地を闊歩していると第一村人A発見! あのフォルムは無骨なカブトムシ君だ
「やぁ。カブトムシ君いい天気だね。あぁ僕のスマイルが太陽よりも眩しいだって! 当たり前さ」
「おええぇぇ。黙れブス」
ぶぶぶ、ブス? 神が作りし究極の美であるこのボキュがありえぬ
「不届きものめ、喰らえ! 臭角」
「ブサイクで体臭も臭いとか可哀想な奴」
カブトムシ君が逃げていく。僕の美貌による勝利だ
ボリボリ、僕は食事の時でさえ美しい。ん? あの葉っぱに隠れているのは恥ずかしがり屋のカマキリさんじゃないか
「美の化身である僕に会えるなんて、君はラッキーな奴だね」
「ブサイクが何言ってんの?」
え、え? またブサイクって、実は僕は美しくないの?
「僕は美しくないんですか? 」
「アンタはブサ……よく見たらイケメンかも、もっと近くで見たいわ」
なんかニヤニヤしてるけど、やっぱりボキュは美しいいいいいいいいい
「もちろんよく見てくれたまえ! さあ、さあ、さあ」
カマキリさんの鎌が僕の体をロックする。情熱的になるのも僕が美しいから仕方ないけど、あの食い込んで痛いです
「ブスでも味に違いはないわ。ーーいただだきます! 」
ーーピギャアああああああ! 臭角
「くっさぁい」
今のうちに、逃げねば……
僕は醜いのだろうか……今までの奴らの反応が僕の美貌を否定する
「僕は美しいのかな? ねぇ、ダンゴバナムシ君」
「僕の名前はダンゴムシだよ。突然隣に座ってきて誰だい」
「僕はイモムシさ」
「そうかい。質問に答えるなら僕と同じくらいじゃないかな」
死のう……エイリアンの顔をプレスしたのと同レベルなんて
「君はなかなか失礼な奴だな。美しくなる方法を教えてやらないぞ」
「ダンゴムシ様は僕の次くらいには美しいね」
「くるしゅうない。いいよ教えてあげる」
ちょろい、ちょろすぎるよダンゴムシぃ
「君は変態するんだ」
「ア? 誰が変態だ」
ダンゴムシのぺったん顔をボコボコにして少し立体的にしてやる
「変態は君が蛹から蝶になる事であって、君が変態とは言ってないよ」
「僕が蝶になる?」
「食って食って寝る。そうすれば君は蛹になり美しい蝶になれるよ」
「ありがとうダンゴムシ君」
そこからの僕は、すごかった葉っぱをボリボリと貪り、寝る。それを繰り返すと僕はどんどん大きくパンパンのムチムチに育っていった
「とうとう、君は蛹になるんだね」
「ダンゴムシ君、君と会えるのはずっと先になるね」
「君の美しい姿を楽しみにしてるさ」
僕は口から糸を吐き自分を包んでいく……僕の作る糸美しい
ーーそこで僕の意識は途切れた
あれから、どれだけの時間が過ぎたんだろうか?
僕の体は一度ドロドロに溶けて、きっと美しく再構成された
力が溢れてくる。今なら僕を包んだ繭を破れる
「ーー僕は美しい! 僕は神が創造せし最高傑作。この世の美の集大成。太陽よりもマブシィィィ! 」
ーーノソリ
「君は美しくなったよ」
「ダンゴムシ君! 君はずっとここで待っていてくれたんだね」
ダンゴムシ君老けたな。あれじゃダンゴ爺だな
「約束したからね」
僕が美しいのは勿論だけど、ダンゴムシ君の心の美しさには勝てないのかもしれない
芋虫の子は言葉おかしくないとかは許してください