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前回のあらすじ
得意魔法、不得意魔法を調べた。
ルウによる魔法の訓練が始まった。
是非読んでいってください。
得意な魔法の属性を調べてから数年、俺は魔力を増やす努力を怠らず着々と増やしていた。母さんからは、魔力の制御、勉強、将来のことについての授業が続いていた。さらに、父さんとの訓練が6歳の誕生日から始まっていた。
「リオンくーん、遊ぼうよー」
「たまには、僕たちと走り回ろうよ」
「リオンは本当に俺たちが誘わなかったら、全然遊ばないよな?」
そう言って来たのは、俺とと同じ村に住む同い年くらいの子供たちだ。母さんとの魔法の練習、父さんとの練習の合間に友達を作っていた。
「あー、ごめん。これから父さん達との練習があるんだ。そうだ!お前たちも久し振りにどうだ?父さんが筋がいいって褒めてたよ。」
「えー、私はちょっと怖いなぁ。」
「リズには、母さんが魔法を教えてくれるらしいよ?」
「えー、本当!?ルウさんみたいな魔法使いになれるかなぁ。」
「よかったね、リズ。ルウさんは村で一番の魔法使いだからね。ねえコーキー、僕たちはどうする?」
「リズがルウさんのとこに行くんだし、俺たちはリオンと一緒に行こうぜ。」
「それじゃあリズは母さんのところ、コーキーとドクは俺と行くぞ。」
「父さん、タイガさん、コーキーとドクも連れて来ました。」
「大丈夫だぞ。2人は本当にセンスがいいからな。なぁ、タイガ。」
「そうだな。この3人は本当にセンスがいい。もう少し大きくなったら、国都の学校に推薦してもいいレベルだ。」
『えーーー!!?』
「あそこに行けたら獣王の元で働けるからな。でも、入学するには試験に合格する必要があるからな。入学する気なら、今までよりもレベルを上げた練習を始めるぞ?勉強については、ルウとロー婆から教えて貰ったらいい。どうする?」
『俺(僕)も、リオンと学校に行くために頑張ります!』
「よし、分かった。リズにはルウが教えるから安心して大丈夫だぞ。それじゃあ始めるぞ。」
そう言って始まった訓練は体力作り、動物の狩、対人格闘、自分が得意な武器の訓練が行われた。
体力作りでは、村の中を延々と倒れるまで走った。
動物の狩では、初めての頃は逃げられてばかりだったが、気配の消し方、それぞれの獣人の特性の生かし方を学んだことで容易に狩れるようになった。
対人格闘と武器の訓練は、ほぼ同時に行われた。戦い方は、俺は素手と魔法、コーキーは大剣、ドクは槍と魔法、リズは魔法となった。
この訓練により、皆の戦闘能力は開始前と比べて驚くほど上昇した。しかし、父さんとタイガさんに勝つことは、誰も出来ていなかった。
訓練開始から経ち、入学試験まで2年と迫っていた。
「くそー、師匠たち強すぎだな。未だにリオンでも勝てないなんてな。」
「本当に強いよね。僕なんて本気の師匠たち相手だと瞬殺だよ。」
「父さんには、あと少しで勝てる気がするんだけど、タイガさんはやばいよな。俺たちは圧倒的に実践が足りてないな。」
「私から見たら、3人とも凄いんだよ?コーキーはあんな大きな剣を木の枝を振るように使うし、ドクは魔法と槍のコンボがえげつないわよ。リオンくんは、魔法が意味不明だし、身体強化すると早すぎてほとんど見えないわよ。」
「そう言って貰えると嬉しいんだけどあと2年のうちに師匠たちから合格貰えるかと言われたら微妙だよ。」
「そこで提案なんだが、4人で森に行って修行しないか?リオンどう思う?」
「コーキー、ナイスアイデアだ。2人はどうだ?」
『僕(私)もいいよ(わよ)』
「それじゃあ、準備して村の入り口に集合な。」
アドバイス、感想待ってます。
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コーキー
熊の獣人。大剣使い。魔法は身体強化メイン。日常レベルで火。魔力は多い。大人顔負けの大きさ。
ドク
犬の獣人。槍と弓使い。魔法は身体強化、土メイン。他の属性は使えない。魔力は多くないが操作は繊細。
リズ
リスの獣人。魔法使い。ルウとロー婆の弟子
得意魔法→水、風、火
日常で使える→光
不得意魔法(使えない)→土、闇
タイガ
虎の獣人。村長。村で最強。魔法は身体強化と風、土メイン。他の属性は使えない。