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是非読んで行ってください。
「ん?なんでこんな所に居るんだ?」
「よぉ、気が付いたか?俺。」
リオンに話しかけて来たのは、前世の姿、ヒナタの姿をした何かだった。
そして、周りには前世の家族が立っていた。
「なんだお前?それにここは何だ?」
「ここは、お前の精神だ。俺はもう1人のお前だ。」
「ふーん、そっか。」
「反応薄いのな。しっかし、他人が居る前であんなに感情を表に出すなんてな。」
「あ?ああ、いま思い出しても腹が立つな。あの女、そいつらと同じこと言いやがったからな。」
「あはっ、あはははは!久々にキレてんな。中学、高校の頃は毎日の様にキレてたよな。」
「あ?別に人にも、物にも当たってなかっただろ。」
「うん、知ってるよ。だって、俺もお前だからね。それよりどうするの?」
「何がだよ?」
「あの女のような奴の奴隷は、お前がやろうとしてるやり方だと解放されないぞ?」
「ああ、そうだな。俺はあの生活から離れすぎてたのかもな。」
「おっ!?あの頃を思い出して考えが変わったか?」
「ああ、俺はこれから世界に宣言するよ。家族を、友を、知り合いを殺したい程憎んでいる人の手助けをすると。救い出すと。」
「いいねぇいいねぇいいねぇぇぇ!!!!さすが俺。あの頃の俺ならこれくらいするよね。」
「まあ、無駄な殺しはしないけどね。」
「ちゃんと、助けろよ?分かるだろ?言いたくても言えない環境にあると辛いんだ。そんなことで若い命が散るのは許せないからな。」
「ああ、分かってる。魔王、悪魔、人殺し、なんと呼ばれてもやる。」
「辛くなったら、俺を呼べよ。俺はお前で、お前は俺だ。いつでも一緒だ。」
途端に周りの風景が色褪せ、女性の話し声が聞こえた。
「うーん、リオンくんなかなか起きないね。」
「リズさん、そんなに睡眠時間を削っては体調を崩しますよ?」
「ふふふ、私は眠気すら溜め込めるのだよ。」
「そんな訳ないだろ。俺なんかのために無理すんなよ、リズ。」
リオンが突然話しかけるとリズは勢いよく振り返った。
「リオンくーーん!!やっと起きたね。3日も寝るなんて寝坊助すぎるよ。」
「そんなに寝てたのか。看病ありがとな、リズ。先生もありがとうございました。」
「本当に感謝してよね。先生の腕のお陰でリオンくんに傷痕が残ってないんだよ。」
「いえいえ、私は自分の仕事をしたまでです。それに、私が仕事が出来るのはリオン様たちに救って貰ったからですから。」
「そんなに気にするなよ。ただただ普通に暮らしてくれれば嬉しいから。」
「ええ、分かってますよ。」
「そう言えば、途中で重傷の女が運ばれて来なかったか?」
「ああ!彼女なら既に全快してますよ。ゴブチョウさんと一緒に居ると思います。」
「そっか。ありがとな。」
リオンはシミジミと感謝の言葉を告げた。
「今度、住民と話しする時間をとるか。修行に行ってる間に増えた人とは会ってないもんな。」
「よーし!!案内は私に任せなさい!!私は全員の住所と職業なんか憶えてるからね。」
「その時は頼むな。だが、その前にゴブチョウの所に行って、その後は幹部を集めて会議をしよう。」
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ゴブチョウの家に行くと、2人は楽しそうな笑い声が聞こえた。
彼女を解放出来て良かった。
これからもこの笑顔を増やそう。
「おーい!ゴブチョウ。彼女、元気になったみたいだな。」
リオンが玄関をノックして声を掛けると、慌ただしく玄関が開いた。
「リオン様、目覚められたんですね。」
「驚かせて悪いな。今さっき起きたんだ。」
「そうでしたか。無事に目覚められて安心しました。」
「心配かけたな。それで、彼女はこれからどうするんだ?」
リオンがそう問いかけると、ティナが前に出てきた。
「リオン様、解放して頂きありがとうございます。私は、この街で彼と暮らしたいです。」
「おっけい。仲良くやれよ。ゴブチョウ、これから会議をするんだ。来てくれるか?」
「ありがとうございます。それでは、私が幹部に声を掛けて来ます。リオン様とリズ殿は先に会議室に行って下さい。」
「サンキュー。頼んだ。」
リオンはそう言って会議室のある豪邸に歩き出した。
その後ろでは、ゴブチョウとティナが幸せそうに話していた。
アドバイス、感想お待ちしております。
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モリ・ヤッティ
腕が良すぎて他の医者に嵌められて奴隷として売られた医者。
女性。美人。




