↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR

電気マンの正体は、パパだった。

作者: 遥(はるか)奏汰(かなた)
掲載日:2026/08/01

これは、電気代の高騰に魂を削られた一人の父親の、哀しき抗いの記録である。家計を守るため、男は理性を捨て、己の体を光らせた――。

「くらえ、必殺デンキショック!」

夜な夜な全身にイルミネーションライトを巻きつけ、怪しく光り輝く男――それが電気マンだ。

街の平和を守る? いや全く。彼の目的はただ一つ、「家族の節電意識を高めること」である。

深夜に電気をつけっぱなしでゲームをしていると、ぬっと部屋のドアが開き、派手なLEDを点滅させながら電気マンが現れる。「電気代が上がっとるんじゃあ!」と叫びながら主電源のブレーカーを落として去っていく、ただの恐怖の家庭内暴漢だ。

ある夜、暗闇の中でライトのコードが足に絡まり、派手に転倒した電気マンの仮面が脱げた。

「痛たた……腰が……」

光るタキシードの下から現れたのは、見慣れたハゲ頭と見覚えのあるスウェット。そう、電気マンの正体はパパだった。

「パパ……正義の味方じゃなかったの?」

呆れる私に、パパは湿布を貼りながら悲壮な顔で言った。

「正義で電気代は払えんのだよ」


     【了】

『電気マン』をお読みいただきありがとうございます!

物価や電気代が上がり続ける今日この頃、家計を守るために迷走するパパの哀愁を描いてみました。深夜にLEDを光らせてブレーカーを落としに来るパパは恐怖でしかありませんが、その裏には「家族の生活を守りたい」という(明後日の方向を向いた)愛が詰まっています。

「正義で電気代は払えない」というリアルな現実に直面しつつも、今日もパパは湿布を貼りながら節電に励んでいるはずです。皆様の御家庭でも、消し忘れにはどうぞご注意ください。

また次の短編でお会いしましょう!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。