4-12
是非読んで行ってください。
最新話
リベレイトの軍での訓練は、地下11階で行われている。
数人ずつに分かれて連携の訓練、個別の訓練、各軍の動きの訓練を行う。
軍の指揮は朱李が執るので、基本的には大人数での動きの訓練は必要ない。
しかし、朱李が指揮を執れない場合を想定してたまに行なっている。
基本的には、実戦形式での訓練で技を体に覚えさせている。
武器or素手のみ、魔法のみ、隠密状態での戦闘訓練をやっている。
今後入隊希望者が増えたら、その者の得意なことを中心に訓練しようと考えている。
ここ最近は、仙法の訓練をしている。
朱李、黄蓮、シュート、クウコが主に教えている。
ジェイド、ファーラは、たまに教えている。
ベルゼは面倒という事で訓練に参加していない。
少し揉めたが、朱李や黄蓮なんかが認めた事と実力を示したことで落ち着いた。
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数日前
「朱李さぁん、黄蓮さぁん。俺、訓練不参加でお願いしたいっす。」
「別に構わんぞ?なぁ?」
「ああ、日頃役に立っているから問題ない。」
「まじっすか。面倒で死にそうだったんすよね。まじ感謝っすよ。あざっす。」
「面白い奴だな。だが、もしかしたら部下が納得しないかもしれん。その時は、力を示してくれ。」
「えーーーー。それもまた面倒っすわ。大体、俺の能力は偵察向きっすよ。」
「何を言っている。お前は普通の戦闘でも十分やれるだろ。」
黄蓮の左眼が真っ黒になっていた。
「はぁ、ホント厄介っすね。その能力。その時は、面倒っすけどやるっすわ。2人が取り仕切ってくださいね?」
「盛大に盛り上げてやるよ。」
「朱李さん、まじ頼むっすよ。」
この後、案の定戦う事になった。
朱李と黄蓮が認めていたので、2人の部下たちはすぐに納得した。
青蒼は納得してくれず、鬼突隊は強い奴と戦いたいと言う理由で模擬戦をした。
紅蓮隊からは、1位のシキ
青蒼からは、1位のキララと2位のキアラ
鬼突隊からは、1位のキオウと2位のキール
黄昏からは、1位のミツキ
が代表として出た。
「ねぇねぇ、朱李さぁん。何回もやるの面倒だからさ、全員同時でお願いしたいんだけど。」
「たしかにそっちの方が力も分かりやすいな。」
「さすが朱李さん!話がわかる人はモテるよ。」
「朱李様、僭越ながらこの様な男に私たちが6人で相手をする必要があるのでしょうか?」
「キララ、やってみたら分かるぜ。お前ら6人は本気でやれよ?じゃないと一瞬で終わるぞ。」
朱李は6人に注意を促した。
「それじゃあ、準備はいいな?」
「俺はいつでもいいよ。」
ベルゼは、手をポケットに入れて欠伸をしながらそう言った。
「朱李様たちに認められたからって調子に乗らないで下さい。」
「キララの言う通りです。その態度を改めさせてあげます。」
キララとキアラは敵意を剥き出しにしていた。
「よろしくお願いします。ベルゼさん。」
「我の力がどこまで通用するか試せるいい機会ですね。」
シキとミツキは、手解きを受ける姿勢だ。
「どれだけの力か楽しみだな。」
「俺の剣で切れると思うとワクワクだぜ。」
キオウとキールは、闘争心を剥き出しにしていた。
「それじゃあ、始め!!」
朱李の合図で、6人が同時に動いた。
対するベルゼは、欠伸をしながら突っ立っていた。
青蒼の2人、キララとキアラは魔法を放っていた。
残りの4人、シキ、キオウ、キール、ミツキはそれぞれの武器を打ち込んでいた。
ベルゼは頭部、腕、胴体に攻撃を受け、穴が空いたり、地面に落ちたりしていた。
「大丈夫ですか?穴だらけになった様ですけど。」
キララは少し不安そうに問いかけた。
「まぁまぁっすね。面倒なんでもう終わりでーす。」
ベルゼがそう言うと落ちた手や、穴の空いた体が元に戻った。
一瞬、ベルゼの体が光り次の瞬間には6人が積まれていた。
「あれがヤイトの騎士か。ベルゼと同レベルがあと2人か。はぁ、やり合いてぇな。」
「俺に見えた情報は間違い無かったわけだな。」
「攻撃速度も分裂も面白い能力だな。」
「あの速度は幹部じゃないと見逃すだろうな。しかも、まだ全力じゃないしな。」
「まぁ、そりゃそうだろうよ。お前も全力じゃなくても勝てるだろ?」
「あいつが、本気で戦う時は恐らくもっと厄介だぞ。部下を操作し、腐食を乗せた攻撃をしてくる。」
「へぇ。ますます面白い奴だな。」
朱李と黄蓮は、戦いを見た感想を言い合っていた。
「ねぇねぇ、朱李さん。終わったよ。俺の勝ちっしょ?」
「あぁ、問題ない。皆もベルゼの力を認めるだろ?」
「負けては仕方ありませんね。しかし、この様な男に負けるなんて青蒼として恥です。」
「まぁ、俺はヤイトちゃんの騎士だからね。あんまり気にしないでね。」
「ベルゼ、仙法の訓練はどうする?」
「既に出来るしなぁ。教えるのは、クインとかジェイドも居るから大丈夫でしょ。つまり、俺はパスっすね。」
「りょーかい。戻るのか?」
「当たり前っすよ。あっ!もしも、人手不足になってしまったら行くんで。それじゃあ、お疲れっす。」
ベルゼはトボトボと歩いて帰った。
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今日もまた、仙法の訓練の日らしい。
俺たち4人は、地下11階を訪れた。
地下11階に入った途端に凄い音が聞こえた。
見ると、シュートの蹴りで数人が吹き飛ばされていた。
「あいつ、容赦ねーな。」
「まぁ、シュートだからね。それより、何でここに来たの?」
「新入りが数名いるだろ?そいつらを見に来たんだ。」
「あー、そう言えば居たね。どこでやってるのかな。」
リズはキョロキョロと辺りを見回した。
「リオン様、朱李が気付いたようです。こっちに来ます。」
「着いてすぐなのにすげーな。」
「どうしたんですか?こんな所に来て。」
「新入りの様子を見に来たんだ。どんな感じ?」
「6人とも頑張ってますよ。ダークエルフたちは、キララに負けたましたが弱すぎる訳ではないようです。」
「まぁ、キララだもんな。リベレイトの幹部じゃないにしても、十分強いもんな。」
「牛頭の2人に名付けようと思って来たんだけど、どう思う?」
「俺は問題ないと思いますよ。もしも、裏切るようなことがあれば俺が消し炭にしますよ。」
「いえいえ、その時は私が生まれてきたことを後悔させてあげますよ。」
「スペルビアが言うとリアルなんだよなぁ。」
「本気ですから。」
「はぁ。朱李、案内してくれ。」
「着いて来てください。」
数分歩くと新入り6人の元に着いた。
そこでは、黄蓮とクインが指導をしていた。
牛頭の2人と転移者は勿論、ダークエルフの3人もしっかり訓練について行っていた。
リオンは近付くと話しかけた。
「おつかれ、みんな。ちょっといいか?」
「動きを止めなさい。リオン様からお話です。」
クインが新入り6人の訓練を一旦止めた。
「6人の今後について話しに来た。ダークエルフの3人は今日来たばっかりだけど、隊に合流してくれ。」
「私たちを信用してくださるのですか?」
「この国は人手不足だからな。それに、もし裏切ったら死より辛いことになるだろうからな。」
「ふふふ、お任せください。」
スペルビアがそう言うと、ダークエルフの3人は縮み上がった。
「黄蓮、いいか?」
「はい。俺の眼で見る限りは大丈夫そうです。」
「よし!それじゃあ、明日から3人は警備隊に配属だ。」
「感謝します、王。我、ガラナ・チン・マカリキルスは、生涯の忠誠を誓います。」
「我、ギラナ・チン・マカリキルスは、生涯の忠誠を誓います。」
「我、グラナ・チン・マカリキルスは、生涯の忠誠を誓います。」
3人は、同じ様にそう言った。
「3人は、同じ所出身なんだよな?他の人はどうしたんだ?」
「はい。私たち以外の行方は分かりません。以前住んでいた所を突然襲われて散り散りに逃げたので。」
3人を代表して、ガラナが答えた。
「そうか。そして偶然、あれを見たわけか。」
「はい。奇跡の様なタイミングでした。私たちダークエルフは、普通の街に行っても差別されるので生きづらいので本当に助かりました。」
「そうなのか。これから配属先の警備隊は沢山の人と会うことになる。差別されることもあるるかもしれんが大丈夫か?」
「はい。そういう行為が激しく、治安が悪くなる様でしたら、他の街に行きますので。」
「いや、その時は裏方にでも回って貰うから安心しろ。そう簡単に見捨てたりしないよ。」
「王さまぁ。好きになってしまいますぅ。」
ガラナは泣きながらそんなことを言った。
リオンは、呆気にとられて何も言えなかった。
「リオン様、ダークエルフと言うのは愛に溢れた者たちなのです。」
スペルビアがそう教えてくれた。
「俺は現状、恋愛するつもりはないから他の奴を当たってくれ。」
リオンのその言葉で、リズとヤイトまで落ち込んだような気がした。
「よし、次は牛頭の2人だ。お前らは山の反対側から来たんだよな?」
「はい。俺たちは、向こう側を追い出されてやって来ました。」
「向こう側ってどんな感じだ?」
「少し前に多くのゴブリンが逃げて来ました。後は、牛頭と馬頭、豚人と猪人が争ってます。しかし、それぞれの数は少ないです。」
「なるほどな。ゴブリンは救うか。それ以外は、戦闘をやめさせて仲間になって貰えないか相談だな。」
朱李が一瞬何かを発した。
恐らく部下に指示を出したのだろう。
「それじゃあ、2人に名前を付ける。希望はあるか?」
「俺たちに下さるのですか?本当にいいんですか?」
「ああ。俺がやって貰いたいことの為にも是非進化して欲しいからな。」
「リオン様たちが良いのであれば是非。」
「希望はないんだな?」
『はい!』
「お前らは、タロスとタルスだ。2人で地下の王として地下を統治してくれ。」
「しかし、クイン殿やクウコ殿を従える自身は無いです。」
「理解力のない方たちですね。あなた方にはこの地下13階層をもっと自由にして欲しいと言うことですよ。」
「クインの言った通りだ。2人には、地下をもっと自由な所にして欲しい。」
「なるほど。誠心誠意当たらせて頂きます。」
タロスがそう言うと、2人の体に変化が生じた。
「黄蓮、どんな感じだ?」
「タロスは牛魔霊、タルスは水牛魔霊となったようです。能力は・・・・」
タロス
種族:牛魔霊
性別:男
見た目:白い毛の牛。筋骨隆々。角2本。
服装:皮鎧
武器:斧
魔法:仙法
常用能力:魔力察知、怪力、法則操作
固有能力:
【迷宮之王】→自分の魔力が及ぶ範囲を自由に作り変えれる。その範囲では法則を操作可能。
耐性:物理攻撃無効、魂魄攻撃耐性
タルス
種族:水牛魔霊
性別:女
見た目:青い毛の牛。筋骨隆々。角5本。
服装:皮鎧
武器:斧
魔法:仙法
常用能力:魔力察知、怪力、法則操作
固有能力:
【迷宮之王】→自分の魔力が及ぶ範囲を自由に作り変えれる。その範囲では法則を操作可能。
耐性:物理攻撃無効、魂魄攻撃耐性
「こんな感じですね。」
「結構やばくなったな。だが、これで守りは更に硬くなったな。これからもよろしくな。」
『はい!』
「最後に、あなたとはちょっと執務室で話したいんだけどいいですか?」
「ええ、勿論です。」
転移者リョウ・ニカイドウとを伴い帰る事になった。
アドバイス、感想お待ちしております。
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紅蓮隊1位→シキ
青蒼1位→キララ
青蒼2位→キアラ
鬼突隊1位→キオウ
鬼突隊2位→キール
黄昏1位→ミツキ
ガラナ・チン・マカリキルス
ダークエルフ。女。警備隊配属。
ギラナ・チン・マカリキルス
ダークエルフ。男。警備隊配属
グラナ・チン・マカリキルス
ダークエルフ。男。警備隊配属。
タロス
牛魔霊。山の反対側から来た。
地下の統治者となった。男。
タルス
水牛魔霊。山の反対側から来た。
地下の統治者となった。女。
リョウ・ニカイドウ
転移者。リベレイトにやって来た。




