逢いたい気持ちが起こした奇跡。番外編その後のエピソード
あの電車事故から2ヶ月たったある日私はまたしても璃人に驚かされてしまった。…
「璃人、それじゃあいつものところで待ってるから。」
季節は少し汗ばむ様になり日射しも強く紫外線対策も必要になってきた。
私は璃人の大学の学食を目指し歩き始めた。
「貴子〜。」
遠くから聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「真美、久しぶり元気だった。」
彼女名前は加藤真美、私の親友で璃人と同じ大学に通っている。
「どうしたの真美、そんなに慌てて?。」
「璃人が他の女の人と学内を歩いてるところを見たの。」
「ウソ、璃人は今から私と学食で会う約束なの、何かの間違いよ。」
「学食のテラス席で二人で座っているの、信じられないなら自分の目で確かめる事ね。」
真美は講義があるため私一人で学食に確かめに向かった。
テラス席が見えてきた。
学食の周りは森になっていて私は木の影からテラス席を確認した。
すると髪の長い女性の前に座っているのは……。
「璃人!!」
私は驚きのあまりその場に立ちすくんでしまった。
トントン、 誰かが私の肩を叩く 。
振り返るとそこにいた人物は。
「璃人!?」
私はあまりの驚きに大声を出してしまった。
「貴子ゴメン、待った。」
私と手を繋ぎ、璃人はテラス席に向かって行った。
「貴子、こいつは高校からの悪友の正人よろしくな。」
話を整理するとこう言う事らしい、世界には自分と同じ顔の人が三人はいると言われているがその一人が正人らしい、璃人はドヤ顔で説明した。
「璃〜人、またやったわね。」
その後学食で璃人のおごりで真美も呼んでスイーツ祭になったのは言うまでも無い。