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是非読んでいってください。
この王様、頭いかれてんのかよ。
突然、試合なんて。いや、獣人はそんなもんか。
はぁ、面倒だな。
「試合ですか、どこでやるんですか?」
「この城に訓練場があるからそこでやる。やるだろ?」
「ええ、分かりました。やりましょう。」
「ついてこい。」
俺と王様は笑いながら訓練場で向き合っていた。
もちろん俺は苦笑いだ。
「この試合でベスティオ様を満足させることが出来たらお願いを聞いて貰ってもいいですか?」
「いいだろう。おいリディア審判を頼む。」
審判を頼まれたのは2人の案内をしてくれた人だった。
この人は、王様から信頼されてるっぽいな。
「畏まりました、ベスティオ様。それでは、準備はいいですね?」
俺たちがが頷くとすぐにリディアの声が響いた。
俺は始め、身体強化のみの格闘術で挑んでいた。俺の戦闘スキルは、2年間の街づくりの間の訓練で飛躍的に上昇していた。格闘術はタイガと張り合う程だった。
「なかなかやるな。俺の近衛と張るくらいか。」
しかし、王様は俺の攻撃を全て流していた。
こんなに簡単に流されるともはや気持ちいいな。
「ここまで力の差があるとは思っていませんでした。ここからは、魔法も使いますね。」
俺はまず光魔法を使った。
自分の姿を消し、虚像を大量に作り襲いかかった。それに合わせて光の雨を降らせた。
虚像は王様の攻撃で次々と消された。しかし、俺の魔法は2年間で進化し、ただの像ではなくなった。
「なっ!!」
王様は驚きの声を上げたが、俺の攻撃は降り注ぎ、周りは砂煙が舞っていた。
これでダメージを与えれたらいいんだけどな。
「一体一体がただの像ではなく、俺の皮膚を焼くほどの熱を持つか。さらに光の雨は俺を貫いてきやがった。クハハハハ、面白いぞリオン。」
おいおい、なんだそれは?
王様の獣人化、カッコよすぎるだろ!!
それに傷も無いし。
「変身するたびに傷が治るんですか?」
「治るぞ、いいだろう。だが、俺に傷を負わすとはな。これ以上は死合になるだろうから止めだ。」
「そうですね、怪我をさせてしまいすいません。」
「気にするな。それより俺のことはベスと呼べ。敬語なんかも使うな。いいな?」
俺はそれを聞き嫌そうな顔と深い溜息をついた。
これは、気に入られたな。
面倒ごとを押し付けられなければいいがな。
もしそうなったら、逃げよう。
「分かった。それで満足してくれたんだよな?」
「ああ、大満足だ。またやろうぜ。願いは何だ?」
「この国にいる間なら付き合うよ。で、願いなんだが、俺たちが作った街と交流してくれないか?」
「別に構わんがどこにあるんだ?」
「ベーテングだ。この国の外れにある。」
「あそこの出身か、通りで強いわけだ。交流とは何をすればいいんだ?」
「買い物や戦闘訓練、その他にも色々だな。まだ街が出来てすぐだから、援助して貰えると助かるんだよ。」
「戦闘訓練か、強いのか?」
「ああ、強いぞ。俺と変わらないのがゴロゴロいるぞ。なあ、ヤイト?」
「いえ、リオン様と張り合える者は居ませんよ。リオン様の3割〜5割の力相当が多数、8割程度が少数というところでしょう。」
「そうか?街を出てしばらく経つしあいつらの方が強くなってるかもな。」
「久し振りにリオン様の戦闘を見ましたが、まだまだ私たちでは追いつけないでしょう。」
「そうか。ベス、そういうことらしい。楽しそうだろ?」
「おう、早速行ってみるとする。」
「街の住人を見ても、慌てるなよ?全員、俺の仲間だからな。」
「分かっている。そこのヤイトと同じだろ?」
なんだ、気付いてたのか。
そりゃこんだけの男が気付かない訳ないか。
「そういうこと。帰って来たら街の様子とかを聞かせて欲しいんだけどいい?」
「構わんさ。学校に呼びに行けばいいか?」
「ああ、頼んだ。」
「それじゃあ、解散だな」
ベスティオの言葉でその場で解散となり、リディアの案内で帰宅した。
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リュウ・ベスティオ
獣王。若い美丈夫。様々な動物の力を併せ持つ。側近は"王の牙"という部隊の上位者が行う。6の刺青。
リディア
ベスティオの側近の1人。女。蛇の獣人。
リオンたち
街づくりの2年間でそれぞれ強化されている。魔力の操作、進化して得た能力の使い方など。
魔法
【インビジブル】
可視光を自分に当てないように操作する。
【天照】
光の雨を降らす。




