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絶対契約  作者: 水蘭
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1話

僕は小泉明人。普通の高校に通ってる高校1年生だ。

ちなみに僕はかなりのイケメンである。

彼女もいるし友達も多い。

「それでねーー 聞いてる?明人」

ほら今だって、彼女が僕のために必死に話してる。

「聞いてるよ、由理」

「本当にー?怪しいな」

周りからはバカップルだと言われるが、実感はないな。

「今日も熱いねお二人さん」

そういって話しかけてきたのは、僕の幼馴染 悠人だ。

「今日は遅刻じゃないの?」

「おいおい由理ちゃん、それはないぜ。俺は遅刻したことがない」

「昨日思いっきり遅刻してたじゃねえか」

学校での生活も正直、充実している。

今日の放課後だって男子達とカラオケだ。

勉強は元から出来てるし、親が仕事を頑張ってくれてるため金に困ったこともない。

これが青春。

僕は神に選ばれた、特別な存在だ。

親父がコネを作ってくれるらしく、就職先も心配ない。

これが僕の当たり前であり、これが幸せだと思ったことは一度もないさ。

羨ましいか?

だけど僕の生活はこれからも続いて行くだろう...


「転校生を紹介する」

担任の先生から告げられた、衝撃の一言。

転校生の噂など立っていなかったため、みんなが静まり返る。

「入ってこい」

入ってきたのは、黒い髪でショートカットの美少女だった。

「始めまして、黒道海莉です。よろしくね」

笑顔で言う彼女の姿に、僕は釘付けになっていた。

「お、おい、可愛くねーかあれ...」

「ああ...最高だ」

クラスの男子たちが騒ぐ。

僕も混ざりたいぐらいだった。近くに彼女がいるのでやめたが。

「それじゃ隣は...お、ちょうど空いてる。明人の隣だな」

マジかよ...かなりラッキーだ。

「よろしく、明人君」

「あ、ああ。よろしく」

隣に座ってきた。なぜか僕が緊張してしまう。

「それじゃ、授業を始めるぞ」

先生の声で、授業が始まった。


そのあとの授業は正直、何も覚えていない。

彼女の存在感が強いせいか。

そして何故かその流れで、カラオケも断ってしまった。

なんなんだこの感情は...

僕がその感情について考えている時間は、なくなった。

「一緒に帰ろ、明人君」

なんと黒道が、話しかけてきたのだ。

「う、うん」

また緊張してしまう...

「ねえ明人君?」

「何?」

「あのね...」

これは...告白パターンか?

まさか、僕には彼女が――

『絶対契約』

...え?

彼女から発せられたその言葉は...

「なに...それ」

「これから私のパートナーになってもらうの。よろしく頼むよ、明人君」

...なんだって?

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