11話
「お寿司おいしー」
「向こうでも食べられるでしょ?」
「やっぱり海近い方が美味しいよ」
「そう?あんまり変わらないと思うけど」
「えー…確かに昔に比べれば味も質も変わったとは思うけど…」
「昔に比べて養殖産業がだいぶ良くなって、人も増えたし変わったところは多いかもしれないわね」
「やっぱり暮らしやすくはなってるよね」
「昔は頭の硬い昔ながらのおじさん、おばさんが多すぎて若い人の政策なんてなかったからねぇ。今政治家
の人の平均年齢40歳前後だしねぇ」
「今だに、若者はあーだこーだ言うおじさんおばさんはいるけど、その人たちが縋っている栄光って昔のもの
だから現代に押し付けるのは間違っていると思うんだよね」
「その間違えに気づいていたらあんな苦労しなかったわよ」
「せっかくの美味しいお寿司が台無しだね。もっと明るい話にしよう!」
「そうねぇ、いい人は見つからないの?」
「それは私にとっては明るくないかな」
「そう?私たちには明るい話なんだけど。ねぇパパ」
「そうだな。だが光が嫌だと言うならやめておこう」
「さすがパパ」
「光にだけ甘いんだから」
「でも確かに子供は増えたよね。おかげで仕事は安泰だよ」
「私たちの時代に子供政策がしっかりしてればもう1人くらい欲しかったんだけどねぇ」
「確かに1人2000万貰えるだけでも大きいよね」
「それに義務教育関係は全て無料になったし、医療費も18歳までは無料になったからね。出生率もそうだけ
ど圧倒的に自殺率も下がったわよ。なんであんなに自殺する子が多かったのかって思うもの」
「圧倒的に働き方だろう。今でこそ7時間労働になっているが、業界によっては8時半に出勤して21時、22時
の終業が普通だったからな」
「それってあれでしょ?休憩時間が労働に入らないとか、残業代も少ないか出ないとかっていう」
「光の爺ちゃん、俺の親父は普通に23時帰りとかが普通だったんだからな」
「なにそれ、あり得ない…」
「分業性労働とかが浸透する前だったからな。教育関係だって夜間だってあったんだぞ」
「うわー…。今勉強なら休み取れるのに…」
「六星は特に受けたい授業をすぐ受けられるからいいわよね」
「特別大学システムでしょ?どこでも他の大学の授業が受けられる」




