水圧カッターについて。
時折魔法として描写がみられるウォーターカッターですが、
確かに高圧を掛けた水で物を切る(厳密には極小範囲で吹き飛ばす様な感じ)工作機械はあります。
んじゃ何で兵器として使われないのかというと、
①「ちょっとでも距離が離れたらただの水鉄砲」
②「そもそも硬質の物体切断に向かない」
②に関しては研磨剤(砂)を水と一緒に放出することにより、ダイヤモンドでも切れる機械はありますが、
①に関してはどうにもなりません。
一般的な水圧カッターで射出速度がマッハ1〜1.5位、高速なものでマッハ3位らしいですが、多分殴れる距離以上に離れたら大した威力にならないんじゃないかなぁ。
そもそも、現実での用途が
「熱に弱い素材を切れる」
「柔らかい素材を切れる(電ノコで布は切りにくい)」
「粉塵が出ない」
「ガソリン漏れしてる交通事故車両に対してエンジンカッターの代わり(ハイパーレスキューが訓練している動画があります)」
ですし。
もちろん現代科学で実現不可能な圧力をかけて射出すればどうにかなるかもしれませんが、
そんな事するくらいなら水量を増やして吹き飛ばす方が現実的です。
圧力設定にもよりますが、消防車の放水直撃は壁壊れます。人体なら打撲確定、場所によっては内蔵損傷。
さらには暴徒鎮圧兵器として運用実績もバッチリです。
そんな水量をそんな水圧で飛ばした場合の「作用反作用について」はまた別の機会に。