第2話 女神とクソ真面目
なにを考えているのかわからない、
どうあがいても覆らない力の差がある、相手だからこそ大切な『相棒』であるシュセの事を優先して、
天の川のような、三途の川に流されながら、
宇宙にも拘わらず、迷う事なく速攻で土下座をして、手をつけ?頭を下げる瞬間に見てしまった!
土下座をする直前、何か話そうとしてた!
速攻で土下座したから止まれなった!
「…………えーっと!」
ヤバい!戸惑ってる!?
土下座は相手が顔を上げる許可をするまで、動かないのが作法だ!心を読んでいるみたいだし、動かない方がいいと思う多分?
沈黙が場を支配する。
……でも!!こうして頭を下げていると、
ふざけた格好を、視界に収めないようにすると、その力の凄さが実感できた!
ビッグバン並のエネルギーと言われても信じられる!
見た目に惑わされないようしようと心に強く誓った。
誓われても困るなぁ、この格好をした意味なくなるじゃない、でもそんなクソ真面目なところも可愛いなぁ♡
女神は人に見せられない顔をしていた。
ヤバいヤバい力が漏れ出しちゃう!少し落ち着こう!
〈シュレディンガーの猫〉
今説明すると読みづらいので、軽く説明すると『並行世界』に移動したり出来る力を得た猫である。
前話でちらっとでた『並行世界』はちゃん説明する。
『並行世界』が地球を含む世界にしか存在しないのは、
地球を含む世界の魔素濃度が、異世界に比べ、極端に薄くそれに比例して、神とでも言うべき存在も気薄であるから。
異世界からの、人為的もしくは神為的、なものかは不明だが、 侵略や干渉の危機に際し、世界そのものの『防衛本能』により世界は分岐した。
魔素濃度の薄さゆえに、神そのものも存在が気薄だったからこそ可能だった。
1度目の分岐以降、地球においては、恐竜の絶滅、怪獣の発生、核戦争、誰かが今日雨が降って体育祭が中止になって!と願っだけで分岐する世界群――など。
異世界の関連は、侵略、融合、ダンジョンの出現などなど――――。
「ぶっ飛んだギャグとド◯ゴン◯ールの世界、意外はあると考えていいのよ!」
「ワン◯ースは?」
「地球を舞台にした作品の話しをしてるのよ!?」
「……ん!?……確かに!!地球じゃない!!」
「見たらわかるでしょ!並行世界を含め、他の世界があるから異世界もの、なのよ!」
「あっ!?確かに……そのとうりだ」
懐かしいなぁ、シュセと時間は楽しいかったなぁ、既に死んでるのに走馬灯を……見るとは。
※強大な力を浴び続けた上に、クソ真面目に気を張るから精神が削られ、まずい状態だから走馬灯を見ています。
※が付いているのは作者からのツッコミです、女神が心を読んでいる癖に気づかないから!!
※の間、時は止まっていると考えて下さい!
読者の方はお時間ありがとうございました。
異世界に行けるかな?行ってみたいけど!俺の事より――
「行けるわよ!猫ちゃんも一緒に………………それと頭あげてっ言うまであげないなんて真面目ね!」
神の言葉なだけあって嘘ではない事を『心で理解』させられ気持ちが穏やかになり。
「そうなんですか!?ありがとうございます、でもそれが土下座の作法ですから!」
顔を上げ、シュセをシャツの中から腕に抱き直し、女神?の目を真っ直ぐ見て。笑顔でそう言ったら?!
「…………その笑顔もクソ真面目なところも、可愛いぃぃぃ!!……はぁはぁ……」
目を♡にして息を荒くする銀河サイズの女神という、ヤバイ奴に一瞬で変わった!
「に゙っ!」こんなヤバイ人が転生先の女神!?う、嘘だろ!?な、なんかピンクの波動も出て!?やばっ!!
波動に背中を向けシュセを庇い!
「がはっ!」
俺は気を失った!
「しまった!……力も、漏らしちゃった縁君と猫ちゃんは……庇ったから大丈夫だけど……怒られるしなにより!……絶対に!嫌われたぁぁぁあああああ!!
まだ名乗ってさえいないのにぃぃぃいいいいい!!」