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是非読んで行ってください。
騎士団長サクヤと朱李の戦いは拮抗していた。
この女、予想以上に強いな。
騎士共が弱いんで舐めてたわ。
「お前みたいなやつは、珍しいのか?」
「あ?私より強い奴は大勢いるさ。兄貴なんかとんでもねーぞ。」
勇者か。
そいつはリオン様が相手をするだろうから問題ないだろうな。
「そうか。そろそろ本気でやるぞ、騎士団長。」
朱李がそう言うと、攻撃の速度と威力が上がった。
サクヤも朱李に合わせて力を上げた。
2人はそのまま打合い、拮抗状態となった。
本気でやっても勝負がつかんとはな。
世界は広いな。
「どうした?顔色が悪いぞ。リオン様の仰ったことを受け入れる気になったか?」
「はっ!お前らの言うことなど聞く訳ないだろう。それにお前を消し去る魔法はある。」
「強情だな。その魔法を使ってみろよ、全て受けてやる。」
「この光は全てを分解する。光の精騎士である私が作った必殺の魔法だ。」
サクヤは周囲の魔素と自身の魔力を総動員して魔法を発動した。サクヤは剣術とこの必殺の魔法で厄災から国民を守ることで周囲から評価され騎士団長となった。
「この魔法で滅びない奴は存在しない。お前の奢りが仇となったな。」
その魔法は、空と地面を結ぶ光の柱だった。
朱李はその中に閉じ込められていた。
いやー、やばいなこの魔法、分解しに来てる。
リオン様の故郷は物騒なとこだな。
こんな魔法が使えるようになるとはどんな環境だよ。
「なかなかいい魔法だな。俺の部下たちなら死んだだろうな。」
「なんで生きている。」
「まあ、ギリギリだったな。次は俺の番だ。」
朱李は口ではそう言ったが、実際は全力で強化した上で同系統の魔法をぶつけて魔法を崩壊させていた。
サクヤが周囲の魔素をも使ったことで、想像以上の威力となっていた。
朱李は一見余裕そうだが、結構ダメージを負っていた。
「化け物だな。おっと!そう言えば、お前たちの街はベーテングにあるんだよな?」
「あ?それがどうした?」
「お前のような強さの奴が何人いるか分からんが、街は大丈夫か?」
サクヤがニヤケてそう言った瞬間、辺りの気温が下がったように感じた。
「おい、リオン様の街に手を出してみろ。この国を滅ぼすぞ?」
朱李は先程までとは違い、本気の殺気を纏っていた。
こんな奴の相手をしている暇はないな。
朱李はサクヤを放置してリオンの元に戻ろうとした。しかしこのタイミングで戦場に乱入する者が居た。
「おいおい騎士団長様、なんだその体たらくは。」
「サクヤ様、大丈夫ですか?」
「あらぁ、サクヤちゃんボロボロねぇ。」
「お前ら来るのが遅いぞ。何してたんだ?」
「いやー、ちょっと見学してたら団長が負けるんだもんな。」
このタイミングで増援か。
時間が惜しい時に限ってこんなことが起きるな。
朱李の前に現れた3人はそれぞれ水、土、風の精騎士のフリオ、ゼル、ティナだった。
「お前らに時間をかける暇はないんだ。」
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朱李が4人の騎士と向かい合っている頃、リオンたちは、
「なぁ朱李がブチ切れたように見えたんだが?」
「ええ、私もそう見えました。」
戻ってきたロロも加わって、朱李の戦いを見ながら喋っていた。そこに数人の男女が歩いてやって来た。
「こんにちわ、襲撃者の皆さん。俺はトウヤと言います。あそこにいる騎士団長の兄です。あなたがリオンさんですよね?」
ああ、こいつが勇者か。強いな。
1人だとわからんが、ロロと2人で戦えば負けることはないな。
「そうですけど、何で知ってるんですか?」
「偶然、知り合いがあなたのことを話していたので。少し私たちと戦いましょうか。これは所謂、時間稼ぎです。」
「何の時間を稼いでいるんだ?」
「あははは、それはまだ言えませんよ。言うのは俺たちが負けるか、時間がきた時ですね。」
「そうか、それなら勝つしかないな。」
こうして、リオンたち対勇者一行の戦いが始まった。
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サクヤが使った魔法
【崩壊】
放射線よりもエネルギーの高い光を浴びせ、全てのモノを崩壊へと導く。
フリオ
水の精騎士。チャラ男。
ゼル
土の精騎士。真面目な男。
ティナ
風の精騎士。妖艶な女。




