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26話
「それにしてもこの旅館よく取れたね。結構高いでしょ」
「あー…気にしなくていいから」
「なんで?」
「流花のパパが経営している旅館の一つだから」
「一つ…?」
「一泊4000円でいいから」
「やっす…」
「90%OFFですか…?」
「お金取らないわけにはいかないからね」
「それでも激安だよ。設備使いたい放題でしょ?」
「温泉もサウナも卓球もカラオケもなんでも」
「歳かな…こっちの方が嬉しかったかも」
「でもビックリしたな…まさか流花ちゃんが大手令嬢だったとは…」
「光先生は知ってたの?」
「まぁ。幼馴染なんで、あんまり親御さんには会ってないけど」
「ほとんど家にいなかったからね。メイドさんしかいなかったし」
「田中さん…まだいるの?」
「本家の方に」
「そっか。今一人暮らしだもんね」
「そういうこと」
「ま、積もる話も温泉で」
―
「…」
―
「いやぁ…気持ちが良かった…」
「頼めばマッサージもやってくれるのね」
「エステも…」
「もちろん自腹ですけどね」
―
「…あぁ」
「…うーん」
「はぁぁん」
―
「ご飯もコース料理…」
「なんでもありなんですね」
「美味しいぃ…」




