第2話 施しの儀と絶望
朝…
「ふわぁぁぁぁぁあ…」
やっぱり朝は眠くなる。
おーいロイ!今日は施しの儀だぞ!早く降りてこい!
「あっ!そうだった!施しの儀かぁ」
楽しみと同時に怖くなる。もしもハードルト家に生まれた俺が清掃や木こりなどの下位スキルを授かると思うと…いや、こんなこと考えている時間はない、早く降りなきゃ。
「遅いぞロイ。」
「すいません父上!」
「まあよい、早く飯を食うぞ。」
「ロイ、準備は終わったか?」
「終わりました父上。」
「よし、行くぞ。馬車に乗れ。」
「着いたぞ。」
うおおおお!教会だ!かなり大きいな…500人以上は入るか?
周りには施しの儀を受けに来ているであろう俺と同じ年代の人がかなり長い列を作っている。
「並ぶぞ。」
「はい。父上」
どんどん列が減っていき、喜ぶ人もいれば悲しむ人もいるというなかなかカオスな光景を見ているとなぜか前がガヤガヤしている。何があったんだ?
「炎帝だと!?」
炎帝!?炎帝といえば火魔法を扱うスキルの最上位のスキルじゃないか!
「ほう……可能性としては………の方が………」
「ん?父上!どうかしましたか?」
「ああ、なにもない。考え事をしていただけだ。」
一体どうしたんだろうか?
「前の方どうぞ!」
おっ!順番が来たようだ。
「むむむ………お主のスキルは………」
「超越じゃ!!」
超越?
「超越とはどのようなスキルなのですか?」
「……儂にはこのスキルの説明が読めない。」
読めない?…ってことは…
「おい、ロイ」
「な、何でしょうか…」
「お前はこのハードルト家から除外する。これから一切ハードルトという名を名乗るな。」
え?まって…頭の整理が追いつかない。
「ど、どういうことですか父上?」
「どういうこともない。お前はスキルを授かった。しかし説明が読めない。つまりスキルを持たないのと同じ。」
なら一体家督を継ぐものは誰になるんだ?
「あぁ、跡継ぎに関しては問題ない。こいつがいるからな。」
えっ?
「はじめまして、落ちこぼれさん♪」
こいつは…炎帝のスキルをもらっていた…!?
「こいつはセル。平民だが、私が養子に取ることにした。」
えっ…?ってことはつまり…
「お前はいらないんだよ、落ちこぼれ。」
「そういうことだ。早く荷物をまとめて出ていけ!」
アイスの実の白いカフェオレって美味しいよね




