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是非読んで行ってください。
リオンたちが山を登り始めて10日が経過していた。
途中で遭遇した魔物で特に印象に残ったのは
人のように喋り動く虫の魔物、
植物を操る頭に花が咲いている魔物だった。
その魔物の数は少なかったが
それぞれ名前を持っており、個性豊かだった。
そいつの戦い方はそれぞれの能力を
最大限活かしたもので戦闘は苦労した。
バッタ人間シュートの脚力を活かした
超機動からの蹴りはリオンの腕にヒビを入れる程だった。
蝶人間のファーラ、ドリアードのマリーは、
幻覚を見せたり、麻痺をさせたりと翻弄する戦い方だった。
それを乗り越え、4人は頂上に到着していた。
そこでは、3体の魔物が待っていた。
「リオン、やっと着いたな。」
「ああ、シュートたちはやばかったな。こんな身近にあそこまで強い奴が居たなんて驚きだわ。」
「僕、リオンくんが蹴り飛ばされた時は死んだかと思ったよ。」
「あれは正直死んでもおかしくなかったな。飛んでる最中にやっと蹴られたと気づいた程だったよ。」
「ねぇ、3人とも気付いてる?私たち、見られてるわよ?」
「当たり前だろ。」
リオンがリズに答えると、
巨狼と翼が付いた犬の獣人と黒い甲冑を着た男が現れた。
おいおい、間近で見るとここまでかよ。
指先すら動かせないとはね。
リオンたち4人は気圧され、固まってしまっていた。
すると、巨狼が口を開いた。
「お前たちの戦いはずっと見ていたぞ。こんなにも早くここまで来るとは思っても見なかったぞ。」
「おい、まずは自己紹介だろうが。このバカ犬が。」
「あ?咬み殺すぞ?」
「やれるものならやってみろ。俺様に傷を付けれるならな。」
巨狼と獣人が今にも殺し合いを始めそうな雰囲気となり、
頂上の空気は最悪となっていた。
その2人を止めたのは、甲冑の男だった。
「2人ともやめて下さい。リオン殿たちが驚いて固まっていますよ。すみません、俺はリオックです。この2人の世話係です。こちらは天狼のスコルと天狗のカルラです。」
「ガルル、リオックの分際で生意気なことをしおって。まあ良い、あの変態悪魔に頼まれたことをしてやろう。」
スコルが変態悪魔と言ったとき、
4人の頭には1人の悪魔が浮かんでいた。
スペルビアの知り合いか?
しかし、これは呼び方に迷うな。
あいつの知り合いだとしても俺たちとは初対面だし
プライドも高そうなんだよな。
それを確認するためにリオンが質問をした。
「あの、スコル様?変態悪魔とはスペルビアのことですか?」
「ああ、そいつだ。これから暫くリオンは俺が、他の3人はカルラとリオックが世話をしてやる。」
「世話というのは、修行ということですか?」
「そうだな。だが、その前に現在の実力を近くで確認したいからリオックと戦え。」
「リオック様とは、1対1ですか?」
「バカを言え。タイマンではお前らの力を見ることなど出来んわ。」
そこまで、実力差があるのかよ。
結構メンタル抉られるね。
「そうですか。よろしくお願いします、リオック様。」
「ふふ、俺のことは呼び捨てで構わないですよ。」
「山を降りる頃にはリオックを軽く撚れるようになれるように精一杯励むがいい。それじゃあ早速始めろ。」
「それでは、虫王リオック、参ります。」
リオックは山の主の側近らしく圧倒的な強さだった。
シュートの脚力、ファーラの鱗粉、ヤイトの糸など
様々な虫系魔物の能力を併せ持ち使いこなしていた。
圧倒的な機動力、攻防一体となる外骨格の硬さに4人は手も足も出なかった。
暫くするとスコルから止められ、それぞれの修行が始まった。
アドバイス、感想お待ちしております。
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シュート
戦闘蝗。男。
見た目は某BLACKの様な見た目。
全てを蹴り砕く。
ファーラ
幻惑蝶。女。
綺麗な羽根がついた人。
鱗粉を散布して攻撃。
マリー
ドリアード。女。
頭に花が咲いている。
あらゆる植物を操作でき、
あらゆる植物の効能を使用できる。
スコル
巨大な白狼。オス。
山を治めている魔物。山の魔物の名付け親。
カルラ
天狗。男。
山を治めている魔物。山の魔物の名付け親。
リオック
蟲王。男。
あらゆる虫の能力を併せ持つ。




