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「もし」シリーズ

将来浮気するからという理由で婚約破棄されました

作者: 笛伊豆
掲載日:2026/01/27

超短編シリーズ。

乙女ゲームの攻略対象者(ただし脇役)の婚約者が転生者だった場合、もちろん破滅を回避しようと動くわけですが。

 僕はカロン伯爵家の嫡男でアーネスト。

 政略で隣のラタ子爵家の令嬢であるマリアンと婚約していたんだけど、ある日の昼休みに学園の裏庭のガゼボに呼び出されたかと思ったらいきなり言われた。


「婚約破棄させて頂きます」


 何で?

 理由が判らない。


「来年、平民上がりの男爵令嬢が学園に入学してきます。貴方はその方と真実の愛に落ちて私に冤罪をかけて婚約破棄します。

 なので予め別れると言う事で」

「いや、訳が判らないんだけど」


 僕が混乱している内にマリアンは言うだけ言って去ってしまった。

 半信半疑でいたら父上からお怒りの手紙が来た。

 ラタ子爵家から僕が浮気したということで一方的に婚約破棄の連絡が来たそうだ。


 慌てて事実無根である事を説明する手紙を送ったら、1週間後に父上から返事が来た。

 何でもラタ子爵家から謝罪が届いたそうだ。

 どうもマリアンの一方的な告発を信じて婚約解消を打診してきたが、後でよく聞いてみたらマリアンの妄想だったと。

 もちろん伝手を辿って僕が浮気していたかどうかも調べられて事実無根が判明している。


 だが婚約解消を申し出てしまった事実は消せない。

 なので僕とマリアンの婚約は解消になった。

 もちろんマリアンの有責だ。


 慰謝料が払われ、マリアンは学園を退学した。

 子爵領の商家に嫁入りするらしい。

 僕にとっては徹頭徹尾訳がわからないままだった。


 クラスの仲間からは災難だったなとか妄想癖がある妻を娶らなくて良かったなとか慰められたけど、僕としては理不尽な騒動だったとしか思えない。


 後日、妹からマリアンの話を聞いたけど、何でも子爵領に戻った時に転んで頭を打って数日間寝込んだそうだ。

 回復はしたけど前は大人しい令嬢だったのに何だか人が変わったみたいに活発になっていたとのこと。

 婚約破棄で貴族籍を失っても元気で平民の商家に嫁入りして画期的な新製品を開発しまくって売りまくると息巻いていたらしい。

 好きにして。


 僕には婚約者がいなくなったけど、何かもう面倒くさくなったので父上によろしくと丸投げした。

 出来れば今度は妄想癖のある令嬢は勘弁して欲しい。





 ちなみにマリアンが言っていた男爵令嬢とやらは学園には現れなかった。


ヒロインは入学辞退しました(笑)。

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― 新着の感想 ―
どこか遠くで一匹の蝶が羽ばたいたせいでどこかで嵐が起きるってやつ、前世を取り戻して婚約破棄を回避したことが何らかの影響でヒロイン役が学園に来なかった説ってこと。
 バタフライ効果!
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