辺境伯
さて、辺境伯と聞いてどんなイメージを抱くでしょうか?
辺境の田舎領地で王都の貴族から蔑まれているなんてイメージを受ける人もいるんじゃないでしょうかね。
実際には逆です。
通常の伯爵より大きな権力を持ち、高い地位でした。
だって「辺境=国境沿い」なわけで、
他国と接している領地に無能な指揮官を配置したらえらいことになるのは明白ですから。
時代が下ると侯爵とほぼ同格、時には公爵に匹敵する称号だった時期もあるみたいです。
どのくらいのすごい領地だったのか例を上げると、
オーストリア公国の前身はオーストリア辺境伯ですし、
プロイセン王国の前身はブランデンブルク辺境伯です。
(ちょっと経緯を省いた乱暴な説明です。間が500年位空いてたりするので参考程度で)
また、ドイツから見たら国土の周縁部なんですが、フランスとの国境沿いにあるバーデン辺境伯の領地は当然交易の要衝で先進地域でした。
歴史小説じゃないんだからそこまで気にする事はないんですが、
周辺国と友好な辺境伯
→交易、関税、文化と技術の先進地域
周辺国と敵対している辺境伯
→有能な軍人貴族
周辺が魔物だらけの未開地
→毎日戦ってばかりで王都の貴族から見たら野蛮人の集団
みたいな味付けをするのが個人的には良いんじゃないかなと思ってます。