表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/17

尻ませんでした。失礼しました。

大変下品なネタがあります。

全力でスルーしてください。

 大きな熊さんに癒やされた。いや、すげぇふかふかしてた。これはあれだ。近所のお狐様に匹敵するモフモフだ。


「ええと……とりあえずうちの嫁に服を……」


 一気に現実へ引き戻された。全裸の女性の腹で癒やされる自分……。やべぇ絵面だわ。


「とりあえず、男共は廊下!」


 全員素早く出てくれた。着替えを残して私も部屋から出ていった。




 着替えた二番は上機嫌だ。呪いが消えてよかったね。たらいを軽々持っていった。あれ、すげえ重かったのに……獣人ってすごいのね。


「ご主人さま……その、銀色のやつなんですが……」


 銀色?銀色……少年か。灰色かと思っていたが洗ったら銀色になっていた。九十九番は逆に銀ではなく白髪だった模様。並ぶと輝きが違う。そして、少年には耳がついていた。犬?狼??書類をちゃんと読んでないからわからんが、少年は獣人であるようだ。


「あの子が何か?」


「その……怪我をしているようです。ええと……この辺を」


 尻か。そうか、そういえば暴行されてたわ。


「わかったわ。私がどうにかする」


 一番に任せるのは駄目だ。屈強な男性は奴隷商館の人間を思い出させるかもしれない。ニ番は病み上がりだし、九十九番は自我がないのでどの程度理解してくれるか怪しい。

 私がやるしかない。買ったからには責任を持たねばならない。


「少年、来なさい」


「……わかった」


 警戒しつつも素直に部屋へついてきた少年。どう説明したものかと思ったが、拒否されても面倒だ。


「命令よ、尻を出して四つん這い姿勢で動くな」


「は!?」


 指輪の効果で少年は尻出し四つん這いになった。確認してみると、確かに傷がついていて血も出ている。どうしたものか、直接指で塗るのも嫌だしなぁ。この世界にビニール手袋とかないだろうし。風呂上がりだからきれいとはいえ、人の尻の穴に指を突っ込んで塗るのはちょっと……。とはいえ放置するつもりもない。放置して感染とかも怖いし。







 結果として、私は、回復薬の瓶を尻に突っ込んだ。







「アオーーーーーーーーーーンンンン!!」


 叫ぶなと命令していなかったので、悲しく響く断末魔。

 そして、驚いて部屋に来て固まる一番。一番が慌てて残り二人を追い出し、こちらに向き直った。


「……。……………!!あ、あの………回復薬は直接患部につけなくても効きますよ?」

「知らなかったんですごめんなさい」


 ノンブレスで土下座した。数秒前の私を殴りたい。本当にすまんかった。


「どうでもいいから抜いてくれよ!いや、命令撤回してくれ!自分でやるから!」


 少年が泣いた。いやもう……本気で申し訳ない。

 この尻に回復薬事件は、私が異世界に来て五指に入るレベルの黒歴史になった。







 泣きじゃくる少年に謝罪しなだめすかしてなんとか機嫌を直していただいた。本当にすまんかった。私だったら絶対一生許さない所業だ。そして、私は彼らに事情を話せねばならない。

 尻に回復薬以上のやらかしをかます恐れがあるからだ。


「ぶっちゃけた話、私はこの世界において三歳児以下の物知らずと思ってほしい」


 悲しいが、これは事実だ。回復薬は患部に塗らなくても適当に振りかければ効くなんて、幼子でも知っている常識レベルの話だったらしい。そんな常識は知らんし。それはさておきすまんかった。


 真面目な話であると察したのか、奴隷達が全員真面目な顔で話を聞く姿勢になってくれた。念の為に結界で音を遮断する。


「……私は、この世界に勇者として召喚されて逃げ出した。明日から、指名手配になると思う。だから、私が勇者であるとバレないように協力してほしい」


 彼らは頷いてくれた。え?なんで逃げたとか聞かないわけ?いやまあいいんだけどさ。


「具体的には何をすれば?」


 一番が挙手した。


「先ず、一緒に設定を考えてほしいかな。さっきも言った通り、幼児以下の物知らずだからそこをカバーしないと」


「わかりました。とりあえず、奴隷として攫われてきたことにしましょう」


 奴隷は必要以外の記憶を消す処置を施されることがある。それが中途半端に効いた状況で逃げ出したことにすれば、知識の偏りにある程度の説明がつく。また、手に荒れや傷がないことから、貴族と思われるだろうとのこと。渡瀬は巫女の家系なので貴族よりは神官……あ、嫌なやつ思い出したから貴族でいいや。


「ところで、そのお面はなんなのですか?」


 今度は二番が挙手した。


「小面さん」


「コオモテサン??」


 能面について説明したのだが、皆首を傾げていた。美的感覚の違いなのかな?


「……ボクはいいとおもう」


 意外なことに、九十九番が小面さんに好意的だった。なかなか見る目があるわね!

モフモフと能面大好き言葉さん。

基本的にマイペースでどこかズレてる系女子なのです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ