表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ページの切れ端  作者: 歌瑞
晦冥の底から
2/13

【熾青のダンナはね】

【熾青のダンナはね】初出20110928



!あてんしょん!

熾青の名のイメージが損なわれる可能性がございます。

熾青のダンナにかっこよさだけを求めるお客様は読まないことをおすすめします。





 帰ってきたらドアぶち破られててさー。

 すげービックリして中みたらホウキ落ちてるだろ?

 ミオが攫われたらしいってのはすぐわかったし、店ん中ぐるって見たらカウンターに趣味ワルイ改造したやつが置いてあったからさ、人間に夢中で忘れてったんだなって。

 馬鹿だよねー誰のしわざかバレバレじゃん。


 そんでそれ『返して』やろうと思って外に出たトコで、ちょうど熾青のダンナが来たんだよ。

 奴らの溜まり場っていうと酒場か街外れの倉庫群あたりしかないから、オレは酒場のほうに行って、倉庫のほうはダンナに頼んだワケ。

 で、そっちのほうが居る可能性高かったから、忘れ物渡して『返して』おいてよってお願いしたんだ。ついでに二度とウチの店来るなって言っといてって。



 あ、『返して』くれてたんだ? 伝言も?

 やっぱりダンナは判ってるなあウン。全弾『返し』ちゃったのはちょっと不満だったけど。


 え?

 だってオレいまご機嫌だもん、笑っちゃうさー。

 ダンナを熾青のって呼び始めたのは爺ちゃんらしいんだけど、オレその由来を知ってても見たことなかったんだよね。

 ずっと見てみたいなーって思ってたんだ。

 それがさ、ミオが攫われたって言ったら、さあって弾けたみたいに青い光がダンナの全身走ってったの。

 キレイだったけど鳥肌立ったよ。なんつーの、本能的に? もーコワイのなんの。

 ああこのヒト怒ってんなーって。


 ミオも見た?

 ウン、あれが由来らしいんだ。けどダンナはあんま熾青って呼ばれたくないみたい。


 …ぷっ。

 え、だってさ、オレも呼び名が定着しちゃってから気が付いたんだけどさ、つまりそれって───








怒ってる人のことを「顔真っ赤にしちゃって、ぷぷ」って笑いますよね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ