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絶対契約  作者: 水蘭
2/10

2話

「それって...つまりどういうことだ?」

僕は突然言われた「絶対契約」の意味がわからず、何故か不安になった。

「そのままの意味、あなたには私のパートナーになってもらうの」

黒道は焦っているこちらとは対照的に落ち着いた口調で話す。

「だからそのパートナーっていうのを...説明してくれよ」

「...わかったわ」


――――――――――――――――――――――――

歴史上には、触れてはいけない「タブー」がある。

そしてその「タブー」は、とても恐ろしいモノだった。

今から1000年程前。

10××年に事件は起きた。

町に突然得体のしれない生物が出現、町の人間たちを食い散らかした。

人々はその圧倒的な力に絶望したが、なんとか退治するものが生き残り、絶滅させることに成功した。

この得体のしれない生物は、『神の遊び』によって作られた生物だとされている。

この世界でいう神はとてもいい加減なもので、気まぐれで世界を滅ぼそうとしている。

そして今年、またその『神の遊び』がやってくるのだ。

よりにもよって、この町の、しかも学校を拠点に――

――――――――――――――――――――――――

「ってこと」

「それと僕のパートナー契約がどう関係あるんだ」

「だから、その生物を退治してもらう手伝いをあなたにしてもらうの」

「いやいきなりそんなこと言われても...」

「ちなみに武器は剣しかないわ」

「ダメダメじゃねえか...」

とりあえず剣!と叫ぶ。すると普通の日本刀が落ちてきた。

「って空から落ちてくるのかよ!危ないな」

「仕方がないじゃない...この星だって予算がないの」

「それはわかるけどよ...ってか学校に出るんだろ?」

「今回はね」

「それって生徒巻き込んでやばいんじゃないの?」

「得体のしれない生物が出現するのは夜なの、だから大丈夫」

「そうか...それならいいな」

「先生達もわかってるわ」

「それはそれで怖い」

非現実的だが一通り説明してもらったところで、一番聞きたかったことを聞くことにする。

「なんで僕がパートナーなんだ?」

「イケメンだから」

「...それだけ?」

「あとリア充で人生楽しんでて腹が立ったから」

「...そうですか」

「何がこれが青春だですか気持ち悪い」

「なんで僕の心の声知ってんだよ!!」

...とにかく、と黒道は呆れたように言う。

「出現したときは連絡するから」

「わかった...僕は大事な星を守る人になったって事だな」

「あなたがいなかったらみんな死ぬわよ」

「...怖いよ」

今日は眠れなさそうだ。


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