対策4?
わかってますね?それがあなたのためになるのです。
「皆、ご苦労であった。馳走を用意した、ゆっくり休むが良い。」
皆は各々に楽しみ、満喫した。
「それにしても、今回は危なかったね。まさか能力もちが三匹、いや、4匹もくるとは」
「ルーグのおかげだぜ。ありがとな。」
「私はただ、自由になりなかっただけですよ。」
そこにググ王子が現れた。
「ルーグすべて話してくれ。」
「なんのことです?」
「タイガさんもお願いします。」
「いや、俺はお前達のやり方に口はださねぇ約束だからな。楽しい所でそんなかてぇこそなしなし。」
「しかし…」
「まぁまぁ王子、今は楽しみましょ。私が消えるのもそのうちだし。イルちゃんもそう思うでしょ。」
「はい、お兄ちゃんは固いです。」
「ははは、ググ王子いわれちゃったね。」
「せっかくだし、楽しまないとだよ。」
わかりましたと言うと、ググ王子はドアからでていった。
「やっぱりリラがいると、場が明るくなるね、タイガ。」
「ん?あぁ~そうだな。俺にはできねぇことだな。」
タイガはでも引っ張ってくタイプだし、い「いんじゃないかな?」
「じゃあモッグンは突っ込まれキャラだな。」
「ん~間違いではないかな。」
「もう~私をほっぽいて、なにイチャイチャしてるの。」
「してねぇよ。」
なぜかモッグンは恥ずかしそうにもじもじしていた。
「モッグンは満更じゃなさそうだね。」
「また僕で遊ぶんだから、リラは。」
「へへっ、私達の仲でしょう。」
「お前ら仲いいよな。いつからだ?」
「いつだろ?小さい時からかな。」
「そうだね、でも小さいっていつだろ?」
「いつだろ?忘れちゃったね。」
「なんだよ、しっかりしようぜ。」
「そういうタイガこそ、小さい時どんなんだったの?」
「俺か?まぁいまとそんなかわんねぇな」
「ふふふ、イメージできます。」
「エレンちゃんも始めまして。」
「こっこここんにちは。リラさん。」
「リラでいいよ、エレンちゃんの能力みしてよ。 」
「えっ?いいですけど。なにしたらいいんでしょ?」
「空飛んでみてよ。」
「はっはい。」
エレンは羽をはばたかせた。
「すごい、乗せて。」
「はいどうじょ~。」
「緊張しなくていいよ。エレンちゃん。」
「こんなこと頼むの悪いけど、タイガとモッグンのことよろしくね。」
「はっはい~私にできることなら。」
「私より色々できるよ。」
「そっそんなことないでしゅ。」
「ありがとね、じゃあ次はルーグの所へ出発。」
エレンはルーグの元へ飛んだ。
「おっと、びっくりさせないで下さい。」
エレンの頭の上からひょっこりリラが顔を出した。
「あなたがリラさんですね。ライオネルの時は助かりました。」
「たいしたことないよ。」
「よく無事だったね。」
「なんとかタイガと協力して、助かりましたよ。」
「へーあのタイガがね。」
「どういう意味です?」
「だってタイガだよ、信頼してないと一緒に戦ったりしないよ。」
「なるほど。一理ありますね。」
「変な喋り方。タイプは違うけど、仲良くやっていけそうだね。」
「そんなつもりはないですよ。」
「またまた~本当は皆と仲良くしたいんでしょ。素直じゃないね。」
「ふっふっ、本当にあなた達は。気にくわないですね。それにタイガとリラはよく似てますね。」
「そう?ありがとね、じゃあタイガとモッグンのことよろしくね。」
「検討しときます。」
タイガ達の所へ戻ることにした。
「随分たのしそうだな?」
「楽しいよ、久々だからね。」
「なにしてたの? 」
「皆に挨拶しにいってたの。そろそろ消えるかもしれないしね。」
「えっ、リラお姉ちゃんいなくなっちゃうの?」
「ごめんね、イルちゃん。でもきっとまたあえるよ。」
「うん、それまでにリラお姉ちゃんみたいに素敵になってるね。」
「楽しみだな~約束だよ。」
「楽しそうですね。」
その声に皆が反応した。
「お前?どうやって入ってきた?」
「そこのドアからですよ。そんなに警戒しないで下さい。私はただ挨拶と思いましたね。」
「だから誰だよ?」
「えっ?おに…」
その時、リラの周りが光り輝きはじめ
リラは光り輝き消えていった。
「このタイミングですか?」
謎のローブ姿はイル王女をみた。タイガはイル王女と謎のローブの間に入った。
「お前、ヴァンパの仲間か?」
「仲間?違いますよ。私に仲間などいませんよ。」
「無駄ですよ、タイガ」
「どうしたの?」
「ちっ、こいつの心が読めねぇ」
「便利な能力ですか、まだまだですね。他の仲間もですが)
「まぁでも今回の戦闘に関してはまぁまぁよかっですよ」
「やっぱりお前の指示か?」
「指示?私はヴァンパに任せただけですよ」
「お前があいつらの親玉だろ?」
「まぁそうなりますかね、そのうちわかりますよ。」
「逃げれるとでも思ってるのか?」
「逃げる?あなた方から攻撃してきたら私はやり返しますよ。」
「随分と余裕だな。」
「余裕でなければ、私だけでこないでしょ。あなた方がライオネルと戦っている最中、近くでみてましたからね。」
「危害を加えるつもりもないです」
「私がその気になれば、ここにいる全員無事ではすみませんよ。それでも逃がさないとでも?」
「あぁ、そうだ。」
「随分と図にのってますね。ではこれで納得してもらえますか?」
周りの空気が変わった、動物達がしゃべり始めた、謎のローブ姿が現れる前のように。しかし謎のローブ姿の方をみているみえるものもいた。モッグン、エレン、ルーグ、タイガ、そしてイル王女であった。
「皆、どうした?。おい、王様みえてねえのか?」
「なにがでしょうか? 」
「イル、お前は見えてるのか?」
イルは頷いた。
「なにをした?」
「なんでしょうね?」
「元に戻せよ」
「無関係なんですから戻す必要はないでしょ。」
タイガはつかみかかり、殴りかかったが、タイガの手は静止した。
「無駄ですよ、私の前では。」
「くそっ、ふざけんなよ。」
何度も拳をふりあげるがあたらなかった。
「わかってもらえましたか?せいぜい仲間を増やして、精進してください。そろそろ失礼しますよ。」
「待てよ。」
「心配しなくてもそのうちあえますよ。」
謎のローブ姿はドアの方に歩き始めた。
それをとめる仲間は誰もいなかった。
周りはざわついているが、タイガ達は静まり返った。あのタイガでさえなにもできなかったからだ。
「すまねぇ、なにもできなかった…」
「あれは仕方ないよ。能力?が異常なだけだよ。」
「そっそうです、私なんか身動きさえできましぇんでした。」
「参りましたね、あんなのが裏にいたとは。どうします?」
「とりあえずあいつが言ってた仲間を探すぞ、言いなりになるのはしゃくだがな。」
「うん、そうしよ。もっと強くならないとだね。」
「あ~次は必ず…。」
部屋に戻ってきたググ王子は様子がおかしいことに気づいた。
「なにかあったんですか?」
「あなたには関係のないことですよ。」
そのままなにも起きなかったように無事にお開きとなった。
その夜、各々は考えていた。
タイガ
タイガは寝床についたが、寝れずに次の作戦を考えていた。
仲間?能力持ちのが他にもいる。どこにだ?くそっわかんねえ。
それにしてもなぜあいつは俺たちを狩らなかったんだ?いつでもやれた。
俺たちの完敗だった、なのに?
考えても考えても結論は出なかった。
まずは、仲間のことを考えることにした。
今の所、地上の能力は俺、モッグン、リラ、エレン。空がルーグとイル。
敵は地上がライオネル、アントニー、ドク、空がじいさん、ヴァンパか。謎のローブはわかんねぇし。
タイガは笑ってしまった。勝手にルーグを仲間にしていたことを。
まぁルーグは仲間でいいだろ。そんなことより、後はあるとしたら水に関する場所?あとはエレンとあった場所くらいか。可能性はあるな。明日いってみるか。
能力の向上、やっぱりじぃさんとルーグのような合わせ技だな。俺自身の能力の底上げだ…考えはある。できるかはわからねぇがするしかねぇな。
モッグン
今日は大変な一日だったな、でもひさびさにリラにあえたし、少しは活躍できたかな。謎のローブ姿はまぁなんとかなるでしょ。さて、明日に備えて寝よ。
エレン
はぁ~なんで私はなにもできなかったんだろ、明日はきっと頑張れる、いや、頑張るの。私頑張れ。
ルーグ
私はもう仲間として迎えられたのでしょうか?戦闘が始まる前に今だけとかさんざんいわなければよかったです。
いけません、そんなことより、王のことと謎のローブ姿の対策を考えねば。
私に自由はいつくるのでしょうか。またまだ先は長いですね。
イル
あ~怖かったな。あの謎のローブ姿。
でもタイガさんが守ってくれた、今度は私が何かあったときお助けしなくちゃ
私だって鳥一族の王女、やればできるんです。
ふくろう先生
ほっほっほっ、一体何がおきてるんじゃろな。若造達、年寄りをたのしませてくれるの。次は何がおきるのじゃろな。
ヴァンパ
はぁ~私は一生このまま…いやだわ、いやだわ、なぜ助けにきてくれないのですか。お肌が黒くなってきましたわ。こんな姿誰にも見せれないわ。誰か~私におめかしをして~
アン
トニーは無事なのか?私が生きているならトニーには乱暴されてないでしょ。今はどうやって逃げ出すかが重要。こんなに狭くて暗くてはなにもおもいつかないですね。
ヌート
大将、やっぱりつえぇな。あいつら手も足もでねぇ、大将さえいれば十分だろ。どこまでもついていきやすぜ、大将。
ドク
ぐ~ぐ~、休息、安眠、ぐ~。永眠。ぐ~ぐ~。
トニー
早くエレンはんのけつを拝みたいわ、かじりたいわ、いつになったらできんのや、誰も相手してくれへんし、ほんまつまらんわ。兄ちゃんなにしてはるんやろ。元気かな?
ライオネル
いてぇ、あいつら。ふさげやがって。
俺様にたてついたらどうなるかわからしてやる。まずはタイガ、モッグン、ルーグだ。いや、やっぱりタイガには仲間が喰われる姿をじっくりみしてやるか。 ぎゃはははは、楽しみだぜ。
リラ
………私のこと忘れないでね。




