春の祭り(上)
勉強のためにちょっと知らない語彙を入れてみました。自分用です( ´∀` )
「リタ!起きて!もう~、早く起きて!」
リカ、そう起こさないでくれ。前に皆と話して、力が無くなったから、今日は静かにしてくれ。「zzzzzzz
眠い、起きる、おはようございまzzzzz。」
「おはよう!リタ!今日はお祭りだよ!一緒に遊ぼうよ。綺麗な花が取れるよ。リタならきっとその花に好きになるに違いない!」
リトの元気過ぎる声が耳に通じて、直接に頭を起こしてくれた。興味が引っかかったが、瞼が動く命令に抵抗している。頭を含めて、体がまだ働く時間ではないからな。「花が、みたzz、でも、眠いzz、もう少し寝させー
言い訳を言える前に、急に頭に、プシャー、と冷たい水が撥ねかして来た。暖まっている頭が、雪に飛び込んだように、温度が一気に下がって来た。このままだと、冷たくて動き停止してしまうと、本能的に体を無理矢理に起こした。「ぶへ、ぐへ」、口に入った水を出すために咳をしてから、私は水を仕掛けて来た犯人を睨む。
「リコ兄!リタに何をするんだ!リタ、早く体を拭いて、そして着替えて。」
流石に眠い気がもう消えたところで、私は大人しくリトの言う通りに支度する。リカ達と話してから数日、私はもっと話すようになった。そして、何かを分かった気がした。
神様に合う前に、私はつっとリカ達を、隣の人しか思えなかった。でも、違った、ただ私の周りにいるではなく、私の傍にいてくれて、私を導いてくれる人達だった。リカ達は、本当は私が思っているより私に大事な人達だった。昔は、育ててくれた恩を返すつもりだけだが、今は「家族」として彼らのことをもっと知りたい。他の人との関係にも気付き始めた。学校の学生にも話し合って、友達が増えてきた。他人から私はどんな人なのも聞いてみて、自分自身は何かが理解しそうな気もした。
「リカ、髪が引っかかった、助けて、梳かしてほしい。あと、祭りって春祭りのこと?珍しい花が出るの?朝ご飯は?」
ま、これからも人に話すのを頑張ってみるか。でも今は髪をどうにかしないと。服を着替えて、歯も磨いたが、櫛が使わずに手で梳かしているけど、なんか結節があるみたい。リトはリコと口喧嘩をしているし、リカにしか頼れない。
「リタったら、手で梳かするんじゃないよ、ちゃんと道具があるだろう、くしって奴。ついてに水で洗ってあげる、ほら。ここで座りな。」
やっぱりリカは優しいな、櫛をリナから借りて、私のぐちゃぐちゃな髪を直してくれて。そう言えば、何処かの店でシャンプーリンスを見かけた気もしたが…ま、いいか。どうせ転生者が作って、私達では買えない金額で売っているに違いない。前から思っているけど、何で髪が酷く汚いでも無いのに使っているの。髪にいいですよ、っといっても、どうやっていいか教えてくれないじゃん。ソープなら蠟燭と一緒につくっているし、ソープを使って髪を洗ったら良くね?それに埃も髪にいいと聞いたことがあるし…考えても無駄か…
「リタの髪って、モフモフしているね、私の髪よりクルクルしている。どうしてだろう?これ、もしかして洗ってから梳かすのは更に難しくなるんじゃ…?っと、とにかく!春祭り?そうだよ、これから太陽様はもっと働いて、昼間が長くなるよ。それに、雪も溶かして、しょくぶつ達が起きるのよ。」
「んん、長くなったからクルクルになったかも。リカの手、気持ちいい。」
確かに、私の髪は羊の毛みたいだ。短い時はちょっと跳ね易いけど、長くなったら軽い巻き毛だと分かる。こういう髪って、櫛じゃ無理だったはず。前の私は濃厚な黒髪を持っているけど、あれも硬い櫛じゃなくて柔らかいブラシュで梳かすしかなかった。そう考えてみると、今の髪はそこまで悪くない。天然クルクルは整理しにくいけど、まあまあ薄い層だから爽やか感があっていい。
それにしても、リカの言い方、可愛いw。いや、でも神様があるなら、もしかして、太陽も神様なのか?だから様を付けているかもしてない。ここ人達って、マナーが凄く良かったね、ちゃんと食べる前に祈るし、何もかも敬意を持って動くよね。仕草をほっといたら、ここの人達は転生者達、いや、レクリータ達より人格がいいと思う。私も自分の態度や行動を気を付けないと。特に今の私は、この世界で生きたいから。今までは自分を周りから隔て、一人だけの世界を作り上げたが、これからは他の人と仲良くなりたいからね。んん…
「リタ、出来たよ、あれ?まだぼーっとしてて。ほら、早く朝ご飯食べないと…あーんじゃないよ。もう今年で四歳になるからせめて自分で食べて。このままだと遅くなるし、パパ、リタを背負って出かけよう、リタはその間でパンを食べるといい。」
「あの寝坊、家にほっとこうよ。邪魔だ。」
「リコ兄は黙って!リタを置いて行くわけがないだろう!俺はリタにさくらをみせたいんだ!」
リコだけは仲良くなりたくない。しかし、なせ私だけに酷く扱っているだろう?やっぱり、リコは私のことが嫌いから?原因もなく?でも、どんな原因でも、私を生まれた瞬間からつっと虐めているリコだけは絶対に許せないから。相変わらず狭い脇道を通って、大道に来た。
そしたら目の前の風景は今まで一番生き生きしていた。私は三歳の時にも祭があるけど、特に興味がなくって、リナの背中で寝たり、どうやって帰るかを思っていた。けど今はちゃんとこのお祭りを見ている、そして感情が溢れて来た。今なら素直に言える。
「凄い!花が沢山咲いている!どうして、どうして?昨日までは無かったのに!リク!リタを降ろして!私もリトと一緒に歩く!」
ただただ見ることは一緒に参加すると違う。参加すると、自分の感情は祭りと共になった、気分が高めちゃう。
凄い!
昨日までは溶けた雪が残った水溜まりしかない街なのに。今は花が咲き、人が踊り、街中がはしゃいでいる。写真しか見たことがないけど、並木道というのはきっとこの風景のことだ。どうしよう、興奮が止まらない!しかも、あそこの人が歌って、踊る度に、あの花も踊っているに見える、何それ!?
「リタ!一緒に来る?俺たち今から、この「はつざくら」を使っていっぱい楽しいことをするのさ!ご飯作ったり、絵を描いたり、とにかくリタがきっと好きになるものばかりだ。」
「うん!行く!リナ、リタ行ってくる!」
「リタ、ちょっと待て。」っと私はリトの手を掴む所、リナから声をかけてきた。
「リタ、貴女はリコのことが好きじゃないのが分かっている。でも、あの子は悪い子じゃないの。ただただ私とリクの注目が貴女にあって、リコが寂しくなっただけ。両親の愛を持っている貴女にヤキモチしているから、お願い、あの子のことを悪く思わないで。」
リナ…私とリコの相性は最低だけど。「分かった。これ以上に悪くならないように頑張る。リタ、行ってくる」でも確かに、昔誰かさんからもそんなことを言っていた気がする。何か、子供は善悪を区別つかない、恐らくいじめ、悪いことをしている自覚がないからだ。ただ喧嘩するな!っと言っても子供からは何故が分からないでしょう。よう分からないけど、子供の喧嘩は基本的に詰まらないのことと、むし、暖かい目で見るといいのことは分かった。
それよりも桜、何をするの?
「リト、何をするの?桜を集めてから何をする?」
「ヒヒ、リタは「げいじゅつ」のことが好きだろう。先ずは落ちているさくら花と花びらを集めて、そして、あの神殿おっさんから「とげとげ粉」を貰って、そして、粉を花の上に散らかすと!花を物の中に溶けるぞ!俺はいつもママに上げて、美味しいご飯を食べるけど。リタはこれ好きそうだからもっと集めるよ!」
!?…!!?…!!!?ん?何それ、不思議オフ不思議だね。
とにかく、パンが入っていた鞄に桜を詰めまくって、神官さんの所に変な粉を貰いに行こう。あの粉、糊じゃないよね?でも、溶けるのか…つまり?ちょっと他の人の手本を見てみよう。リカ、リト、リコ三人共食べ物にしか考えてないから。
…ちょっと分かった。桜が物に刻印されるみたいな感じで、模様になるんだ。というか、神官さんは手本として「桜便り」を作っている、他の町に送って、祝福するっと言ってた。その他、桜をにじって、形を変えることもできるみたい。凄いね!練習のために、桜便りを沢山作ってみた。神官さんは嬉しそうで何よりだ。
さてと、何も効くから、何をするかな?私の鞄に破った穴があったから、隠すために入れて、あれ?花びらは鞄と一体化した?もしかして、私の破り破りの服と布達を救えるのでは?私の服は基本的に古い物だからな、特に膝辺りがボロボロで。桜を入れまくったら、綺麗な模様になるかな。ちょっとわくわくし始めた、早く家に帰って試したい!って、今着ているワンピースも結構酷かったし。もうやっちゃい!
穴に桜で伏せて、処に花如き入れて、端っこにも花びらを加えて、そして、誤魔化すために、適当に小さな花びらと細い線を描いて。後ろも描きたいから、こっそり服の前と後ろを逆にして、描いて、戻して。最後に桜をちょっとだけ腰の部分に入れて、出来た!私の桜ドレス!フフフ、私は再利用の天才かもしれないね。でも結構の量を使ったな、もっと桜を集めないと。
いや、待てよ。こういうのが出来るのは桜ではなく、この変な粉のおかけだから。もしかして、他の花にも効くかな?ならば集めないといけないのは粉の方だね。ま、私はリト達の分まで貰っているから大丈夫でしょう。それよりリトに見せたいな、私の成果を。
「リタちゃん、こんにちは、君も来たか。」
せっかく楽しいのエピソードなので長く書きました。