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 はい、セーフ。



 宿に戻ってから、リルシェさんがそれとなく聞いてきてくれました。


 いえ、キュルミィさん本人ではなく、お母さんの女将さんから。




 寝ぼけ癖、ですって。


 ちっちゃな頃から寝起きは少々ご機嫌斜めだそうで、


 起こした人を寝ぼけまなこであちこち噛む癖があったそうですよ。



「女将さんが、いくつになってもおてんばのままでごめんね、ですって」



 いえいえ、元気が一番ですから。


 まあ、俺の方に隙があったせいでもありますし、


 今回は双方お咎め無しってことで。



「ちなみに、本来の太もも甘噛みは"パートナー候補へのマーキング"、だそうですよ」

「準婚約的な、うさぎ獣人さんたちにとってはかなり重要な意味を持つ行為だとか」

「ウェイトさんはこれからも、種族を問わずひざまくらには要注意! ですからねっ」



 心底了解です。


 ちなみに、リルシェさん的にはひざまくらは……



「ケースバイケースで自己責任、です……」



 根っからの冒険者気質なのですね。




 ---




 その後、例のファンクラブの代表から謝罪のお便りが届きました。


 どうやら、一部の過激派の暴走だったようですね。


 実行犯を含む過激派連中は、会則に基づく重い処罰を受けたそうです。



 えーと、"謁見禁止五ヶ月"だっけ。


 直接間接を問わず、一切の接触行為を禁ずる、だったかな。


 もちろん、キュルミィさん安全観察班こと監視任務担当からも外されて、


 裏方仕事専任に降格。




 俺としましては、罰が重いのか軽いのかよく分からんのですが、


 まあ、お仕事頑張ってください。



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