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  作者: とにあ
12/18

アート






 朝。



 雨はまだ降り続いている。

 雨の苦手な有翼種、兄と信天翁の帰りは少なくともこの雨が止んでからだろう。

 こっちで眠るのは初めてだ。

 

 初めて使ったタウフィ、『アスカ』の主寝室は悪くはなかった。


 寝台の綿をたくさん詰めた(ふかふかな)蒲団。いろんな模様(ウサギや魚や野菜など)のタイルをはめ込んである壁。やっぱり光の入ることのない窓がついている。このタウフィでは3階より高くないと光はまず、入ってこないのだ。

 体を伸ばし、コップに手を伸ばす。コップの中身は水。

 別に本当に寝ていたわけでなく横になっていただけなのでくらくらするということもないのだが、一応飲んでおく。

 習慣のようなものだ。

 寝台を共有していたエリコはまだ眠っている。昨夜は随分、夜更かしだったせいだろう。

 手の甲の印が微かに痛みを帯びる。

 オレは寝台から抜け出すと、道として『我が家』とつなげてある扉へ向かった。



 扉をくぐった瞬間、雨の気配が消える。



 そしてそこは暗い闇色の廊下。左右に廊下は続いている。

 右、その先はオレの私室。闇色の部屋だ。左はいわゆる『謁見の間』ともいえる『玉座の間』だ。



 オレは『玉座の間』へ向かった。用がある場所へはそこから行く。

 心持ち遠回りしつつ、地下へと螺旋階段を下りる。目的地は『メンテナンスルーム』、印が痛みを発したのはいわゆる呼び出しだろう。

「パルパニエ、呼んだ?」

 そっと覗きこむと、光の筒と椅子に箱しかなかったはずの部屋の中は妙に雑然としている。

 光の筒は、今は見えない。だが、すぐに光の筒が天井から下りてきた。

 そして光の筒を泳ぐ少女は少し成長しているように見えた。少女は微笑んだ。

『ごめんなさい。黒髪のオーナーさん。この世界の時間観念をちゃんと理解していなかったものだから』

 何度、部屋を見回してもジュンガもケリアスもいない。オレの反応に頓着することなくパルパニエは続ける。

『基礎的な点検は終りましたの。ケリア・スー2500に問題はございませんわ。本当に優しく接していただいているおかげですわ。オーナーのお好みは女性形態ですの? それともケリア・スーシリーズに性別変化機能がありますことをご存じない?』



 性別変化機能。




 初耳である。




 初めて見たケリアスは女性だったし、兄さんは何も言わなかった。

「知らない。知らなかったな」

 海洋生物には多いよな。性転換する種族。

 そんなことを思っていたオレにパルパニエは楽しそうに笑った。

『しかたありませんわね。銀髪のオーナーさんと違って貴方はあまりご存じないようですものね』

 そう言ったパルパニエの姿が光の筒の中から消えた。確かにオレには兄さんほどアートに対する好奇心はない。

「パルパニエ?」

『私はプラント・コンピューターM・MAパルパニエ。

  ルナ・ブルーシステム及び、ソル・レッドシステムの補助プログラムにしてAランクアート適応プログラム制作補助プログラム。

 および、貴方のようなオーナーのための相談役をこなすためのユーザーサポートプログラムも保持しておりますので、何なりとお聞きくださいませ。

 必要とあれば答えられる他のプログラムを起こしますのでご心配なく』

 光の筒の中に見慣れぬ言語が並んでいる。

 パルパニエの正式型番号と持つ能力の羅列らしいが、オレには良くわからない。首を傾げるオレの目の前で光の筒の中にパルパニエは戻って来た。不思議な現象だ。

 言葉の海を泳ぐパルパニエ、しっぽに打たれた言葉から消えていった。

『ケリア・スーが戻ってまいりますわ。機動テストでは異常は確認されておりません』

 扉の開くシュンッという音とパルパニエの言葉に振り返ると、そこには一人の青年がジュンガを連れてたたずんでいた。

 体が描く線が変化しているが確かに『彼』はケリアスだった。ケリアスは優雅にいつものようにオレに軽く膝を折って見せた。

「おはようございます。マスター」

 人の大人の姿をとっている今のオレより心持ちケリアスの方が背が高い。女性体の時のケリアスは少し低いのにだ。不思議な感じがする。声の質も少し変わっている。でも、どこも変わっていないオレのケリアス。何だろう。不思議な感じだ。変わっているのに変わっていない。



「おはよう。ケリアス」



 オレはケリアスをぎゅっと抱きしめた。どうして抱きしめたのかわからない。でもむしょうに抱きしめたかったのだ。たとえ、ジュンガにくすくす笑われてもだ。


「大丈夫、でしたでしょう?」


 優しくケリアスがオレに囁く。オレがまだ不安がっていると思っているらしい。だが、不安感ではないのだこれは。それだけがわかる。不安ではない。どちらかといえばたぶん、オレは嬉しがっている。喜んでいるのだ。何にかはわからないけど。

「ああ。ケリアス。お前がいなくて寂しかった」

 ケリアスはにこりと笑った。

「マスター。ケリアスはお側におります」

「はぁい。ママ・パルパニエ。次は私の番よ」

 ジュンガの声だ。ケリアスが軽くオレの肩に触れた。

「マスター、ジュンガのメンテナンスを手伝いますので、しばし、お時間をいただけますでしょうか?」

 オレは頷いた。

 ジュンガもケリアスのメンテナンスを手伝ってくれていたのだろうから当然のことだ。

「ああ。もちろんだ」





 雨はまだ降っている。

 玄関をモップで磨きながら外の雨音に耳を澄ませる。今、扉を開けるのは大ばか者だけだ。扉を開けたなら水が流れ込んでくるだろうから。

 軽く窓を押し上げると強い雨が降っていると見て取れた。

 まるで滝の内側にいるような気分になる。あきらかな気象異常。これも地震同様に魔王が消滅して世界が自由になったしるしだ。

 我らが世界は実に活発で行動的だ。魔王がいた痕跡を消そうと必死になっているのだ。魔王から開放されるのは人だけではないのだ。

 もしかしたらこのタウフィは遠くない未来に水底に沈むのかもしれない。もし、沈めばここの地下通路は魚達の天国になるだろう。

 水が流れてゆく。上流から下流めがけて。

「……よう。おはよう!」

 大きな声でエリコがオレに挨拶する。大きな声だが雨の音で聞こえるか聞こえないかって感じになっている。

「おはよう。エリコ」

 エリコは不思議そうにオレを見た。オレは窓を引き下ろしながら疑問を感じた。

 なんで不思議そうな表情なんかを? 疑問はすぐ解けた。

「ヴィールがなんで掃除なんかしてんの?」


 そのエリコの声はすごく不思議そうだった。



「変か?」

「絶対、変!」

 エリコは迷わず即答した。本当に間髪入れずにと言わんばかりの即答だった。

 オレは実はすっごく掃除好きだと言うわけじゃない。玄関を濡らしたのはオレなのだからオレが拭いておいて当然だと思っていただけだ。

 モップを壁に立てかけながらオレは苦笑した。

「見ての通り外はまだ雨だ。朝食を一緒にどうだい?」

 少しエリコは考え、頷いた。

「うん。それから掃除くらい、おれがやるよ」

「ご心配なく。掃除くらいこのシンがいたします。おふたりとも早く食べに行って下さいませ。準備は出来ておりますわ。そうですわ、我が君様、ビノール殿はまだお休みですけれど起こしておきます?」

 何時の間に来ていたのかと驚くエリコをよそにモップを取り上げたシンはにっこり笑いながら言った。シンは言い出すと実に強情だ。オレはおとなしく頷いた。そういえばビノールも昨夜は随分、遅くまで起きていた。

「ああ、寝かしておいてやってくれ。ところであの子の様子は?」

 拾い物は昨夜のうちに目覚めはしなかった。熱はひいたらしいが、よっぽど疲れているらしく眠りこんでいた。

「まだ眠っておりますわ」

「そう」

 エリコは心持ち心配そうにシンとオレを見上げた。


「あいつ、死んじまうのか?」


 エリコは意外と結論が早い。正しかろうが間違えていようがだ。

 オレは軽く笑った。

「まさか。それほど重体ではないよ。昼には起きるんじゃないかな?」

 昨夜の見立て通りならそうだ。十分な睡眠と栄養があれば問題は解決だ。栄養失調と睡眠不足が原因の衰弱だ。シンもにっこりと頷いた。

「心配ありませんわ。気がついたら温かいスープをゆっくり飲んでもう少し寝れば明日には落ち着くと思いますよ。さあ、今はご自分の朝ごはんに集中なすって下さいな」

 そのまま、朝食の席へ向かった。

 甘い紫木苺のソースをかけたパンケーキ、魚の香草包み焼き。ミルクをたっぷり入れたチョコレートだ。

 テーブルについたエリコはいそいそとパンケーキを千切る。と、パンケーキの中から淡い緑色をしたシロップがとろけ出す。エリコの行動がぴたっと止まった。




「………気持ち悪い。なんで緑?」



 たんなる香草のシロップである。紫のシロップが流れ出すよりましだったと思う。

「たんなる香草シロップだよ。温かいうちに食べてしまおう」

 エリコはおずおずとシロップ付きのパンケーキを口に運んだ。それを眺めながら魚の香草焼きをつついた。おいしい。

「おいしい!」

 一口食べた後のエリコは早かった。あっという間にパンケーキを食べつくし、魚にかぶりつく。

 オレはチョコレートを飲みながらエリコが一生懸命食べているのを眺める。不意にエリコの動きが止まった。

「エリコ? どうしたんだ」

 エリコは頭を左右に振った。

「信じらんねー。ヴィール、そのパンケーキ二段重ね、5皿目だろぅ?」

 オレはパンケーキの皿を見下ろす。確かに5皿目だ。魚はまだ3皿目。大した事ないように思うのだが、どうしたのだろう?

「すっげー大喰い! 信じらんねーよな」

 オレはエリコの言葉に不機嫌になりつつ、5皿目と3皿目で朝食を終らせておくことにした。

 雨はまだ降っているようだ。何時まで降るのだろう。

 どこかで扉を開閉する音が聞こえた。水を払う音。水滴が弾ける音からして兄さんだ。動かずまだ念入りに水を払っている。

 オレは2杯目のチョコレートを飲みながら兄さんを待つことにする。シンがタオルをもって兄さんがいるだろう扉の方へ小走りに行く。エリコはちらちらとオレを見ながら魚の香草を皿の端に除け、魚の脂のたっぷりのった身にかぶりつく。

「おはよう」

 扉が開いて兄さんが言った。

「おはよう。おかえり兄さん」

 席に着いた兄さんの前にシンが食前酒を置く。蜂蜜の中に葡萄を漬込んだ蜜酒だ。

 軽くまだ湿ってそうな髪を兄さんは軽く撫で払い、蜜酒のグラスを口元に運んだ。酒を飲めない者がいるという知識があるが、こんな普通のものが飲めないというのがオレには信じ難く思う。


「おや? きみは……」


 兄さんは蜜酒を一口飲んでエリコを見た。

「うん。あん時の子だよ。エリコとは友達になったんだ」

 エリコはなぜか居心地悪そうに椅子の上で身動ぎした。


「そう。ヴィールと仲良くしてやっておくれね」

 兄さんはそう言ってエリコに微笑み、オレに視線を転じた。エリコには興味がないのかもしれない。オレは言うべきことがひとつあることを思い出した。

「あ、兄さん。ケリアスのメンテナンス、終ったから今、ジュンガだよ」

 兄さんは軽く頷き、シンのもってきたパンケーキを食べはじめた。お腹が空いていたのだろうか?

「メンテナンス? ジュンガ?」

 エリコが魚の頭をかじりながら不思議そうに口を動かす。

 エリコにその件の説明は結局されなかった。エリコはしばらく悩んでいたが、シンに拾ってきた子の様子を見てきてくれと頼まれ、その子供の眠る部屋へと向かった。



 それを見送った兄さんが口を開いた。

「ヴィール、ちょっとジュンガのところへ付き合ってくれ」



 外ではまだ雨が激しく降っている。この雨はいつまで降るのだろう。



 遺産の構造はオレより兄さんの方がよく知っている。

 銀色の小さな部屋がどんどん高度を下げているのがわかる。『エレベーター』と言うらしい。転移システムのひとつかと聞いたら『転移』ではなく『移動』と訂正された。しかも上下移動専用のものらしい。よくわからない。少なくとも道順がいつもと違うということはわかる。

 兄さんは黙って壁にもたれている。




    静かだ。




 静けさは嫌いではない。なのになぜこんなに不安なのだろう? 兄さんが無表情に黙り込んでいるせい? 何かしゃべりたくなるのに言葉が出てこない。

「どうしたんだい? ヴィール」

 優しい兄さんの問いかけ。その瞳は優しげに微笑んでいる。ほっとしすぎて涙がこぼれそうになる。

「ヴィール?」

 心配そうに響く兄の声。オレは首を左右に振った。大丈夫。心配させたりしない。



「ん、なんか沈黙が嫌いになったみたい。ここなんか変な音聞こえるし」

 そう、すごく小さな音が聞こえる。空気が軋むようなたわむような妙な音だ。

「ああ、無震動というわけにはいかないさ。でも、ほらもうついた」

 兄さんは笑って開いた空間をさす。薄暗い通路に次々と明かりがついていく。『魔法』ではなくオレには少し難しい『科学』の力。ほんのりと浮かび上がる青白い通路に兄さんはオレを誘った。




「怖いかい?」




 オレは『闇の龍皇』だ。こんな通路なんか怖いはずがない。

「怖くない」

 兄さんにはオレが意地になっているようにも映った事だろう。それでも兄さんはそれ以上何も言わなかった。次に口を開いたのは随分と進んでからだった。

「アートについていつかちゃんと説明して上げるって言っていたね」

 『プラント・コンピューター・システム』の説明なら幾度かうけている。だから説明されているはずだった。難しすぎる事はオレにはまだわからない。

「難しい事ではないよ。ごく簡単な話になるはずだから」

 オレは兄さんの言葉に首を傾げながらただ兄さんについて行った。もうじきこの通路は行き止まりになるはずだ。そして行き止まり。

 兄さんは軽く壁を叩いた。それを合図に壁が白く染まる。



「ヴァリアル・アート。ある意味アートの中の最高傑作品。と呼ばれるものがある。アートの最終的に在るべき存在とでも言うのかな。僕らのおばあさまはアート制作に携る科学者だった。ヴァリアル・アートは生命体たるアートとしてのさきがけ。他のアートにはない機能を兼ね備えている。自己の生殖機能をね。代理の親としてではなく本当にアートの子供を持つ事の出来るアートだ」



 オレはおとなしく兄さんのする『ヴァリアル・アート』の説明に耳を傾けた。ちっともわからない。兄さんはどうしてそんな話をし始めたのだろう。

 生命体であるならアートに子供が出来たっておかしくないとオレは思うのに。いや、以前、アートの子供というものは存在しないって兄さんが言っていたっけ。アートは完成された姿で意識を覚醒させるものだからって。



「ルーヴァンド。父さんはヴァリアル・アートと呼ばれる存在だった。よく言っていた。『人に造られ愛されたから愛する事を学べた』とか、『造られたということは重要ではない。愛されたということが重要。彼女の子供で幸せだった』そして必ず聞いてくる。『幸せかい?』ってね。父さんはケリアスやジュンガ達をボクに見せながら言う。『兄弟姉妹なわけだからおじさん、おばさんかな?』って笑いながら。でも僕にはどうしてもジュンガをそんなふうには見られないし、他の眠るアート達にしたって同様だ。同質のものと言われてもあるのは違和感だけだ。知れば理解して納得できるかとも思ったけれどそれもできない。だから、お前にもあんまり教えたくなかった。知れば混乱するんじゃないかと思ってね」






     ……混乱。





 混乱したよ。兄さん。兄さんが何を言い出したいのかがわからなくて。

 父さんが『アート』? ケリアス達と同じ?

 おばあさまが父さんを最高傑作・対等なる種族と見なしたと言うのなら正解だ。

 『龍皇』であった母は父が高き精神・強さを持つ気高き者でなければ恋に落ちなどしなかったろう。愛しなどしなかったろうから。我々ドラゴン族は基本的にめんくいな上に相手に精神及び、肉体的な強さまでも求めてしまう傾向が強い。だからこそ従属する者に惚れたりはしない。


 そっか、ケリアスもジュンガも好きだ。でも父親と同質だからとかじゃなくて彼女ら自身が好きだ。兄さんが抱いた迷いはたぶん、オレにはわからないもの。でも心配してくれた事が無性に嬉しい。

 オレは兄さんに笑いかけた。だから兄さんはぴりぴりしていたのだ。自分が混乱し、迷い戸惑ったからオレもそんな思いをしはしないかと。オレが不安だったのは兄さんの様子がおかしかったからなのだけど。

「オレが幸せだった父さんの人生を二度も壊してしまったんだ」

 ぽつりとオレの口から言葉が洩れた。言おうとしていた言葉ではない。けして言うまいと思っていた言葉だ。父さんは兄さんと過ごしていた時、幸せだった。きっと母さんと過ごしていた時も、姉さんと過ごしていた時も。オレが壊した。オレがずっと産まれなければ、ずっと幸せだったのかもしれない。




 オレが 



       玉子の殻を割らなければ。




 済んでしまったどうしようもない事だ。オレが父さんを殺した事も、実質的に殺した事も。

 オレは頭を軽く振った。今、思い詰めてもしかたのない事だ。

「ヴィール、間違えないで。父さんは幸せだったし、幸せなのだよ。君を愛している」

 兄さんがそう言ってオレの肩を軽く叩いた。

 いつの間にか白い壁全面に緑の厚みのない虫が這いずりまわっている。

「アートのプログラム。読めるかい?」

 兄さんの声。虫が這いずる後に緑の蔦が伸びていく。兄さんの声は理解出来ているだろうと言っているようだ。見ているうちに言葉の羅列とわかってきた。暗号文といえる。理解して、理解出来た。この情報は、オレは理解しなくてもいい。と。それはオレには不要な情報だった。

「わからない。虫が這いまわっているように見える」

 そう言ったら兄さんは笑った。その笑い方はオレも楽しくなるようなものだった。

「兄さん、カイザー殺すの?」

 オレはそっと聞いた。兄さんは首を横に振った。

「いや。必要なくなった」



 ? 必要なくなった? 和解したのか?



「彼はそれどころではなくなったはずだ。10年以内に今回の内乱を解決し、今後10年間内乱をおこさなければ協力をすると言う話をつけた」








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