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 そして修行は『道連れ』第二段階へ。


 相手の特定部位のみ『道連れ』するのは、


 流石に魔うさぎみたいな人族と違い過ぎる種族では修行が難しいので、


 そこそこ似たようなのを練習台に。



 って、ちょっとヨレン師匠っ、


 あれはまだ無理ですっ。



 魔熊はアウト!



「大丈夫ですよ、ちゃんと私が腱切りして無力化しますから」

「ウェイトさんは離れた場所から修行に集中ですよっ」



 うわっ、リルシェさんが速攻で魔熊の手足の腱を……



 すまぬ魔熊、


 後でクロ先生のポーションをブッかけて、ちゃんと元通りに治すから。



 えーとそれでは、修行に集中……




 ---




 今回の修行も無事に完了。


 完治させた魔熊は、元気に山へ帰っていきましたとさ。


 めでたしめでたし。



 いや、めっちゃ怯えていたけど……



 すまぬ魔熊、


 身体の古傷とか内臓疾患とかもついでに治しておいたから、許しておくれ。




「本当に筋がええのう、ウェイトさん」

「まさかこんなにも早く第二段階を終わらせるとは」

「このヨレングラルバの目をもってしても……」



 いえいえ、ヨレン師匠のご指導とリルシェさんのご協力のおかげです。


 本当にありがとうございました。



「固有スキル修行の方はこれでひと段落、ということでしょうか」

「ではこれからは、新生ウェイトさんのイケてる冒険者っぷりに注目! ですねっ」



「むう、どうしたもんかのう……」



 どうしました、師匠。


 もしかして第二段階で終わりではなかったのですか。


 ひょっとして、一子相伝の必殺技をご教授していただけるとか。



「必殺技……になるかどうかは分からん」

「何せ『道連れ』をここまで使いこなせた者は滅多におらんし」



 おっと、やはり第二段階のその先が!


 頑張って『道連れ』を極めたら、


 髪の毛の色とかド派手に変わっちゃったりして……



「いや、わしにも教えることは出来んよ」

「先輩神官たちが噂しとったのを小耳に挟んだだけじゃからのう……」



 その噂、ぜひお教えくださいっ。



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