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第3話「これがエターナリング!?」


マイク・ファンタジアの杖から放たれた光に包まれ、さくらの視界が一瞬にして変わった。


「うわっ!」


さくらの目の前に広がったのは、巨大なドーム型の建物だった。その外壁は虹色に輝き、まるで生きているかのように色を変えている。


「ようこそ、『エターナル・リングス』へ!」


マイクの声に、さくらは我に返った。


「すごい...これが、プロレスの団体なんですか?」


「ふふふ、まだまだこれは外観にすぎない。本当の驚きは中にあるよ」


そう言って、マイクはさくらを中へと案内した。


広大なロビーに一歩足を踏み入れた瞬間、さくらは息を呑んだ。


「わぁ...」


天井まで届きそうな巨大スクリーンには、様々な試合のハイライトシーンが流れている。その映像の中で繰り広げられる技の数々は、さくらの知るレスリングとは明らかに違っていた。


「あれは...魔法?」


画面の中で、ある選手が手から炎を放ち、相手を攻撃している。


マイクは誇らしげに説明を始めた。


「そう、ここエターナリングでは、魔法とプロレス技が融合しているんだ。我々は、それを『マジック・レスリング』と呼んでいる」


「マジック・レスリング...」


さくらは、その言葉を噛みしめるように繰り返した。


突然、大きな歓声が響き渡る。


「何!?」


振り向くと、ロビーの一角に設置された小さなリングで、即席の試合が始まっていた。


リングに立つのは、獣人のような外見をした巨漢と、妖精のように小さな女性。

体格差は歴然としているが、妖精の女性が軽々と巨漢を持ち上げ、投げ飛ばす。


「すごい...」


さくらの目が輝く。


「面白いだろう? サイズ、種族、性別。ここでは全てが平等なんだ。大切なのは、魂のぶつかり合いさ」


マイクの言葉に、さくらは深く頷いた。


「さて、次はジムを案内しよう。これからはここが君の第二の家になる」


広々としたジムには、地球にあるような筋トレマシンの他に、魔法の練習台や重力制御装置など、さくらには理解できない設備が並んでいた。


「おや、タイミングがいいね。彼女がいる」


マイクが指さす先には、真剣な表情で練習に励む一人の女性の姿があった。

赤い髪を後ろで束ね、引き締まった体つきをしている。


「紅蓮の虎」美咲だ。彼女は我が団体の若手のホープなんだ」


その時、美咲がさくらに気づいた。

鋭い眼光でさくらを見つめ、ゆっくりとリングから降りてくる。


「あら、新入り?」


「は、はい。橘さくらです。よろしくお願いします」


さくらが挨拶をすると、美咲は不敵な笑みを浮かべた。


「へぇ、面白そうな子が来たじゃない。あたしは火浦美咲。覚えておきなさい」


その瞬間、美咲の体が炎に包まれた。

さくらは思わず後ずさる。


「ふふ、驚かせてごめんね。これがあたしの『バーニング・スピリット』。いつか、リングの上で教えてあげる」


そう言って、美咲は去っていった。


「彼女が...ライバル?」


さくらの胸の中で、何かが熱く燃え上がる。


「さて、さくら。これからが本番だ」


マイクの声に、さくらは我に返る。


「明日から、君の特訓が始まる。エターナリングのスターになるための、ハードな日々がね」


マイクの目が真剣な色を帯びる。


「準備はいいかい?」


さくらは、固く拳を握りしめた。


「はい!」


こうして、さくらのエターナリングでの生活が本格的に幕を開けた。

彼女の前には、未知の可能性と困難が広がっている。


しかし、さくらの目は輝いていた。

新しい世界で、新しい夢に向かって―


彼女の挑戦が、今始まろうとしていた。

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