13話
「やっぱり光ママの料理は美味しいわー!」
「そりゃ物が良かったからねぇ…」
「そう?お肉以外も美味しかったけど」
「確かにそうだけどさー」
「そういえば、この後することってあるの?」
「ないけど…」
「それじゃちょっと外歩かない?」
「えー…この辺虫多いんだよなぁ」
「いいじゃん、こっちの方が星綺麗に見えるし」
「いいけど…」
―
「実家じゃないのに実家みたいな感じって不思議だよね」
「元々私たちは六星の記憶からだからね」
「何となーく小さい時の記憶も無くはないんだけど、でも遊んだ時くらいしかないんだよね」
「私たちの家って言ったら六星の中のイメージだからね」
「でもこんなに田舎でも仕事あるからいいよね」
「昔は田舎と言ったら田畑が多かったみたいだけど田畑以外の仕事もできるようになってからね」
「空気も美味しく感じるし、いいよねー」
「先人たちはどうして自殺したりしたのかなーってたまに思うよ」
「どうなんだろうね、周りが見えてなかったり、他人を頼れなかったり、プライドが邪魔したり、色々なも
のが絡み合う嫌な時代だったんだろうね」
「今でもいるのかな」
「見えないだけでいるのかもしれないね。今は大きな悩みでも時間が経てば笑話になる。なんて当時は思え
ないんだろうから」
「人間って弱くなっちゃったのかな」
「人間が弱くなったのか…それはあるかもね。昔は殴り合いが普通だったって聞いたし」
「え?そうなの?痛いだけじゃん」
「それが勲章みたいな話よ」
「正当な物ならいいけど」
「子供同士の殴り合いに正当性なんて求めちゃダメでしょ」
「そうだよねー…大人の言葉の殴り合いもやめたらいいのに」
「ダメだよ、偉い人はプライドだけが膨れ上がってるんだもん。謝れもしない大人なんてザラでしょ」
「もったいないよね。そんなプライド捨てちゃえばいいのに」




