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是非読んで行ってください。
「アオオオオオォォォォォ!!!」
狼の鳴き声は、街の中でも響いていた。
「リオンの野郎なんで暴れてんだよ。」
「ロロはあんな風になってるリオンくん見たことないの?」
「ん?あぁ、前もキレたことはあったぞ。でも、あいつは基本クールぶってたからな。ここまで感情剥き出しなのは初めてだな。リズはどうなんだ?」
「私もないかな。これまではずっと笑顔って感じだったからね。」
「ああ、たしかに。前も笑顔でクールだったわ。そのくせに、人の変化に気付いて声掛けたりすんだよな。」
「ふふ、リオンくんは前と変わらないんだね。」
「あぁ、そうだな。」
あいつは、笑顔の内に秘めてたんだよな。
また俺には言ってくれねーのかよ。
「ロロは行かなくていいの?」
「俺は、この街を守るぜ。あいつの周りにはスペルビアとか朱李とか居るからな。」
「ありがとうね、心強いよ。ロロまで行くと新手が来た時に不安になるもん。」
「そんなに期待すんなよ。俺はあいつみたいに頭も良くないただの脳筋だからな。」
「ふふ、リオンくんが戻ってくるのを待ってようね。」
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白狼となったリオンの周りには、仲間と勇者たちが集まっていた。
サクヤは黒鬼との勝負を止められて怒っていた。
「おい、トウヤ!!なんで、黒鬼との勝負を邪魔したんだよ!!」
「いや、今はそんな場合じゃないでしょ。」
「サクヤ、今は落ち着いてよ。」
「この鬼が、悪いんだぞ?」
「いや、すまんな。忘れるから落ち着いてくれ。今はリオン様を止めることが先だ。」
「チッ!後で続きをしようぜ。」
「ああ、それでいいぞ。」
サクヤと黒丸の話が落ち着いた所で、朱李が口を開いた。
「よーし、お前ら!これから暫く俺の指示に従ってくれるか?」
「ええ、私は構いませんよ?どうするんですか?」
「スペルビアが同意してくれるとは思わなかったな。これから全員で抑える。最後はスペルビアと黄蓮に任せる。お前らなら正気に戻せるだろ?」
「ええ、私と黄蓮殿なら可能ですよ。」
「俺たちに任せろ。」
「それでは、それぞれ死なないようにしろよ。リオン様の攻撃はやべーからな。行動開始!!!」
全員が行動を開始した。
朱李、トウヤ、サクヤ、ゴブチョウでリオンの攻撃を捌き、それ以外で体を抑えにいった。
リオンの攻撃は、爪と牙によるモノと天から降り注ぐ雷、竜巻、陽の光だった。
一撃で朱李たちは吹き飛ばされた。
それでも諦めず、延々と戦い続けること半日。
「黄蓮殿、今がチャンスです。リオン様を正気に戻しますよ。」
「ああ、しくじるなよ?」
「ふふふ、誰に言ってるんですか?」
2人は疲労でリオンの動きが緩んだ隙にリオンの元に駆け寄った。
頭に手を添えて、それぞれ能力を使った。
黄蓮は【夢扉】で白狼をリオンに戻るように。
スペルビアはリオンの体を流れる魔素を操作した。
それから数分経つと、白狼はリオンの姿に戻った。
「ふぅ、戻りましたね。」
「あぁ。お前は俺の能力と同じような能力を使うと思ってたんだがな。」
「ふふふ、黄蓮殿の【夢扉】が素晴らしいので私は、制御に徹したんですよ。」
「はぁ、スペルビア。以前から言おうと思っていたが、お前に殿と言われるのは気持ちが悪い。呼び捨てで頼む。」
「分かりました、黄蓮。」
2人が話していると、朱李たちがやってきた。
「お前ら、よくやったな!!!」
「ええ、朱李殿たちもお疲れ様でした。」
「おい、スペルビア。俺も呼び捨てで頼むわ。」
「あなたもですか。」
「よし、リオン様を連れて街に戻るぞ。この辺の整備は後日だな。トウヤたちも来い。」
「ありがとう、朱李さん。皆、行こうか。」
全員で街に戻った。
歩くみんなの表情は、晴れ渡っていた。
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