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episode:3

作者: フィッティングルームの主

「何故皿を洗わないのかい?」

そうキャットが私に聞いてきた。


「だって皿は育つじゃないか。あのテカテカの光沢だって生きている何よりの証拠だ。」


「君の言い分は分かるが、この市内では皿を洗うのが決まりになっているじゃないか。」とキャット。

「それも深夜3時にね。」と僕は食い入った。


今は形状関連学という分野も発達し、”さら”が何故そのような形をしているのか、

どんな意志を持っているのか、どんな扱いが正しいのかといったことが解明されつつある。しかし僕は深夜3時という活動時間のピークを、さらなどに取られたくは内心なかった。


「そもそもこの通年バリウム市に引っ越してきてから、理解できない、色々と。」僕は反論を続けた。

「他の市も変わらんでしょ。」


「。。。」


「焼き肉をひっくり返してはいけなかったり、30分湯煙を漂わせる習慣。銀ミサト市では年末の売り払いオークションで、ハサミの売り買いが2000本くらい行われたらしいし。」


「銀ミサトのは政府の工作だと、巷では言われているけどな。」僕は口を開いた。


キャット「にしてもシティズンは何も動きを見せないのはおかしくないか。3年前の”疑惑”では、マリア集団が何塊も現れた。年々、シティズンの感度は上がっていて直ぐに疑惑が上がるはずなのに。」


「とにかく、、の市内のきまりには従いたくはない。夜の決まりに対する明確な説明がない限り。」


「まぁ、意地を張ると体に良くないから、ほどほどにな。」

そうキャットに諭され、僕は起床した。


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